緊急事態が解除、といっても問題が解決した訳ではなく、相変わらず具体性の無い演説。今後なし崩しで大きな波が来る?との不安は消えず。今は自分に出来ることを続けるしか無いのですが。
小満:二十四節気の一つ、万物の生長する気が満ち始める頃。気がつくと、南天の小さな蕾が一部、色づいている。
22日:渓流の 夏川床に ルリシジミ
ひんやりとした渓流にルリシジミの群れが集まっていた。どうやら、滲み出す水を給水しているよう。
▼かの夏の 渓流涼し 蜆蝶
ありふれた蝶らしいが、偶然に渓流の奥で見た姿は幻想的だった。
23日:ヘリ帰り 皐月の海に 陽は落ちぬ
以前、海岸で夕日の撮影をしていたら、海保かと思うヘリの姿があった。仕事帰りかな?
24日:雨上がり 今朝姫沙羅の 白き花
(今朝は良い天気、この花は一日で落ちてしまうけど)
25日:姥島や 標的の夏 いま烏帽子
昔、烏帽子岩に釣りで乗った。足元を濡らす波と、鳥の糞で真っ白な岩肌に驚いた。釣りの結果は散々だったが良い思い出。ここは元々、姥(うば)島と呼んだらしく1952年夏、米海軍の射撃訓練目標となった事で、先端が削られ今の姿に変わったらしい。
今は烏帽子岩の名前のほうが一般的。もう標的にはなって欲しくない。
26日:人参葉 姿見せおり 夏小皿
(試しに人参の頭を切って小皿に乗せた。葉が出た!)
この前に小豆を小皿に乗せたら、芽を出したがその後上手く伸びてくれなかった。人参はどうなるか?! ★全国、緊急事態宣言の解除。
27日:轟音の 轟く5月 日本海
(1905年5月27日から28日、日露戦争の決戦、日本海でバルチック艦隊を撃破。)
時折、海上で折り返す訓練の軍用機が、頭上で大きな音を残し通り過ぎる。110年以上前の戦争、それからも世界に轟音が消えることは無い。轟音はまだ日常にある。
28日: 麦秋の ふるさと遠き 海辺かな(麦秋、麦を刈り入れる頃。初夏。)
海岸近くの草が麦の仲間なのか、少し秋の色になって風にゆれていた。田舎ではそろそろ麦の刈り入れ時かな。
29日:エベレスト 白花菖蒲 白き風
エベレスト:世界最高峰、8,848メートル。1953年5月29日イギリス登山隊、ヒラリーとテンジン初登頂。チベット語:チョモランマ、ネパール語:サガルマータ-。
エベレストがあるお陰で日本に季節風が巡ってくる。地球最高峰の白い峰と小さな花が季節風で繋がっている、と考えると面白い。
(近年エベレスト標高を再調査する動きが出ている。米国;8,850m、中国;8,844m、)
30日:夏に燃ゆ ジャンヌダルクの 夢命 (1431年5月30日、19歳で火刑)
中世ヨーロッパ、フランス王位権と領地を巡るイギリスとフランスの100年戦争、終盤劣勢のフランスを勝利に導いたジャンヌダルク、しかしパリ奪還に失敗、19歳で火刑に。その後フランス国家が確立する。
2013年、フランス、ルーアン大聖堂で見たモニュメント。このモニュメントは燃えさかる衣装を想起させ、そのむごい運命を実感させました。死後に神格化されないよう遺品は全て廃棄、この像はイメージですが何かを語り掛けてくるようでした。
31日:悪政と ウイルス蔓延る 暑き夏 (どちらも私達を試しているのだろうか)
▼これは実像ではありません。モネの池に映った風景を180°回転させました。
▼これが正しい向き。私達が生きているこの世界も、見方を変えたら違ってくるのでしょうか?でもどちらが正しいと判断するかは見る人によりますね。出来るだけ事実を見て行きたいです。
ウイルスと共存すると言う発想もある様です。なぜなら人が自然の範囲を小さくした為、野性との距離が縮まり、未知のウイルスも人に取り込まれやすい環境が出来た、人が引き込んだという考えです。私達が守るべきは、感染した人や生活に困窮した人達の生活で、変異し続けるウイルスを敵として倒す事ではなく、共生し免疫を持つ為の道を探るという考えです。逆の立場から考えると言うことかな?難しいけど。
5月も終わります。(カンボジアで見た雨上がりの空、鳥が舞う。)