11日:笹奥の 橙色揺れる キビタキや
木々の葉が茂り野鳥の姿が見つけにくく、暑い陽射しにも参っていたとき、笹の葉の奥にチラッ!とオレンジ色が見え、何とこの場所では初見のキビタキに出会えた!!アカゲラと同じ場所というのも不思議な感じがする。東南アジアから渡ってくる夏鳥、遠目にも綺麗だった。
12日: たゆたふて 白き栗花 風の筋
栗の花を見ていると、単体では綺麗な花という印象はないが、遠目に沢山の白い房が風に柔らかく揺れる姿は、初夏の風景にふさわしい。風は吹く場所が移り変わり、揺れる花が風の筋を教える。
13日:親指の におい終日 辣韮剝き
雨の一日、昨日買ってきたラッキョウ4Kgを午前中頑張って一緒に剥く。甘酢漬けまではまだしばしかかる。
14日:この空を ウッポガスのかと ホトトギス
*ウッポガス:田舎の言葉で「穴を開ける」の意味。
晴れた公園の空を突き抜ける声で、トウキョウトッキョキョカキョク!と鳴き飛んでいった時鳥。昔はこの鳴き声で田植えの準備をしたとか、夏の到来を知る初音を聞くのに、歌人も夢中だったらしい。正岡子規の子規も時鳥の意味がある。ウグイスなどに托卵したり、縞模様のある大きめの野鳥らしいが、まだ実物はしっかり見ていない。今回鳴き声を頼りに、飛んでいく姿にカメラを向けたが、葉の上に小さな影が見え、すぐに消えていった。
15日:ドクダミや 落ち来る雲を 苞(ホウ)に受け ▼十薬を 煎じられずに 夏休み
家の周りや田圃の脇、日陰に固まっていたドクダミ、薬草と聞かされたが無事飲むこともなく過ごせた子供時代。白く開いた部分は花ではなく苞(ホウ)らしい。黄色い部分が花だとか。地味な花で梅雨に似合う。ドクダミも含め雑草とされる草は、実は土壌に合う種類が自然にでてくる、これを薬で殺したり抜いて土をさらけ出すのはかえって土を痛めるらしい。雑草という名の草はない。先日のTV、世界不思議発見で話していた。※十薬(ドクダミ)
16日:五月雨(サミダレ)や 九州南部 友ありて
今日の午後、九州南部と北関東に大雨が降る予報、鹿児島に住む友の顔が浮かんできた。久しく会っていないが、元気だろうか。地震や噴火や大雨に見舞われやすい場所だし。
五月雨(サミダレ):旧暦5月に降る雨、梅雨の雨
17日:梅浸す 雲の向こうや 夏の月
今年は梅が少ないのかな?夕方やっと何件目かのスーパーで見つけたという梅は、大分色づいていた、おかげで割引で買えたらしい。その梅を夜、実離れをよくするため水に浸す。
夏の月、月齢25.4新月前の細い月を見たかったが、雲はとれず見えぬまま。
18日:紫蘇の香の しばし剥がすか 梅雨衣
今日は紫蘇の葉をちぎって、水洗いする。プチプチ千切っていると、紫蘇の香りが漂って、ジトッと纏わり付くような梅雨をしばし忘れさせてくれる。紫蘇は千切って洗って絞ると、あんなに沢山あったのにずいぶん小さくなった。今年の梅を漬ける準備は出来たかな。
19日:給湯器 水素酸素の エコ高価
ガス給湯器が古くなったとかで点検に来た。10年以上経過で交換を勧められた。ついでに家庭用燃料電池のパンフレットも貰ったが、都市ガスの水素と酸素で電気とお湯が作れる?H2Oで水だから熱があればお湯だな。結局、燃料電池の車と同じ原理のよう。ただ、環境には良いが、高価な事と湯沸かし中以外は発電できないなど、まだまだかな。
20日:走馬灯 母に追われて 麦畑
小さいとき何故か学校へ行くのが嫌で、麦畑に逃げ込んだ。母に捕まり酷く叱られた。最後は隣のおじさんの自転車に乗せられ、泣きながら学校へ。もう遠い昔のことで微かな記憶なのに急に出てくる。麦畑も身近にはないというのに。
感染は終わってないけど、すっかり経済活動重視にシフトして、都知事選も始まるなど普通に戻ったの?という雰囲気と、いやまだまだ!が入り交じっていますね。
ウイルスと生き物の関係で本来の宿主とウイルスは共生関係(もし宿主が死ねばウイルスも死ぬ関係)ですが、異種の生物に取り込まれると免疫で排除されそうになる為、毒性強化で対抗するそうです。今回のコロナウイルスもコウモリの世界を人間が犯さなければ発生していないし、グローバル化されていなければここまで急激に拡散されなかったと思います。ヨーロッパ型、アジア型の毒性の違い、死者数の違いは人種間の違いがベースにあるのでしょうか?コロナウイルスも相手に応じて変化する不思議な生き物?のようです。
もともとヒトのDNAにもウイルスの遺伝子情報が大量に組み込まれているとか。