つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

2024年(令和六年)3月:弥生

雨の駐車場。まだ冬を思わせる冷たい雨の日や急に気温が高い日が来たり、春先は不安定だ。

3月1日 (金)脳外科の検査結果や花曇り この日脳のMRI検査結果を確認しに病院へ。継続検査の脳動脈瘤は二年前とほぼ同じ。最近の物忘れに何か関係が?と少し気にしたが、関係は無いようだった。

3月2日 (土) 自民党派閥の裏金問題>政治屋と豪商つなぐ山吹の 時代劇で見る、重箱の底の小判は今も?政治資金パーティでの金集め、これは政治資金規正法が禁じる企業、団体からの献金と同じ小判だ。大企業・業界団体側は「要求」と引き換えに献金をし、自民党はその要求に忠実に答えた。典型が法人税の推移、税率は1980年代の42%から2020年代に23.2%とほぼ半減、一方消費税は発足時の3%から3倍以上の10%になっている。大企業や企業団体の負担を半減にし国民全員の消費税をアップ、最近は零細業者もインボイス制度で徴収を強化した。大企業は消費税分を下請け会社に負担させるなど、自社の収益性をしっかり守っている。

●ドンドン国の屋台骨が錆びて来ており、この先が心配になる、止まっている鳩達もそう感じているかな?

3月3日 (日) <景気が悪くなっている>山吹の花遠ざかる里を行く 

※江戸時代の隠語、山吹=賄賂

この結果、大企業を中心に内部留保は増大、でも中小や零細企業、働く側は実質賃金の落ち込みで家計消費も落ち込み、結果として日本経済は停滞している。規模の小さな中小企業は法人税の恩恵も少なく従業員の賃金上昇が出来ず、一部の富裕層や政治家のみが潤う結果。現実は、戦前か江戸時代かよと思うのが、今の日本の姿。

3月4日 (月) 顔見せの時期を違タガえて国会議員 (※顔見せ興業=冬の季語) 

景気の落ち込みが一層の少子化も招き、政治に期待する「富の配分、負担の共有」は崩れ偏っているのが今の日本の姿だ。「裏金問題」で自民党国会議員の数人が、その場しのぎにTVで顔出ししたが、予想通りに何の解決にも繋がらなかった。疑惑への回答は何も無く「自分は知らない!」では不信感と混迷を深めただけ。

3月5日 (火) 能登地震からの復興>

こんな政治の中、1月の能登半島地震。被災した人達は必死に復興を目指しているが、政治の支えは見えない。今回の能登半島地震、住民の反対運動で凍結された珠洲原発がもし存在したら、予想震度の「8倍」だった実際の地震で「放射性物質が漏れる事故も起きた可能性」を指摘されている。「フクシマ」と同じだったかも! <屋内避難する>その建物は壊滅的な状態でした。原発地震国日本には必要が無い証明の出来事だった。

3月6日 (水) 原発の立地条件>1

日本の国土は、地震・火山噴火などの災害が発生しやすく、世界で発生したマグニチュード6以上の地震のうち20.5%が日本で発生しています。また、活火山は世界全体の7.1%がこの日本に集中しています。日本の国土面積は世界の「0.25%」で、非常に高い地震発生率であることがわかります。(地震情報サイトJIS、参照)

3月7日 (木) 原発の立地条件>2  過去に大きな地震が発生した地域

米地質調査所のデーターによると、大地震エリアは東南アジアから伸び上がり、まともに日本列島の下を通りロシア、アラスカ、アメリカの西海岸、南米へと続いています。日本列島は何処に原発を作っても大地震エリアの上です。原発設置数が日本より多いアメリカやヨーロッパの原発施設は、ほぼ危険地域を避けています。

3月8日 (金)都心にも雪が降った日。

地震震源と火山の殆どは地球上の特定の場所に線状に細長く分布し、これらの殆どがプレートとプレートの境界にあります。日本は、複数の海洋プレートと大陸プレートの境界に位置しているため、プレート境界型の巨大地震や地殻内地震なども発生しています。海岸線は入江等により長く複雑なため、地震の際は津波による大きな被害も発生しやすい特徴があります。(東日本や能登地震でも津波発生、甚大な被害を及ぼした。)

3月9日 (土) 原発の立地条件>3 何故、地方に原発建設が多いのか。

電力の消費量は当然、都会が多い、でも発電所は地方に分散している。水力のように自然の中で発電するしか無いシステムなら仕方が無いが、安全な原発なら都会に近い方が送電コストも安い筈。そうできない理由があったのか?国は原発の不安定さ、事故の脅威は充分に認識して「金で地方に押しつける」と言う政策がとられている?と勘ぐってしまう。東京を初めとする大都市の再開発は急速に膨張し、多くの電源を必要としている。人口減少の流れの中、都会と地方のアンバランスはより広がり、原発事故が起きた地方は、見捨てられる。

3月10日 (日) 原発の必要性?> 散ってしまった早咲きのヤマザクラ

原発を止めない理由の一つにはプルトニウムの製造もあるのか?と余計な事まで勘ぐってしまう。日本のプルトニウム保有量はすでに中国の保有量の10倍に相当する、とプリンストン大学の元教授が述べていた。日本の再軍備には当然、核武装の可能性があり、プルトニウムが重要と考える政治家達もいる筈だ。戦前のように、核保有で強大な軍事力を持ち「米軍の先兵」としてアメリカの世界戦略に組まれていくのか?沖縄だけで無く、日本列島全体を「不沈空母」と言った総理大臣が、昔いた事を思い出す。今、南西諸島の基地化が始まっている。まるで第二次世界大戦で沖縄の首里城などに複数の本部を置いた狂気の再現だ。オスプレイの運用も墜落事故の原因は国民に説明無しのまま、再開すると言っている。平和憲法は骨抜きにされている。

3月11日 (月) <311地震からの復興>

13年前の東日本大震災原発事故の教訓は生きたのか?!残念ながら今も「原発ありき」の政策のままだ。3月9日のTBS報道特集で現在の被災地の姿を紹介していたが、未だに除染されない土地が放置されている。数百年もの歴史ある農地が「立ち入り禁止区域」のままで放置され、先祖の土地で農業をもう一度、と願っていた人達を拒み続けている。国が先導して元の生業を取り戻す、と言うのが本来あるべき姿だが13年後の今、先祖代々造り上げた農地、貴重な表土は放射能汚染で使えず、数百年の歴史が汚染されたまま、立ち入り禁止のままで再出発すらも出来ていないエリアが残されている。

3月12日(火):房になった小さな花は「キブシ:五倍子」という名前だった。春先の山でメジロや山雀ヤマガラたちがこの花を啄んでいた。後で調べると、この木の実を乾燥させ粉にして、昔は「お歯黒」の原料にしたらしい。そのは擬宝珠のような形で黒褐色。なぜお歯黒をしたか?特に江戸時代は既婚女性がお歯黒をした。どうやらその理由の一つは、虫歯予防だったらしい。お歯黒をしている人の歯には、虫歯がほとんど無い事が分かった!キブシ粉には約60%もタンニンが含まれていて、歯や歯茎のタンパク質を強化して細菌による溶解を防ぐ効果があるとか。白い歯では無く「歯が黒く輝いているほど美人」とされ、毎朝、歯をきれいに清掃し、お歯黒を塗っていたらしい。既婚女性のカルシュウム不足を案じた、昔からの知恵だったのだろう。残念ながら、今はお歯黒を見掛けることは無い。美醜はヒトの意識が作る。

<野鳥を見に行ったが、ヤマガラ(山雀)とメジロだけが顔を出してくれた。>

戦争の危機が、日本にも近づいている世界情勢かと思わされる日々。そんな中で原発を多く抱えることが、国土防衛の大きなリスクになる事例を、ウクライナ原発で見せられた。自然災害だけで無く戦争への備えとしても、原発を減らすことは重要だと思う。手に負えない設備をこの地震国に作るという無謀な策は早く撤回し違う方法に切り替えていく方が良いと思う。が・・・

ヤマガラ:柔らかい木の芽をパクり!丁度、良い瞬間に出合えた。>

3月13日 (水) <世界のリーダー達> 序曲『 1812年 』ナポレオンのロシア侵攻を破ったロシアの交響曲チャイコフスキー作曲。個人的に思い出深い曲だが、3月のロシアの大統領選挙、誰もが予想したようにプーチンの圧倒的勝利で終わった。唯一の対抗馬でもあったナワリヌイ氏を殺害し選挙ボイコットなどにも強権的な監視体勢を敷き、占領地のウクライナ領土でも選挙を強行した。一方、アメリカのリーダー、大統領選もトランプ氏とバイデン氏の再戦でどちらも超高齢。この先の世界情勢が不安になるリーダーしか居ないのか?

3月14日 (木)<足の間に啄ツイバンんだ木の芽を固定し、嘴でコツコツと食べていた。> 今、世界中を戦争のムードが覆って来ているようなニュースが多い。ロシアとウクライナはロシアが優勢になっている。イスラエルハマス殲滅戦争、パレスチナ領土を消して結果としてイスラエルの領土拡大を狙っているのだろう。そして国連は機能せず。世界の流れを見たら、日本も軍備増強の雰囲気を膨らませている感じがする。軍事予算の増加をも閣議決定!まるで時代は巻き戻され、明治に戻っているかのようだ。

3月18日 (月) 日本は自民党の裏金なんかで揉めてる場合では無い、無駄な戦争に巻き込まれないような真の防衛を考える時期だ。地震などの自然災害そして原発問題、戦争、人口減、日々の物価高や低賃金で生活が成り立たない恐怖など不安の種は山ほどあるが、何よりこの国にも信頼できるリーダー達がいない。これが一番の脅威だと思う。明日の朝、全てが解消していたら嬉しいのだが。と、ヤマガラがつぶやく。

3月23日(土)

3月もブツブツ泡を吹くように、独り言を言っている内に、ソメイヨシノの開花予想などがニュースになり始めている。意外に寒い日や雨の日なども多かった3月。でも基本的には温暖化が進行している気候。原発が温暖化防止、CO2削減のために必要という話も聞くが、13年前のフクシマでの事故被害のその後や、処理できない核のゴミで土地も生活も元に戻せない現実に、やはり元凶である原発を無くす重要性を痛感する。

3月24日(日)大相撲春場所で新入幕の「尊富士」が110年ぶりの新入幕優勝を果たした。何か一つでもホッとするようなニュースが聞きたいと思う春、久しぶりに見ていて興奮した。前の日、右足首靱帯を痛め車椅子で戻る姿にこれはもう終わりかな?と思っていたら、治療を施した右足で強敵に勝った!チョンマゲの勝者。

今月は、特に原子力発電所についてブツブツ泡を吹いてしまった。東日本大震災の被害を考えても、戻せない被害に言葉を無くしてしまう。特に昔からの農業や漁業が取り返しが付かない状況になる現実を、政治はもっと真剣に取り上げて貰いたい。

3月26日(火)米大リーグ、大谷選手の元通訳だった水原氏の違法スポーツ賭博事件。今まで、大活躍のニュースばかりを流していた日本のマスコミもファンもこの日の会見を注目していた。今日のTV報道によると本人は改めて賭博行為への関与を否定した。ただ難点は送金時の関わりで、米国司法に詳しいコメンテイーターは本人関与が必須の電子送金、450万ドル:7億円弱の金額を本人以外がやったと、米国の捜査側やマスコミは信じないだろうと、球団側や本人の説明に疑問を呈していた。果たしてどうなるのか、多くの人が見守っている。