つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

4月その参(4/21~4/30)オンライン帰省

21日:夕霞 戯むれる影 砂の浜(風と飛沫のせいか、遠くの人物は霞んで見える)

時々、歩いて近所を回りそのまま海まで出る。海岸にはサーファーやランニングの人、自分等のように歩いている家族連れなど、適当な距離感で思い思いに動いている。

感染は怖いが目に見えないし検査も身近では無く症状が無ければ、特にやれることは無い。TVによると医療崩壊が危惧されているが、その割に検査を拡げたり医療用具を充実させるなど具体策な崩壊防止策は出てこない。ブツブツ泡を吹くこと位しか出来無い。

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22日:サザエさん 道路工事に 春揺れる(家の前で工事、騒音と振動で家が揺れる)

サザエさん長谷川町子の漫画。1946年(昭和21年)4月から連載開始。

戦後のインフラが老朽化し改修工事も増えているが、間に合わず水道管の破裂で道路が水浸し等の事故も起きている。日々の補修、継続は追いつかないようで、そのうち経年劣化の事故が増えてきそうだ。目の前の工事による騒音と振動の中で、サザエさんが生きたような普通の暮らしを継続する大変さ、難しさを感じる。

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23日:春の蝉 探しさまよひ 松林

春蝉=マツゼミ、ヒグラシに似る(写真は多分ヒグラシ)松林で暮らす、との記載。春蝉を見聞きした記憶は無く、子供の時葉桜の下で居眠りしながら包まれた蝉しぐれは、クマゼミ達のシャワーのような鳴き声だった。

ネットで春蝉の声を確認したら、長らく悩まされている耳鳴りに似ていた。晩春から鳴くらしいが、松林の減少で絶滅危惧種とのこと。今年もし若葉の頃に松林を歩けたら、蝉の声に注意して歩いてみよう。

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24日:麦秋の 空鳴き上がり 告天子 (雲雀、告天子。)

田舎では麦が実る頃、天気が良ければ空高く舞い上がり、大きな声で鳴くヒバリ達を観ることが出来る。

麦の色が秋の実りの色に変わる麦秋も豊かな田園の風景、そこにヒバリの声がひっきりなしに響いているのは、それだけで心地良いひと時。

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25日:苗代の ぬかるむ泥の 柔らかく

(子供の時手伝った田植え、田んぼの泥の感触を思いだす)

(苗代ナハ=ナへの古形、シロ=四方を区切った区域。稲の苗を仕立てる所。)

田植えはまだ先だが、以前に撮影した田植え後の田圃と富士山。ちょこんと笠雲ものっている。

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26日: 春未だ チェルノブイリも 福島も

チェルノブイリ、1986年4月26日ウクライナ北方、原子炉の炉心爆発、溶融破壊。

★東電福島原子力発電所、2011年3月11日太平洋沖地震津波炉心融解メルトダウン

どちらも事故の後遺症に、未だもがき苦しんでいる。長崎も広島も傷は永遠に消えない。アゲハの羽も左側下半分が無くなっているじゃないか!

(これは交尾時、雄が羽をつかむ為らしいので関係ないか。)

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27日:サーファーの 浮き待つ卯波 立ち来るを

卯波:卯月(陰暦四月)の頃海に立つ波。 ▲今、海岸に人影は、ほとんど見えない。

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28日:ギブミーフリーダム 戦まだ 続くかと

対日講和条約、1951年9月サンフランシスコで調印、翌52年4月28日発行占領が終結。同時に日米安保条約も締結。もう少しで68年経つけど、安保条約下での米軍優先による実質の占領は変わっていない。殺人や強姦などの凶悪犯罪でも米軍に国内法は適用されず、出入国はフリー、こんな国があるのだろうか。沖縄を見ていると、何も出来ずに切なくなる。でも実は日本全体が同じ条約下にある。羽田の新ルート問題も米軍の横田空域が影響しているらしい。コロナ騒ぎで便数が減っても新ルート変更はない。

ハナミズキ、色づく外側は総苞片(花のつけ根の葉)とのことで、このチビ達が花。北米原産。ワシントンに送った桜の返礼で日本に来た。こんな交流は大歓迎。

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29日:みどりでも 昭和でも良し 休息日

昭和の日、昭和天皇の誕生日、従来のみどりの日を改称。いつもならここからゴールデンウィークに入る。帰省する人、家族や子供の姿がニュースに出たり、でも今年はオンライン帰省をするようにとのこと。仕事が無くなり帰省どころでは無い人に、どう聞こえるのだろうか。家で待機させるなら生活保障が必要では?

ベニシジミとハルジオン:草むらの小さな春>

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★江戸時代の疫病流行時、アマビエ/アマビコという半人半魚三本足の守り神がいたらしく、今再ブームとか。

昔も今も人の心は変わらないと言うことだろう。色々な人がその姿を描いており、早速商品にもなっているようだ。この海の中からも、アマビエが出てきてくれたら少しは安心するのだが。

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30日:四月尽 未曾有の危機の 広がりし

この国が直面する危機とは、海を越えてやってきた未知のウイルスと、人災による対応の遅れと混乱だ。

外出を制限しないと感染の広がりが抑えられない、と言うことで多くの人が今までとは違う生活を余儀なくされている。生活の基盤が壊され、収入も無く生きることに大きな不安を抱えてしまっている。人の社会が如何に色々な人間の活動で構成され、支え合っていたかを思わされる日々だ。報道で見聞きする内容、無論全ては分からないが、すでに仕事がなくなった多くの人や、何より感染症に冒されてしまった人達は絶望の中にいる。

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★季節は一枚ページをめくる。夏椿の種はもうすぐ芽を出す花のために、土に落ちた、きっとくる未来を信じて。

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