雷の無い月、神去月、神在月、新米で酒をかもす→醸成月カミナシヅキ、醸すカモス:昔は噛んで潰した米から酒を造っていた。古事記や日本書紀にそんな記載があるとか、アニメにもあったような?
公園で見かけたクヌギの木に突き刺さった姿のオオスズメバチ。樹液に酔ったのかな?
野鳥が来る水場近くの木、多分クヌギだと思いますが、この時期スズメバチ等が集まります。
違う年の十月にも同じ公園の同じクヌギで、蜂のヘンテコな姿を何度か見かけ撮影しました。
10月1日(金) 野分け前予兆の風や萩ゆらす(台風が来る予報、風が強く成ったようだ)
セリーヌディオン台風を忘れさせ(台風の影響で、風雨が強くなった。好きな曲で気を紛らわす)
10月2日(土) 生姜干す台風一過空の青(台風が過ぎ、30度まで気温上昇の予報。)
絡み合って動かない蜂2匹、闘っているのかペアなのか?でも、固まってほぼ動かない。
10月3日(日) 蒼旻ソウビンの飛行機雲の尽きる先(二本の飛行機雲、徐々に青空に吸い込まれる)
<蒼旻ソウビン=澄み切った秋空、秋天、秋旻シュウビン>
蜂たちはやはり樹液に集まったような感じ。クヌギは樹液を沢山出す木らしい。
10月4日(月) 小窓開け夜陰に聞くはカネタタキ(チッチッチの声を頼りに名前を検索。)
あんドーナツ帰りに買いし秋の風(外で食事と思ったが、帰りがけにパン屋に寄る。)
If we hold on together(共に諦めず頑張ろう?)ダイアナロスの優しい声が聴きやすい曲。
この蜂2匹、木の幹から転げ落ちた感じだが、まだ絡んでいた。hold on togetherかな?
10月5日(火) 目薬の蓋の色なり秋夕焼アキユヤケ (オレンジ蓋の緑内障の目薬、毎日2回の点眼。)
剪定センテイの柿の枝先 空広し(近所の柿の木、茂っていた葉が剪定されて空がよく見える寂しさ)
クヌギの木に止まったルリタテハ。スズメバチに混じり、やはり樹液に集まってくる。
10月6日(水) 南天の赤ポスト八十四円(南天の実はいつも赤いが、封書は84円に値上げ)
爽やかな朝、84円の切手を貼り歩いて近所のポストに封書を投函。脇の家には赤い南天の実。
ルリタテハ、羽を閉じると木の幹と同化する。安全に樹液を吸うためのコスチュームかな。
10月7日(木)栗つぶす縄文人になりきりて
(縄文時代、栗は貴重な食料だった筈。蒸かした栗をひたすら突く、栗きんとんに先祖を思う)
秋風よワクチンの熱吹きとばせ(家族が2回目の接種後、38度の高熱。若い方が熱が出る?)
逆光に薄ススキの銀波揺蕩うて(たゆたう:ゆらゆらする様)午後の逆光線、ススキの穂白く光る。
10月8日(金)近所の人に貰った、夏みかん、スダチそして花梨カリン。
梨に無し花梨の頑固秋の空(花梨のゴツゴツした顔は嫌いじゃあ無いけど、梨なら食うけど)
そういえば以前も残った花梨の実(そのままでは食えないからなあ?蜂蜜に漬けるらしいが)
10月9日(土)
秋暮れし「花束を君に」口ずさむ(自分には似合わないけど、気に入った宇多田ヒカルの一曲)
沁みいりてソプラノサックス秋の夕(ケニーG:サックス奏者、ソプラノの音が秋に似合う)
10月10日(日)雨の朝雀スズメ蛤ハマグリになりたり(そういえば、雀の数が少なくなったかな?)
(雀蛤になる:二十四節気の一つで、晩秋の季語)雀の姿が見えなくなった、きっと海に潜って蛤になったのだ、という季節感の表現。冗談のようだが、俳句の季語としても残っているのが面白い。自然が豊かだった昔の名残なのかな?あまり成り立ちが理解できていない季語。)
10月11日(月)一人きりふと三日月や雲の先
(たまたま見上げた雲間に三日月、カレンダー上は祝日スポーツの日が残っていた今日。)
10月12日(火)秋曇りこんな日に聞く母の声
(急に母の声が聞こえた?そんな気がしただけ、どんよりした天気のせいかな)
稲刈り田 百舌の高音は風を裂き
(公園の田んぼも刈り入れが終わった様子、脇に立つ木の天辺でモズが甲高く鳴いていた。)
10月13日(水)銀杏の薄皮剥がす台所
(スーパーで銀杏の種も売っていた。ペンチで軽く割り封筒に入れ、レンジで2分、殻と薄皮を取る。小さいときは足で皮を剥き、焚き火に放り込んだような?思い出がある。)
10月14日(木)山雀(ヤマガラ)もエゴの木もサステナブルに (Sustainable:持続可能な)
久々、カメラを持って公園へ。以前、10月に見たオシドリを期待したが今回は会えなかった。
他の人に山雀とエゴの木の実について教えて貰いました。白い花をつけるエゴノキ、秋の実は山雀の大好物です。丸みを帯びた実が実ると、山雀はその柔らかい実を剥がし種の殻を割り、白い中身を食べます。また、沢山集めた実を蓄えて備蓄食にもするそうです。
リスが備蓄する木の実もそうですが、食べ忘れた種で木が増えるという、エゴの木の生き残り方法でもあるようです。さらにエゴノキの害虫「チシャ虫」も山雀の好物だとか。虫食いで地上に落ちた実を、山雀は上手に割って中の虫を食べます。エゴの木と山雀の共生関係、昔から続いているのです。これこそサステナブル(持続可能)な生き方ですね。
山雀が実を口にくわえる様子を「ヤマガラ提灯」と言う?そうです。でも、枝が邪魔で上手く撮れませんでした。今回、この話を教えて貰い、あまり珍しくなかった山雀が急に貴重に見えてきました。自然自体の生き残り策は地球への負荷がなく、生態系と調和したバランスの取り方です。人間と違ってこの星を痛めつける二酸化炭素やプラスチックゴミは出しません。
10月17日(日)秋寒の賑わい戻る不安かな
(本当にこのまま落ち着くことは無いだろう、と思いつつ待ち焦がれた生活に街は賑わう。)
10月18日(月)陶器屋の蘊蓄ウンチクも売る秋の午後
(小さい雑然とした陶器屋で、沢山の陶器に囲まれ、陶器と磁器の違いを聞いている。)
10月19日(火)晩秋に国の未来の選挙来る
(衆院選挙の公示日、ニュースも拡大版だった。NHKの悪口をN党の政権放送で聞く。)
10月20日(水)壁赤く染めて落ちゆく今日の秋
(夕方、青い空のなか雲の端や家の壁が少し赤く染まる、ほんの一間の秋夕景)
10月21日(木)秋寒の景色窓外治療前
(定期的に治療を受ける、椅子に座って窓の外を見ると数ヶ月前と違い秋の気配。)
10月22日(金)冷スサまじや生ゴミの日に飛ぶ烏カラス(カラスも餌を探すのに必死です。)
(冷スサまじ:秋の冷気が行き過ぎて寒さを感じるとき。)
10月23日(土)秋晴れや雲大股に水溜まり
(雨が上がって風は冷たいが良い天気、道路の水たまりに空が写る)
10月24日(日)いきなりの富士の高嶺や雪化粧
(先日の雨も富士山では雪だったのだろう、白くなった山頂がいきなり見えてきた。)
ダウン出し汗ばみ歩く秋の風(まだ陽射しがあれば、汗ばむ午後。最近の寒さに冬支度を始める)
10月25日(月) 秋深し我が家はレンジで芋を焼く(芭蕉に秋深き隣は何をする人ぞ、と聞かれ)
秋寂アキサビに無印のカレー食べており(レトルトのカレー大盛り一つを二人で食べる。)
10月26日(火) 十月尽この国の未来決めんと(末日だから尽、31日は投票に行こう)
いよいよ投票日が近づきました。先だって実施された参院補選、山口県と静岡県で各々自民と立憲が勝利しました。今回の選挙がどうなるのか、いろいろな予測が出ていますが、若い人達の投票を呼びかける行動や事前の投票が増えた事など、少しずつ以前と違う様相も出ています。
元総理経験者、以前「有権者は寝ていて貰いたい!」と言った馬鹿な政治家がまだのさばり「温暖化で北海道の米がうまくなった」とか変わらず的外れなことを言ってます。地球が直面する気候変動の危機について何も考えていませんね。今のこの国の政治に望む事は、誠実に気候変動やウイルス感染から私達一人一人の命を守る事です。リニアや原発維持では無いですね。
今、地球の自然は人間の経済、産業活動で痛みきっています。もはや地球に切り開く未開地は無く、残った自然をどう保全し、継続するかが問われているとも思います。経済の成長か分配か、などと言っている場合では無いと思います。将来を担保できる政治家、政党を私達一人一人が選ぶ事が大事ですね。今月末の投票は忘れずに行こうと思います。