つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

2023年12月(令和五年十二月)師走・極月(ごくげつ)

12月1日:金 極月や「天中殺」の月初め やる事なす事上手く行かない一日。12月の異称「極月」は1年が極まる年、という意味らしい。朝、半年毎の眼科予約を忘れて、目薬がピンチ。最短は予約無しで長時間待ちの受診しか無い。また、色々見て購入した筈の灯油ポンプが使えない!PCはハングアップする!等、参った。思わず「天中殺」という言葉が浮かんだ。言葉自体は周期的にやって来る時期を表す算命学?の言葉とか。天中殺=季節で言えば「」種をまいても芽はふかず、我慢と気持ちの整理をするには良い時期とのこと。

12月2日:土ワクチンの副作用知る濡れ落葉 今日で五日目になる腕の赤い腫れは、少しずつ落ち着いて来た。先月初めにコロナワクチン接種、月末に肺炎球菌ワクチンと同じ月だったのも今回の要因か?と思う。ワクチンはウイルスのような物を体に入れる訳で、本人の体調によっては反応が強く出るケースもあるのかも。注射針に細工されたのか?とか、どこぞの回し者が看護師に化けた?などと疑ったが、自身の体調と二種のワクチンの接種時期の影響があったかも知れない。暫く我慢の日々。

12月3日:日 診察は発熱必須と電話口

午前中はダウン、熱は無いが左腕はまだ赤く膨らみ腫れたまま。家族も昨夜から体調不良、咳も出る。救急外来に連絡したら「咳き込んでも、熱が無ければ診察出来ない!」と言われたらしい。休日の診察はコロナやインフル等での高熱以外は対応出来ない、と言う事か?今は、寝ることしか出来無いな、きっと「天中殺」だし?

12月4日:月 楽しげに笑う子の声冬日暮れ 

寒い寒いと縮こまっていると夕暮れの中、子供達の元気な声。この日も、腕はまだ少し腫れ赤いが、だいぶ通常に戻ってきた。

日の本は政治屋ばかり政治無し

BS-TBS」今日の放送で自民党のパー券問題、大阪万博の話が出た。大阪万博の発端は安部総理(当時)菅官房長官、松井大阪知事、橋本元知事の飲み会での話。維新を取り込む思惑の飲み会、カジノ誘致をやりたい大阪府大阪万博を手始めにやりたい、と言ったら安部氏が「面白い、菅ちゃん話聞いといて」で、始まったことらしい。とても分り易い話。1970年の大阪万博とは背景も必要性も違い、余りにショボい事実。

自民党のパーティ券不正は少し込み入っていた、 献金した側は総額を記録していたが、各派閥、特に安部派では勝手にキックバックとして調整していた。政治資金規制法に違反する行為。選挙を有利にするための「小選挙区」にした事や二世議員を増やす為に、親の政治資金引き継ぎを「無税」にしたり、私達が望むような政策では無く、己の身分と収入を確保する為の画策。真面目にやれ!としか言えないこの国の与党系国会議員達。今、一番試されているのは私達有権者」の意識。選挙で例え白票でも投票する事が重要とコメンテーターが強調していた。

12月5日:火「承知せず」教会問題まだ途上 何も対応しない首相に「そんな回答は承知しない!」と伝えたい。朝日新聞の記事:2019年に自民党本部で当時、自民政調会長の岸田氏は旧統一教会UPFジャパン梶栗氏、同UPFインターナショナル会長ジェンキンス氏、米下院議長ギングリッチ氏らと面会した写真が出たが岸田首相はギングリッチ氏以外については「承知していない」と回答。旧統一教会問題は未だ問題解決が出来ず、する気も無いことを表明したような表現。元信者や家族からの悲痛な訴えも真剣に取り上げる気は無いのだろう。

12月6日:水 つかの間は腕逞しきワクチン禍 先月末からのワクチン副作用。腕の腫れ赤みはほぼ消え、この朝、ワクチン副作用の薬は最後にした。痩せ細った自分の腕が腫れて逞しく見え、面白がったのは最初だけ。まだ痛みも少しあり、ひ弱でか細い腕だが、やっぱり元の方が良い。

12月7日:木 冬ざれの眼科待合 歳時記見 1日の眼科予約日を忘れ、この日、朝一から並び予約の人達が終了するまで待つ。長い待ち時間、歳時記を開くが頭に入らず。午後になりやっと人が消え、短い診察、帰宅する。

パソコンに頼る歳暮のもどかしさ ネット手配のお歳暮がやっと届き始めた。毎年やっていた確認が上手く出来ない。以前のように店に出掛けて、店員さんを介して商品を選び、送り先を記入する方が、手間だったが確実だった。確認は電話で頼めたし、ネットの便利さを不便だと感じるのは、自分がもう時代に遅れたからだな?

ITは記憶している事を前提として、暗証などがあり記憶が薄れだすとどんなに困るか、考慮していない。

12月8日:金 窓枠の冬至カボチャは出番待ち 田舎から送って貰った、冬至カボチャ。22日が冬至、南瓜は緑黄色野菜で風邪の予防として、保存がきく事もあり昔から冬至に食べられていたらしい。

柚子を割り種も煮込みてジャムとなる 友人から頂いた柚子、中身を取り種は別で袋に入れて煮る、とろみが出る、らしい。自分は手伝いしか出来ないが、出来た柚子ジャム、お湯を注ぎ柚子茶に。香りがあり美味しい。

冬の駅家路を急ぐ影絵達 夕方のラッシュ、もう暗くなった駅のホームを沢山の影達が家路を急ぐ。影絵の集団が発する熱気までも感じられる様だ。昔、自分も其処にいた事を思い、もう遠くなった日々をふと想い返す。

12月9日:土 不始末を繕ツクロい直す小春日や

今日は暖かい。近くの薬局に不足の目薬を取りに行った。やっと、今までの困り事に少し目途が付く。灯油ポンプの口径サイズが違う事は、今まで知らなかったが、ネットで何とか「サイズ変換アダプター」を探し発注。万が一、使えない事態に備え、元のポンプの不具合も修正した。これで「天中殺」もどきから抜ければ嬉しい。

12月10日:先日、家族が友人の方に頂いた「TEAタオル」綺麗な野鳥のイラストが気に入り壁に張る事にした。イギリスのMadeline Floydと言う女性芸術家の、味があるイラストで10種の野鳥を独特のタッチで描いてある。日本では見られない鳥もあったし実際に見た事があり、写真を撮った鳥もあり興味深かった。

12月11日:月 黄葉コウヨウのひとひら落ちて冬の午後 垣根の黄色くなった葉が風に吹かれヒラりと落ちていく。

フランス、モンサンミッシェル近くで撮影したBlack Birdクロウタドリだと思う。

こちらも同じクロウタドリ?近くに居たこちらをあまり警戒して居なかった。気が強い鳥なのかな?

12月12日:火 朝時雨シグレあわれ小菊は濡れて立ち、朝方の雨も小降りになり、花壇の様子を撮る。

以前、渓流で撮影したWren:ミソサザイ、その小ささと囀る声の大きさ、美しさに驚いた。その後も数回、春に出掛け、出合うことを楽しみにしていた。最近行かなくなったなあ。行っても出会えないことが続いたし。

12月13日:水 黄昏れて赤き縁取り冬の雲 

寒くなってきたので急ぎ足で家に帰る。夕焼けになりそう。まだ近くの神社には白い枇杷の花が残っていた。

12月14日:木 蒲団干す二階干し場の下の段

冬場の強風を避けて蒲団を干す。「蒲団」が冬の季語とは知らなかった。時折、強い風が吹き付ける日だ。

12月15日:金 温暖化身近に迫る危機地球

テレ朝の「タモリステーション」気候変動がテーマだった。気候変動の原因といわれる地球温暖化は今、どのくらい進んでいるのか。過去140年間で地球の平均気温が1度以上の上昇。このままだと2040年には1.5度上昇を記録する。しかも2度上昇してしまった場合、地球は取り返しのつかない状況になる、と警告する科学者。

12月16日:土 冬雲の隙間に細き月仰ぎ (三日月が綺麗だった、写真左にはウッスラ鳥の影?も写っていた。)

マウイ島の大火災も、気候変動による温暖化が大きな要因だった。雷放電で小さな森林火災が発生し、暴風で他の場所に移っていき大規模化、火の粉までも上昇気流に巻き上げられ移動、ダウンバーストで火の粉を広げた。偏西風の蛇行が、気温上昇で大きくなり、乾燥した場所ではアッという間に大きな火災になり燃え続けた。

12月17日:日 ヨガを組む無念無想や雪の富士(ジムでヨガ、だがポーズは出来ず青息吐息、体は痛い。)

地球規模で振れ幅が大きくなった偏西風の蛇行、乾燥と大雨の極端な気象条件が隣り合い、大規模な火災と大規模洪水の原因となり、隣り合った地域で発生する。温暖化の一番の要因は人類の「経済活動」CO2の増大が地球を沸騰させている。今、この状況が世界各国で実際に頻発している。気温上昇と地球の自転で偏西風の振れ幅が大きく増幅された。地球の自転は変わらないから、やはり、重要なキーはCO2による「気温上昇」のようだ。

12月18日:月 寒波くる花色は冴え冬椿 昨日の暑さから一気に寒い一日。九州含め、各地から降雪の報告。

日本でこの秋、問題になった「アーバンベア」熊出没被害。これも原因は気候変動による温暖化と都市化の進行で冬眠が遅くなり空腹な熊たちが人間界の残飯、飼料の餌などを求めて出て来た結果。温暖化も都市化も私達の社会・経済活動が原因!地球環境のバランスが壊れた結果の一つだ。熊も被害者、いや被害熊か?

12月19日:火 ブリが捕れ蟹も豊漁その先は?

また、日本近海の海水温度の上昇率は世界平均の2倍だとのこと。北海道でブリが捕れて喜んでいる場合では無い。気温2度の上昇では元に戻すことが出来ない予測、現在より激しい環境になる??見たくない未来だ!

人間の責任で少しでも温暖化を抑える手立てを講じる時期なのに、例えば日本の政治は何を目指して日々活動しているのか?世界各国で勃発している戦争を止める、化石燃料の使用を押さえるなど、やるべき事は多く、しかも急ぎ実施すべき時期。温暖化を押さえる知恵と活動を政治に望むが、金満の別世界で生きている人種だからナ。

12月20日:水 木雲雀キヒバリの休憩時間レンズ越し 

海と里山公園に出掛けたが、他のカメラマン達も野鳥に出会えず手持ち無沙汰、1度頭上にカラスに追われた大鷹が出たが、自分は撮れず。もう諦めて帰る途中で出会った地味な鳥。枝に止まりこちらを見て何故か暫く留まっていた。後で調べるとビンズイと言う名前。スズメ目セキレイ科で別名、木雲雀:キヒバリ、写真を撮らせてくれて有り難う!時々、撮ろうとしている野鳥と目が合う(感じの)時があり、大抵は警戒し飛び立つ体勢に入るが、時々こっちに興味を持つかのように「なあに??」と言う視線を送ってくる。今回もそんな感じだった。

12月21日:木 出刃で切る南瓜カボチャの堅き冬至

寒い、12月後半だから当り前なのだが、温暖化の年なのに、真面目に寒いと損した気分になる。貰った冬至用の南瓜を切る。出刃包丁が活躍する時だが、思いの外硬かった。

12月22日:金 「冬至 大雪や偏西風の落とし物

振れ幅が大きくなった偏西風が要因なのか?急に冷え込み各地で大雪に、激しく変化する気象状況の日。九州でも雪になるなど、本格的な雪に戸惑う姿がニュースになっていた。交通事故も増え、雪かきや雪下ろしに苦労する姿などが紹介された。住まいの近くでは、まだ雪は降らないが、風が強く低い気温にドンドン着膨れていく。

12月23日:土 水を蹴り空を目指して藻掻け!鴨

昨夜からの寒さが家を包む。先日、公園で見た鴨は、羽ばたきながら足でも必死に水の上を走り、盛大に水飛沫を上げながらドタバタと飛び上がる。そんな格好悪さに何だか「頑張れ!」と声をかけたくなる。

12月24日:日 寒風にアーバンメジロの囀りや 

アーバンメジロという言葉は無いが、街に出没する熊をアーバンベアと呼ぶならマンション等の植込みに来るメジロも「urban=都市の」と呼んでも良いだろう?大した意味は無いけど。春にはイソヒヨドリが暫く滞在し、今はメジロ達が植込みや街路樹の木の実に集まる。野鳥も人と共生していると言う事かな。熊じゃなくて良かった。

12月25日:月 足元にヒーター運ぶ午後十時 

通販で買ったセラミックヒーター。すっかり耐寒性能が落ちた今の自分には不可欠になった。夜は冷えるし。

12月26日:火 ミサゴ泣く無策象徴オスプレイ「Osprey」

朝刊で「オスプレイ生産終了?」の記事を見た。日本名は「ミサゴ」冬場に海に姿を見せる鳥。オスプレイは米国製の垂直離着陸輸送機、世界に広げるアメリカの目論見が、墜落事故の頻発等で日本以外には購入する国が出ず、コスト高を招き生産終了する?との見方が出ている。沖縄や佐賀では配備に反対する運動も起きている。米国には逆らわない日本政府だけが17機も購入した。ミサゴは好きな鳥!ミサゴの名前を汚さない様、その鋭い嘴と足で卑屈な政治姿勢を正して欲しいなあ。8人もの死者が出た事故を真面目に検証するべきだ。

12月27日:水 ビンズイの年越す場所や歳の暮れ 2023年も残すところ後数日。年越しと言っても、野鳥にとっては何の意味もないが、この場所でまた来年無事にこの鳥の姿を見られたら良いなあ、と思う。アジアの温帯地方に広く分布する漂鳥、と言う記事があったので、次の冬も注意していればまた会えるかも知れない。

夕暮れに満月浮かぶ冬の空 空を見上げると満月、気付くのが遅れたが、取敢えず月と夜空を撮る。

12月28日:木 振り向けばもうすぐ暮れる令和五年

本当に時間の経つのは早いと感じる。また何も出来ずに一年が終わるのか、という後悔や、この先どうなるのかという不安もドンドン大きくなって背中に乗り掛かってくるよう。いっそ、このビンズイの背に乗って一緒に飛んで行けたら、新しい世界が見られるかも知れない!

12月29日:金 冬の海遠き時代をつなぐ波 逆光気味の昼の海、光る帯を見ていたら、この海が忘れた昔を思い出させてくれ無いかな?そのうち記憶が消えても、海を見ていたら少しずつ思い出す、と言う事があれば?レカネマブ?なんか使う必要も無くなるのに・・・ボ~ッと海を見ていたら、違う世界に入りそうになっていた!!

12月30日:土 富士の峰越えて連なれ冬の雲 遠くに富士山が見えると、ちょっと嬉しくなってくる。

朝刊記事:年末株価が34年ぶりの高値。大企業の利益は内部留保と株主還元の割合が高く労働分配率人件費は36%と最低のまま。中小企業は分配率70%とすでに高く更なるアップは厳しい。大企業が中小企業の仕入れ価格を抑えている事が中小企業の賃金の更なるアップを阻む。仕入れ価格の適正化を計る必要性を専門家は指摘する。

働く人にはお金が回らない仕組みが出来上がっている。戦後の苦しさを皆で乗り切る気概があった過去は、夢になったのか。

12月31日:日 書き終えて余白は二段三年日記 一番上の段が一応、(空きの日もあるが)埋まった。

世界中が不穏な空気の中で動いている。日本もこの先に希望を持たせるような状況にはほど遠く、格差は広がり続け、驚くような事故、事件ばかりが印象に残る一年だった。年が変わることが一つの契機に、少しでも日々の暮らしが、安心して過ごせるようになる事を心から祈る。一方的な力関係の下で戦争下にあるウクライナパレスチナ、この絶望が1日でも早く落ち着くことを願いたい。

新しい年が少しでも平和な良い年でありますように、合掌。