つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

4月後半:変異ウイルス感染逼迫

大阪を中心に変異種の急拡大で実質の医療崩壊、要因としてPCR検査の拡大を怠り早めに経済優先に舵を切った事、大阪都構想で公立病院の統廃合を図ってきた事もあるとか。ワクチンが無い現状では、人流を押さえる事以上の防止策は無い証明になった。国と東京都はオリンピックに固執PCR検査、変異種検査も増やさず実態把握が出来ていない。なのに東京に来ないで!とか責任転嫁のアッピールに終始している。東京オリンピックには海外の医療部門からも懸念表明が出ているが、聞く耳は無さそう、とにかく突き進む?!この国に科学は無い。※(写)日本最初の禅寺、建長寺。登山道にも通じる参道奥にあった達磨大師像。

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4月16日(金)この春や増税準備の税込み(価格表示を税込みに変えたのは、今後の増税の為ではとの指摘。コロナ経費増のため?でも今回コロナ禍で困った人に税金使ったかな?)

久々に本屋にいき、何気なく見ていたら1月に亡くなった半藤一利氏の「昭和史、戦後編」を見つけ買う。900円の価格+税90円で、計990円。惜しかった、後10円足りずに駐車場の割引が受けられなかった。

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4月17日(土) ヘッドライト春雨浮かぶ交差点(車のライトに雨脚が見える、早く帰ろう)

田舎から出てきて初めてのアパート一人暮らし、偶々FMラジオから流れた曲、Without You: Nilssonの歌だった。仕事に草臥れて横になっていたら、いきなり自分の名前を母ちゃんに呼ばれたようで驚いた。まだ難聴になる前だけど、慣れない都会にめげそうだった時に「I can't live」のIは聞こえず、キェァンリ~と叫ぶ声がケンジ~!に聞こえたのだった。

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外国の歌詩など理解も出来ず、その叫ぶ悲痛な声だけが記憶に残った。最近になって久しぶりに聞き、歌詞を確認したら男女の別れ話で、「おめが居ねば、おら、いぎてゆげねえだ」といった情けない叫びだった。勘違いで励まされた自分はアホだけど、あの時期をとりあえず生きられたから良い曲だったと信じている。音楽は人を救う!!

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4月18日(日) 小手毬の花散り初めて紫蘭咲く(百花繚乱には遠いが、小さな花壇も賑やか。)

小手毬の花は晩春の季語で紫蘭が初夏の季語。でも一緒に咲いちゃったから仕方が無いね。

雨が止んで明日からは気温が20度位とか、初夏でも充分通用する。こんな変化が激しい気候になって来たのは、今の荒々しい世相を映しているからか?温暖化のせいか??

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春嵐(ハルアラシ)人も吠えおり雨戸越し(風が強い日、誰かが吠えるような大声。春のせいか?)

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4月19日(月) 牡丹餅と菖蒲芍薬命日に(牡丹餅は春、花々は初夏の季語。義父の命日)

今朝、牡丹餅を作っていた。ショウブとシャクヤクに添えて仏壇代わりのテレビ台の上。

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4月20日(火) 遠蛙(トオカワズ)聞くことも無く街は暮れ

※トオカワズ、遠くで鳴く蛙の声。(小さい時、春は田圃で鳴く蛙の大合唱を聞いたなあ。)

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4月21日(水) 墓守の満天星(ドウダンツツジ)風さやか(竹の葉ずれ音を、さやと言うらしい)

裏道にある、小さな墓地に咲く白い小さい花が風に少し揺れている。満天星=中国表記。

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パイプ錆二十八回春はすぎ

築28年位かな、水道の配管に錆が出て業者さんに診て貰う。知らぬ間に時は過ぎていた。

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4月22日(木) 取り壊し春昼(シュンチュウ)一点影みせて(密集した家々の中、灯りの無い隙間)

すぐ近くで家が取り壊されていた、生活の破片を覗かせながら段々と更地に戻っていく。

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4月23日(金) いまごろは眠りから覚め山笑う(田舎の山も、春の色になっているだろう。)

山笑う、が季語ですが「山眠る」も冬の季語だとか。5月に帰省が多かったので、高速から見た田舎の山々が朗らかに色づいていたのを思い出します。先日、建長寺で春に紅葉したモミジをみました。一説に春先は葉緑素がまだ少なく、葉自体の色が出てくるようで、チシオモミジと言う名の木もあるとか。この木がそうかは不明ですが、この後葉緑素を蓄えて一旦緑になり、秋には紅葉するらしい。若葉の中の紅葉も、なかなか奇麗でした。

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4月24日(土)建長寺大手毬(オオデマリ)咲く春の景

先日撮影してその名前が分からなかった花、アジサイのようだと思っていたら検索で大手毬の名前、小手毬の親分なのか?と思ったら、スイカズラ科の花で根本的に違うそうです。小手毬はバラ科の花で晩春の季語。大手鞠は4月中旬から咲き出しますが、初夏の季語。

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4月25日(日) 日本海 波の彼方のマグノリア(もしかして中国から仏教と共に来たのか?)

建長寺の境内で見かけた花、名前が分からず検索を重ねてやっとたどり着きました。モクレン科のポートワインマグノリア、和名:紅花カラタネオガタマ(唐種招霊)、まるで固い実が弾けて花に変わったかのように見えます。どんな由来なのか不明ですが、変わった花です。

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三度目の緊急事態宣言、東京、大阪、京都、兵庫。人出の減少は少なく、出口が決まっている宣言は皆の心に響かない。東京近県は今まで通りの状況、この日の衆参3選挙、自民全敗。

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4月26日(月)落椿(オチツバキ)残り香ひそか裏通り

建長寺境内の薄暗い小道、誰も居ないのだが何となく気配を感じる。ここにドロタヌキは居ないだろうけど、人間が自粛生活で減ると野生の動物が増えてバランスは変わる様です。で、つい考えすぎますが、手強いコロナは、増えすぎた人類への自然の防御対策かも知れません。

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先日、19日に買った芍薬は暫く蕾のままで心配でしたが、やっと開きました。

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4月27日(火) 温暖化牡丹芍薬咲き揃い(牡丹も芍薬も初夏の季語、でも最近は早い感じ)

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インドが感染爆発で酸素ボンベが足りない!死に直結した人が救えない!このインド型ウイルスが日本でもすでに確認されている。インドはワクチン生産国で押さえ込んでいたのに。

ワクチンが効かない?日本のいい加減なワクチン接種で不安だったのに、それすら効果ない!

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4月28日(水)行春や天平の甍思いつつ(お寺の大きな屋根の上、鳶がゆったりと飛んでいた)

井上靖の小説「天平の甍」を読んだのか、それとも映画の一部を見ただけか記憶があやふや。奈良時代は中国、唐がアジア圏の中心だった事が不思議だった。今は嫌う人が多い国だけど、今回のウイルス感染の死者数が日本の半数以下という事は、善し悪しを越え事実だ。

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4月29日(木)昭和の日:春令和 耐え忍べよと先人の(昭和史をきちんと習っていません)

もともとは昭和天皇の誕生日。連休対応か一旦、みどりの日としてその後昭和の日になった。

昭和は62年続いた、最も長い年号らしい。前半は戦争の世紀で、特に第二次大戦の敗戦で国が大きく変わりました。読み始めた半藤一利氏の昭和史、敗戦直後の焼け跡で、いい加減な政治家達と、ある意味たくましく生きざるを得ない庶民が、もがいていたことを知りました。

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昭和20年8月15日、第二次大戦終了。半藤氏の昭和史によると、この直後に当時の首相が「敗戦の理由」を聞かれて、一億総懺悔という言葉を使い「政治も悪かったが国民の道義がすたれたのも原因の一つ」と話した事が書かれていました。国民の道義??拒否できない徴兵で集められ、死ぬことを強制されていた兵隊・国民に何の責任があるのか今読んでも理解できません。政治体制と軍部の判断ミスで殺し殺された国民ばかりだったのに。

※当時の首相=東久邇宮(ひがしくにのみや)稔彦王、皇族ですかね。

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昭和の日そして歴史は消されゆく

しかも半藤さんの指摘は、この発言で、そうか国民含め皆の責任で戦争に負けたのか、と言う論調ができ、具体的にどんな事実があったかの検証と反省が行われなかった、と言うのです。戦争が始まった理由、敗戦の原因などもきちんと事実を検証する必要があるのに、未だにうやむや。東京など主要都市が空襲で焼け野原になった原因と被害者への補償、謝罪も無し。

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4月30日(金)母作るカタカナ言葉苺ジャム(農作業が好きで露地栽培の苺を作っていた。)

(先日、採ってきた苺をジャムに。昔、母が最初にジャムを作った時の驚きを思い出す。)

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ふと、今のコロナ対応で亡くなる人達は、極端なことを言うと政治の不作為で命を落とした被害者と言えるのでは?と思いました。ガンや脳梗塞などの手術予定も病棟が使えず先送り、重症の人にとって日程が延びるのは命取りです。不要不急という言い方でコロナ優先、その影ですでに重篤な症状に苦しむ人は、声も上げる事すら出来無くなっているそうです。

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それに、肝心のコロナとの戦いも敗色濃厚です。後日コロナ敗戦の原因が、自粛指示に従わなかった国民のせいだったと言いかねない、と背筋が寒くなります。で、オリンピックやるんですかね。変異種に変わったコロナとの戦い方は、まるで太平洋戦争の日本軍、竹槍で原爆に立ち向かうのですか?屍の上でオリンピックを祝祭として執り行うのですか?都知事や担当大臣が何を言ったかではなく、無念の死に追い込まれかねない国民の声を聞くべきです。

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