つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

身近な花によせて

四季折々に咲く身近な花達、そのほとんどは一年ごとに花をつけて散っていく。最近の気候は従来の穏やかな変化から急激で激しいものに変わった感じがする。この要因が温暖化によるものか、宇宙の膨張からなのか想像もつかないが、天候が変わっていき自分を含めた生き物の生活のリズムに影響を与えているのではと考えるのも、花を見る事から始まる。また、身近な花を撮るのは流れ過ぎていく季節を感じ残す一つの手段であり日々の楽しみにもなっている。蕾から花への変化、忘れていた花がひさしぶりに顔を出す懐かしさ、小さな命への驚きと喜びを感じるときでもある。同じ花でも毎回違う命が始まっている。

 

<芥子の花>

●芥子のごと 流転のこの身 終わるべし ●人知らず 咲き散る輪廻か 芥子の花

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いつの間にか道端などに姿を見せる芥子の花。思えば自分も同じように誰にも気づかれず此所に咲き散ってゆく 小さな命でしかないのだから。。

<寺の庭に見つけた白牡丹>

●ああこれは 極楽の門 白牡丹 ●こんな日に あの世へ行きたし 寺四月

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その白い牡丹をじいと見ているとまるで違う世界の入口に立つように思えてくる。開いた花の内側は 極彩色の極楽のようだった。白牡丹を見て塔頭に入る道は木立と新緑が爽やかで気持ちいい、こんな日に 終れたら良いかもなどと夢想する。