つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

2023年1月(令和五年壱月)

1月1日(日)元旦 : 左上 年の初めの目出度さや

丁度日曜日から始まる今年、カレンダーの収まりは良い。昨年12月28日にテレビ徹子の部屋で2023年について聞かれ「新しい戦前になるのでは‥」とのタモリ氏の発言が話題に。いつもながらの鋭い感性になるほど!と感心。そうなって欲しくないけど、着々と進行している感じがする。そんな年明けでした。

福ちゃんのじゃれて甘噛みお正月

最近、近所の人が飼い始めた子犬は「福ちゃん」と言う名前。遊びたい盛りなのか、初めて会ってもすぐにじゃれつき甘噛みしたりジッとしていない。小さく可愛い姿に、昔飼っていた犬の事を思い出した。

1月2日(月)初詣 箱根背中に房総へ 箱根駅伝は若者達が箱根芦ノ湖に向け走り出す。

箱根駅伝がスタートした後、家族で千葉東金へ年始に行く。最初の踏切で列車の通過待ち。

もしかしたらこの列車は「踊り子号」かな?伊豆方面への観光に行く人達が乗っているのかも。

戸塚の近辺、駅伝の中継スポット近く。今年は観客も大勢詰めかけていた。コロナはもう大丈夫かい?

まだ先頭のランナーは見えて来ないが沿道の人並みが続く。中国も日本もゼロコロナ政策?って対応を放棄しただけでは!?感染件数の取り方も以前と変わり件数は減ったが、ウイルスが消えてはいない。

東京の高層マンション群かな?もし停電になったら大変だなあ?と余計な心配をしながら眺め過ぎる。

千葉との境の河を越え

東関道を走る。工事用車両の基地かな?これが戦闘用車両の基地などにならないことを願う。

無事到着したら、今年もワン!ワン!と元気に迎えてくれたハナちゃん。で、落ち着いたら一眠り。

そして神社に初詣、手水鉢にも新年飾り。穏やかな一年でありますように、と手を合わせてみる。

1月7日(土) 以前から気になっていたPFOS,PFOAについて、調べてみました。今、米軍の基地から大量の「フッ素化合物」の流出が確認され、沖縄や神奈川でも問題になっているようなのです。

概略:1940年代に米国で人工的に作られ、その後防水スプレーやフライパン表面加工等に使われた。

PFOS:ピーフォス 有機フッ素化合物、アメリカで開発された有機化合物で泡消化剤などに使用。

PFOA:ピーフォア 有機フッ素化合物、フライパンのテフロン加工や食品包装紙、医療関連に使った。

問題点:環境汚染物質、人体への健康被害腎臓がん、精巣がん、妊娠性高血圧、高コレステロール

2000年代、米国の動物実験などで発がん性が疑われる。有機フッ素化合物は自然界で分解できない。

2009年ストックホルム条約で製造や使用が原則禁止。

2010年:日本で製造・輸入・使用が原則禁止に。一応、一般的にはここでプロテクトしていた?筈かな??

2016年:米軍嘉手納基地周辺の川から高濃度のPFOSが検出されたと沖縄県が発表

2020年4月:米軍、普天間基地からPFOS含む泡消化剤14万3000L基地外に流出。

2020年4月:厚労省が水質の暫定目標値:1Lあたり50ナノ以下、を設定。

2020年5月:環境省が河川や地下水の暫定目標も水道水と同水準に決定。

2021年6月:沖縄うるま市米軍基地でPFOS含む水2400L基地外に流出。

2021年8月:沖縄、米軍普天間飛行場からPFOS含む水6万4000Lを放出。

2021年11月:沖縄テレビ普天間基地周辺の神聖な湧き水「喜友名泉」を調査。その結果、国の暫定目標の約32倍1600ナノ/LのPFOSが検出された。琉球時代からの神聖な湧き水で地元住民が大事に守り家庭菜園や飲み水でもあった水が、米軍基地のPFOSで汚染された疑いがでた。

米軍基地からの流出は、その後も各地で被害を広げている。神奈川の厚木、横須賀、キャンプ座間でもPFOSの汚染が確認されているが、政府は米軍との地位協定を盾に改善策を講じていない。米軍と私達国民の力関係が見えてくる。新しい戦前と言うタモリさんの言葉の現実、そんな感覚を持つ。軍事優先が国を守るというのは日本の歴史を振り返ってもとても疑わしい。戦争放棄専守防衛で、対話が基本の外交を守るべきなのに、増税し米国の武器を爆買いした結果は「敵を作るだけ」だと感じる。

1月9日(月)カメラの師匠に茅ヶ崎の海でミサゴが出ていると情報を貰っていた。久しぶりに海岸に出かける。数人のカメラマンが浄水場の排水口、以前ボラが大量に集まりミサゴが来た場所に陣取っていた。聞くと朝すでに魚を捕らえ橋の下、杭の上で休んでいるとのこと。望遠で確認すると、小さい何かが。

相模川にかかる橋脚近く、いつも同じ杭に止まり食事をするらしい。望遠でも小さくしか見えない、やはりもっと近づいて撮ろうと、先に撮っていた人を目当てに、カメラと三脚を担ぎ砂地の河原を歩く。

断って後ろに陣取り撮り始めると、こちらの動きが気にくわなかったのか?羽を広げ羽ばたき始めた!

ゆっくり羽ばたいて、ふわりと浮き上がり・‥。

大きな羽をユッサユサと羽ばたかせ、落ちるような感じで飛び出す。

そして空に上がっていった。

この後、江ノ島方面に向けて飛び去っていった。もう一度、最初の防波堤の場所で戻るのを待つことに。近くの人に聞くと、二時間ほどでまた魚を捕りに来るかも?と教えてくれた。取敢えず待つ事にする。

近くを見ると、手すりに止まるイソヒヨドリの雄が居た。こちらも久しぶりに会うので早速、撮る。

<雑感>

岸田総理、政権の姿が明確になりつつある2023年。その評価は安部元首相と比べても「目指す国の姿」が見えてこない、と言う記事を読んだ。良くも悪くも信念のあった安部元首相と比べ「首相になる事」が主目標の岸田氏との違いらしい。政権の延命、保身が主目的?国葬の強行、原発新増設、米国:米軍へ忠誠を示す敵基地攻撃等の軍拡へ踏み出す。統一教会問題からはトコトン逃げる。信念を持って国民に説明する態度は見えない。イソヒヨドリの雄

この姿勢はある意味、悪質だ。一見柔軟に見えて実は私達の声は何も受け入れていない、今回コロナ対応も5類に引き下げる事を閣僚に指示。もういい加減、手を放したいという気持ちしかないのだろう。

使い物にならないアベノマスクではあったが、感染防止の小道具を手配した方がまだ国民の不安に寄り添っていた事になるのかもしれない。今後は無事に過ごせるのかとても不安になってくる。自分自身、コロナ対応に飽きた感はあるが、基礎疾患のある高齢者など感染に弱い人へは、継続した対応を望む。

国会も始まるが、国の姿や国際環境の変動が激しい今、政治の重要性は増しているはずだ。明るい一年を期待したいけど、ニュースや新聞で感じる日本の今年はとても不安が大きい。

こちらはイソヒヨドリの雌、体の色は地味。でもチョコマカ動き回る姿は愛嬌があって可愛い。

突端で波を被る堤防、その上に出来た水溜りにやって来たセキレイ。餌でも探しているのかな?

それとも何か考え事をしているのだろうか?

時々、空を見上げていると、小さな影が見えた。ミサゴか?!とカメラを向けるとヘリコプター、やたらと飛んでくる?まるで軍事訓練を増加させているのか?と疑うほどに次から次へとやって来た。

そういえばミサゴは英語の愛称が米軍の垂直離着陸機でおなじみの「オスプレイ」だった。暫く待っていると少し離れた上空をゆっくり旋回する影が見える、今度こそミサゴだ。

そして急に大きな羽をW型に折りたたみ急降下を始めた、魚を見つけたようだ。このミサゴ特有の姿はダーウインポーズ?だと覚えていたが、正しくはダウンインポーズらしい。大きな羽を折りたたみ直滑降で「降下する姿勢」と言う意味かな?ダーウインは魚捕る為に飛び込んだりしないものね。

ダウンインポーズ1

ダウンインポーズ2

一旦、降下途中で姿を見失い、海面近くで何とか捉えた。後ろに烏帽子岩がかすんで見える。

でも海面に飛び込む前でまた見失う!その近くで波が炸裂。これは堤防に波が当たっただけ!でした。

その後、何回目かで偶然捉えることが出来た着水直前のミサゴ。遠いため不鮮明ですが、証拠写真

実は以前は、目の前の温かい排水に群れるボラを狙っていたけど、最近は海面近くを泳ぐダツなどを狙うようで飛び込む場所が変わったようです。後でその事を教えて貰いましたが、時すでに遅しでした。

着水1

着水2

着水3、ほぼ水没状態。

捕獲、そして、小さな魚らしい物を掴み出てきました。

離陸1

離陸2 こんな浅い場所だったのか!

離陸3

離陸4

この後はどこかへ飛び去っていき、暫く待つがこの日はもう見ることは出来ないかな?と帰宅。

1月12日(木) 初床屋ハサミの音の軽やかさ

去年の暮れに床屋に行きそびれ、やっと散髪。ついでに痛む歯医者も急な予約が取れて処置をして貰った。やっと年が明けた気分になった。

1月16日(月)拾いあぐ 記憶の欠片カケラ冬日

いきなりグアシャン!と鈍く大きな音、暫く何が起きたのか不明だったが、探すと棚の脇に吊していた古い陶器のお面が床に落ちていた。

かなり昔インディアン居留地のお祭りに行き、家族で買った物だった。その後、飾ってはいたがその存在は、ほぼ忘れていた。紐が劣化して落下、三十年以上昔の記憶と共に次の不燃ゴミの日に出す事に。

今改めて見ていると、もう少し大事にしてあげれば良かったかなと後悔する。

1月22日(日) 線虫に夕餉の鱈は乗っ取られ 夕食用に買ってきたタラの切り身から、変な虫が出てきた。アニサキスか?と思ったが、検索したら薄赤の体色などからシュードテラノーバのよう?次の日、魚屋に持って行ったらアニサキスです、と言いきられたようだが。見つけたときは、約5cm位だったのに、次の朝には2cm位まで縮んでいた、でもまだ生きて蠢いていた!いろんな生き物がいる。

1月23日(月) 止まり木に鴉は一羽大寒波 この週、強烈な寒波が日本列島を襲う、とニュースで騒いでいる。中国東北部では-50℃という寒さ、果物が凍り付き煉瓦で叩くと煉瓦が割れる画像を流していた。

幸いにも、自宅周辺は少しの雪で溶けてしまうのでまだ白い雪を確認していない。やはり起きてしまった雪道での大渋滞や列車の立ち往生、日常は多くの人の活動で支えられているから一旦、自然の猛威に見舞われると動きがとれなくなってしまう。勿論、日本だけでは無く多くの国で色々な自然災害が起きている。この地球の上に住む私達は大きな自然界で生きていることを痛感する。

1月25日(水)

東京新聞夕刊。時評:東工大教授、中島氏。岸田首相が訪米で表明した防衛費NATO並み、GDP2%への倍増でバイデン大統領に歓迎された、と自慢げ。実はこの戦後日本の平和主義を象徴する「専守防衛」を国会審議もなしで捨てたのは、米国の意思に沿っただけだと。防衛費の件は昨年5月にバイデン大統領の訪日時にすでに確認済みの内容だったらしい。なんてこった!!

この出来事の本質を政治学者、白石氏の説明で教えてくれる。

日本における「国体」戦前の天皇制を表す「国体」は戦後に連続していると。戦後米国は天皇制の軍国主義を取り去り、象徴天皇とし、アメリカを慈悲深い天皇の位置に置き換えた。米国の民主主義国家の顔に私達は安心感を持っているが、例えば中国との覇権争いを考えるとアメリカのために行動することを日本政治に求めている。もし戦争になったら、日本が焼け野原になる事を受け入れる事になると。

現在のウクライナとロシアの戦争もアメリカは自国の犠牲を最小にしロシアの力を削いでいる!と言う。今回の岸田政権の「専守防衛」から防衛費倍増で戦う国への変換はアメリカにとって好都合な決定。「専守防衛」で平和外交の国、という国是は日本自身を守る大きな力でもあった。日本のあり方が世界から問われる事態だと書いてある。本当にこれで日本は大丈夫なのだろうか。とても不安だ。

ロシアと戦うウクライナ、悲惨な状況でも国を守るために必死で戦っている、これをアメリカの代理戦争と捉えるとむなしい気持ちが湧く。日本の防衛力増強は中国と直接戦う国、アメリカの盾になると言う事だろう。だから国体はアメリカ、と解説しているようだ。でも日本は日本として自立すべきで、戦争ではなくとことん話し合い、平和を基調の外交に撤する強靱な意思を持つ国を目指すべきだと思う。