つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

2022年8月(令和四年八月)葉月

<八月に思うこと>

8月は太平洋戦争の記憶が呼び起こされる時期、そして長期化するロシア、ウクライナ戦争で今、犠牲になる人達の無念さを改めて思う日々です。また、米国、台湾と中国の加熱した状態にも不安を感じますね。

変異を繰り返すコロナウイルスには飽きてきたけど、家族が熱を出してPCR検査を受けたときには結果が出るまで緊張しました。色々な不安が何も解決しないまま毎日が過ぎて、あげくに台風までやって来ました。東北、北海道は今までに無い大雨被害、数年前の九州、西日本のようです。そしてこの不安定な時代にこそしっかりとしたリーダーに国を引っ張って貰いたいけど、「剣闘士」にはそれも望めない。元統一教会と政治の癒着も広がるばかり、ブツブツ泡を吹いているうちに夏から秋へと季節が変わっていきます。

8月1日(月) 種飛ばし小玉スイカの暑気払い。本当に暑い、日本でも40度の日が近いようだ。

統一教会と政治>

世の闇を穿ウガつ銃声2発かな:元統一教会に家族、人生を破壊された怨念が、統一教会自体からそれを日本に取り込み、利用した政治家へと向かった今回の事件。逆恨みと言い切れない意思を感じます。マスコミやTVも連日取り上げて、色々な事実が判明しています。与党は新閣僚達も長年関係を続けていながら本気で絶縁する気は無い様子で、ほとぼりが冷めるまで大人しくする作戦?問題は放置したままです。彼らは沢山の国民が被害を受け続けている団体を、己の身分を守るために利用している、政治屋集団にしか見えない。統一教会の実態はマインドコントロールで信者を集め騙すカルト集団、オウム真理教と同じでは無いのかな?フランスではカルトを取り締まる法律で規制され、アメリカでは統一教会教祖の7男が過激な活動をしているらしい。この国は詐欺をする宗教団体を何故取り締まれないのだろう?法治から放置国家になったのか?

8月2日(火) 夏猛タケり電柱に聞く蝉の声 コンクリートの電柱でも掴まれる物はつかむ蝉

<人を大切にする経営:理念>(東京新聞、夕刊の連載から)

現在の経営学:業績重視、株主重視、成長重視、コスト重視⇒ヒト、モノ、カネは業績アップの道具

人を大切にする経営:会社はまず社員とその家族の幸せ実現のために有る、次に取引先と家族、顧客や地域住民、最後に株主。業績は経営の結果で「手段」これを「目的」にすると社員は道具やコストとして扱われ、不幸を生む。働く人が大切にされない日本には約400万人の精神障害者がいて、毎年約20,000人の自殺者が出ている。人の幸せより業績を優先する企業活動が作り出した被害者と言える。

8月3日(水) 紅と白交互に揺れて百日紅サルスベリ 連日の猛暑、風が有ると花も揺れ、少しホッとする。

<人を大切にする経営:実例1>

頑張らない経営ケーズデンキ:個人ノルマ無し、量販店で残業が月に8時間、日に20分。ほぼ定時退社。

働く人を大事にする社会福祉法人:従来の5倍に増やした人員とIT化での省力化。柔軟な勤務も可能に。

顧客を大切にする地銀巣鴨信金、とげ抜き地蔵の縁日、人出が多い日は会議室やトイレを一般に開放。

東邦銀行:東日本震災時、停電下で10万円までを緊急払い戻し。他では1週間待ちを2日で対応。過払いも発生したが、後日全額返還された。

<人を大切にする経営:実例2>

断らない病院:愛知のおおこうちクリニック、窓口では絶対患者を断らない。雨や雪の日は傘を差して迎え、時間前でも待合室に入れる、外国人が多いので7カ国語の問診票を用意。

バラ売りに対応するコープみやざき:売り場は狭いが通路は車椅子のすれ違いのため広く取る、パックの電池も1本から販売。職員は顧客本位の仕事が出来る働きがいの有る職場。店の都合では無く顧客に寄り添った対応が出来る。社員と顧客を大事にしている。

障害児を優先受け入れする幼稚園:入園希望者を絞るときはどこの園でも入れる子を断る。健常児も障害児も同じクラスで過ごす。障害の有る子供も一緒に過ごす事で、助け合う事が普通で有ることを体験学習する。催しでの緊急時、運動会で転んだ傷害児童を卒園児童が優しく抱き起こす等、自発的に活動する。

8月4日(木)思い込みエアコン温度二十八度 冷房の適性温度は26℃らしい。少し寒いくらいだったのか。

<こども庁がこども家庭庁になった理由>統一教会の影響があった。BS番組。自民党の政治家に統一教会が入り込んだ理由:封建的な主張に親和性があり、お互いに利用。地方の市町村レベルから広範囲に右派政治家に対する選挙支援を行っていた。庁の名称変更は子供の保護では無く封建的な家庭観に基づく変更。

8月5日(金) 飛ぶ鳥の影も焼き付くアスファルト そんな事は無いけど、陽射しが強く影も濃い。

少子化

人口減少、少子化も大きな日本の課題。人を大切にしない経営では給与は上がらず休みも少なく結婚できない、という現実があります。逆に残業が少なく、休暇が取りやすく、実質的な定年が無く多様な働き方、これらは人を大事にする経営の意思があれば実現できる実例があります。実際に人を大切にする会社では社員のこどもの数が多い結果が出ているそうです。

8月6日(土) 雨戸開け蝉の声聞く広島忌 広島原爆忌:B29エノラゲイリトルボーイ。14万人の死者。    <人を大切にする経営:海外の変化、アメリカ>

2019年米国、GM等が参加するビジネスラウンドが株主第一から全ステークホルダーを尊重する経営に取り組むと宣言。ビジネスラウンドテーブルは米大企業200社のトップが会員、大企業の利益を代表する組織。日本企業が手本にした米国で、行き過ぎた株主第一主義、業績至上主義の弊害に気づいた。「資本主義」から「人本主義」へと意識が変わりつつ有る。日本の大企業はいつ気付く?クマゼミにでも聞こうかな。

8月7日(日) 立秋秋立つや露草の花 排水路

<海外の事例>人を大切にする経営は中国、台湾、韓国でも注目されすでに実践されている。

<韓国の事例>10年前に韓国のサムスン電子からビデオ講演の依頼を受けた。講演依頼の理由は日本の大企業をモデルに経営拡大してきたが、内部に大企業病が蔓延し一体感が消えていた。その後、講演を基に人中心の改革に舵を切り、会社の一体感を取り戻したサムスンと未だ変革が出来ない日本企業に差がついた。

8月8日(月) 夏の朝PCR検査の人の列:でも有料検査は、以外に空いていたらしい。15,000円だから?

<中国の事例>中国のある企業は7階建ての工場で2階までが実際の作業工場、その上は社員家族の社宅にし、屋上は土を入れて農園にした。理由は中国の農村部から就職した若者が数年経つと故郷への望郷、親の世話などで辞めることが多かったので、家族で入れる社宅にした。屋上農園で農作業を楽しみ、収穫物は会社の食堂に無償提供している。イメージにある儲けだけの中国企業とは違い、人の幸せ、家族の幸せを考えた経営も有ることを知りました。

8月9日(火) 長崎の鐘の音響けウクライナ 

長崎原爆忌。B29ボックスカー、ファットマンを投下、死者74,000人、重軽傷者75,000人

<台湾の事例>台湾の小籠包を作る会社、何と正社員が90%以上。日本でも食品製造の会社は殆ど非正規社員でコストカットが通常なのに驚きの数値、しかも作業が中心の会社、休憩室には視覚障害のある人がマッサージを施していた。このマッサージをする人も正社員。10%程度の非正規社員は本人希望によるもの。

<人はコストの要因では無く、利益を生み出す知恵を持った仲間なのです。>

8月10日(水) 出そびれし体温越えの夏の空 出掛ける気もすっかりうせる、暑さ。

内閣改造の発表、統一教会との絶縁は中途半端に終わっていた。それぞれが適切に対処?責任放棄だね。

8月11日(木) 山の日や蝉の腹見る昼下がり 窓に飛んできた蝉、外の暑さに参ってエアコンの部屋に来たいのかな?山の日:海の日があるなら山の日を!という制定運動の結果できた休日。ま、そんな物か。

8月12日(金) 床の間に物干しも有る台風前 明日は台風!直撃になりそう?物干し竿も室内に入る。

8月13日(土) 台風やスマホテレビの姦カシマしく 夕方、ザワザワアと音がしてきて台風8号が来たようだ、思ったほど激しくは無い。時折激しい風雨、で気づけばいつの間にか静寂。大きな被害が無く良かった。

見上げれば台風一過の月に雲 黒い雲の切れ目に月が少し光っている。

8月14日(日)台風の置き土産なり熱帯夜 エアコンかけて寝る。以前は窓を開けて寝ていたのだが。

8月15日(月) 77年目、終戦記念日

義足取り足に海風夏の風(戦争で右足膝下を無くした叔父、農作業後、義足外し涼んでいた。)

夏の風小石収まる墓に吹き(写真でしか見たことが無い父方の叔父、海の見える丘に眠る)

8月16日(火)白き花盆の送りや手を合わす 

盂蘭盆ウラボンエ 参拾六の歳月や 身近な親兄弟、もう36年目のお盆だった。

8月17日(水) こそばゆさ蟋蟀コオロギ包む掌タナゴコロ 小さな蟋蟀が台所に、手で包み外へ、大きくなれよ。

四ミリの結石溶けし残暑かな 家族の尿道結石は薬で溶けたようで、やっと大量の服薬治療も終わった。

8月18日(木) 切れ切れに鳴く蝉そっと石に乗せ 花壇の脇でほぼ動かない、紫蘇の近くの石に乗せたらジジッと鳴いたが、いつの間にか消えていた。成虫になって10日~20日位で寿命が尽きる蝉、最近は一月くらいと言う説も有るとか。成虫になった蝉の寿命を個別に調査するのは、とても難しいですね。

8月20日(土) 混沌のカルトオカルト秋のカツ 久しぶりに家族揃い夕食を食べに行く。

<カルト>言葉の意味を調べたが、今一腑に落ちない。フランスでは反社会的な活動を行った団体をカルトと認定、規制する。日本ではカルト規制法は確立していない。オウム真理教などが悪質な刑事事件を起こし解散命令。統一教会は過去に多数の被害者を出しながら、何故か活動を続けている。被害者を助けている弁護士からは早急な規制を望む声が出されている。オウムと統一教会、何が違うんだろう?統一教会は過去にはソ連の崩壊で行き詰まった北朝鮮を支援したり、自民党の中核や地方政治にも食い込んでいる。今後は台湾に力を入れるだろうと予測する人がいた。アメリカと中国の覇権争いに食い込む目的?良く分からん。

8月21日(日) 薄皮の桃二人食う昼下がり 上手くむける桃も有るが、時々固い桃にあたるとしょげる。

8月22日(月) 秋暑しラビアンローズ聞く夜更け 日本語では「ばら色の人生」エデイットピアフ

8月24日(水) シカバネとヒマワリと風ウクライナ 悲惨な歴史が繰り返されている。

1991年のこの日、ウクライナソビエト連邦から独立。映画ひまわりを見る。面白かった。戦争が普通の人に何をもたらすか、考えさせられた。ソフィアローレン、マルチェロマストロヤンニ、リュドミラサベーリエワ、それぞれの特長がでていて面白かった。映画の中では冬の豪雪の中、ソ連兵がスキーで走り回り、逃げるイタリア兵が悲惨な状況だったのが描かれていた。そして映画タイトルの一面のひまわり畑、麦畑の下には、戦争で死んだ兵士や民間人の死体が埋まっている!現在の状況がオーバーラップする。今、原発への攻撃!福島の原発事故よりも大きな被害予想!!ロシア、ウクライナは日本の近隣国です。放射能は許可なしで国境を越えます。ロシアの核に対する無知、暴虐、無関心に怒りと恐怖を覚えます。それなのに岸田政権は原子力発電を復活する宣言をしています。大地震だけで無く、こんな非常時の攻撃目標にされる恐れが十分あり得るのに!!再生可能エネルギーへの転換に真面目に取り組んでこなかったツケでしょう。

8月25日(木)不養生かかりつけ医のコロナ禍や 薬が切れそうなのに医院がコロナ感染で困っていたが、何とか処方箋を発行して貰い薬局へ。医者の不養生だな。国自体、もう感染者は見放したい様子だ。

経済が回りだす頃人絶えて:高齢者や弱者は全てコロナで死に絶えて、上級国民だけが生き残る、美しい国日本になるのかな?

8月27日(土) ラジオからオリビアの声秋の風 8月8日に亡くなったオリビアニュートンジョン、ラジオでジョリーンが掛かっていた。やっぱり爽やかな声だ。自分自身の体力気力の衰えを感じる日々。世間もコロナウイルス以降、まるで終末期のような雰囲気を醸しています。安倍元首相の銃殺、旧統一教会に汚染されていた政治体制、これらの根深い問題が出てきたこともより不安を深めます。気候変動、核戦争の恐怖、地球からの警告をどこまで受け止めて改善できるのか、人間の活動に大きな問いが出されています。