つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

皐月:21日~31日、緊急事態宣言を解除

緊急事態が解除、といっても問題が解決した訳ではなく、相変わらず具体性の無い演説。今後なし崩しで大きな波が来る?との不安は消えず。今は自分に出来ることを続けるしか無いのですが。

21日:小満や 南天のつぼみ 色づきし

小満二十四節気の一つ、万物の生長する気が満ち始める頃。気がつくと、南天の小さな蕾が一部、色づいている。

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22日:渓流の 夏川床に ルリシジミ

ひんやりとした渓流にルリシジミの群れが集まっていた。どうやら、滲み出す水を給水しているよう。

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かの夏の 渓流涼し 蜆蝶 

ありふれた蝶らしいが、偶然に渓流の奥で見た姿は幻想的だった。

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23日:ヘリ帰り 皐月の海に 陽は落ちぬ 

以前、海岸で夕日の撮影をしていたら、海保かと思うヘリの姿があった。仕事帰りかな?

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24日:雨上がり 今朝姫沙羅の 白き花 

(今朝は良い天気、この花は一日で落ちてしまうけど)

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25日:姥島や 標的の夏 いま烏帽子

昔、烏帽子岩に釣りで乗った。足元を濡らす波と、鳥の糞で真っ白な岩肌に驚いた。釣りの結果は散々だったが良い思い出。ここは元々、姥(うば)島と呼んだらしく1952年夏、米海軍の射撃訓練目標となった事で、先端が削られ今の姿に変わったらしい。

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今は烏帽子岩の名前のほうが一般的。もう標的にはなって欲しくない。

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26日:人参葉 姿見せおり 夏小皿

(試しに人参の頭を切って小皿に乗せた。葉が出た!)

この前に小豆を小皿に乗せたら、芽を出したがその後上手く伸びてくれなかった。人参はどうなるか?!  ★全国、緊急事態宣言の解除

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27日:轟音の 轟く5月 日本海

(1905年5月27日から28日、日露戦争の決戦、日本海バルチック艦隊を撃破。)

時折、海上で折り返す訓練の軍用機が、頭上で大きな音を残し通り過ぎる。110年以上前の戦争、それからも世界に轟音が消えることは無い。轟音はまだ日常にある。

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28日: 麦秋の ふるさと遠き 海辺かな麦秋、麦を刈り入れる頃。初夏。)

海岸近くの草が麦の仲間なのか、少し秋の色になって風にゆれていた。田舎ではそろそろ麦の刈り入れ時かな。

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29日:エベレスト 白花菖蒲 白き風 

エベレスト:世界最高峰、8,848メートル。1953年5月29日イギリス登山隊、ヒラリーとテンジン初登頂。チベット語チョモランマネパール語サガルマータ-

エベレストがあるお陰で日本に季節風が巡ってくる。地球最高峰の白い峰と小さな花が季節風で繋がっている、と考えると面白い。

(近年エベレスト標高を再調査する動きが出ている。米国;8,850m、中国;8,844m、)

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30日:夏に燃ゆ ジャンヌダルクの 夢命 (1431年5月30日、19歳で火刑)

中世ヨーロッパ、フランス王位権と領地を巡るイギリスとフランスの100年戦争、終盤劣勢のフランスを勝利に導いたジャンヌダルク、しかしパリ奪還に失敗、19歳で火刑に。その後フランス国家が確立する。

2013年、フランス、ルーアン大聖堂で見たモニュメント。このモニュメントは燃えさかる衣装を想起させ、そのむごい運命を実感させました。死後に神格化されないよう遺品は全て廃棄、この像はイメージですが何かを語り掛けてくるようでした。

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31日:悪政と ウイルス蔓延る 暑き夏 (どちらも私達を試しているのだろうか)

▼これは実像ではありません。モネの池に映った風景を180°回転させました。

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▼これが正しい向き。私達が生きているこの世界も、見方を変えたら違ってくるのでしょうか?でもどちらが正しいと判断するかは見る人によりますね。出来るだけ事実を見て行きたいです。

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ウイルスと共存すると言う発想もある様です。なぜなら人が自然の範囲を小さくした為、野性との距離が縮まり、未知のウイルスも人に取り込まれやすい環境が出来た、人が引き込んだという考えです。私達が守るべきは、感染した人や生活に困窮した人達の生活で、変異し続けるウイルスを敵として倒す事ではなく、共生し免疫を持つ為の道を探るという考えです。逆の立場から考えると言うことかな?難しいけど。

5月も終わります。(カンボジアで見た雨上がりの空、鳥が舞う。)

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