つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

野鳥の写真から2

●山笑い 鷽(うそ)ぶく声や いと悲し ●耳澄まし 青葉に緋色 鷽(うそ)探す

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鷽替神事などで知られる鳥、なぜウソという名前かは知らなかった。古語で口笛を意味する「うそぶく」が語源らしいが 確かにヒーホーと悲しげにも聞こえる声は良く通り、口笛のようにも聞こえる。首筋のオレンジ色も含め独特の雰囲気を持つ鳥だ。季語三春

シロハラは 細枝たわめ 冬支度 ●枝の実を 鳴き飛び食べよ 冬シロハラ

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シロハラヒヨドリくらいの少し大きい鳥、落ち葉の中からけたたましく鳴いて逃げる姿を良く見るがこの時は 遠くの枝先で実をついばんでいた。季語は秋らしいがこれは12月に撮影した。旧暦の季節とのずれなのかなと思った。 たまたま撮れた背景の色と枝先や鳥の姿が絵のような一枚で嬉しくなった。

●鶯の 念仏唱え ほ~法華教 ●髙鳴(たかね)聞く 藪のウグイス 姿見ず

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ウグイスはよく知られた春の鳥だが、近年は声を聞きウグイスかと想うと外来種のガビチョウが元気良く鳴いている事も多い。 どちらも用心深いのか中々姿が見られないので、運良く実物を捉えないと見分けがつかない。 姿はメジロと勘違いされる事も多く、この写真は自分にとって貴重な一枚となっている。