つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

2023年8月(令和五年八月)葉月:沸騰の時代

7月28日、国連グテレス事務総長「温暖化は終わり地球沸騰の時代」温室効果ガスの8割はG20が排出と指摘、削減目標が必要とも訴えた。日本もG20メンバーだが具体策は?

7月28日付け新聞の死亡者欄:歌手シンニード・オコナーさん死去の報と坊主頭の写真。

どこかで見た記憶があり、思い返すと30数年前米国に赴任した頃、歌手名が分からず同僚に、つたない英語で聞き、教えて貰った歌手。その時聞いた名前はシュネーダー・オコーナ、曲はNothing compares 2 U。近所のCDショップで探し、曲を何回も聞き、少しでも言葉を覚えようとした。アイルランドの人でナイーブな面が強かったのか、自殺した息子を追うように本人も自死した模様。聴いていた曲はプリンスの曲、好きになった人を「他に比べられない大事な物」と表現する内容だったと記憶している。おぼろげにしか分からない詩と独特の声を聞くことで、当時の不安な気持ちが癒やされていた。 冥福を祈る。

8月1日(火) 激しさやフロントガラス砕く雹ヒョウ 群馬で降った、車のガラスに被害。

は積乱雲から降る。盛り上がった雲から雷、雨、そしても作られる、なので夏の季語。

群馬に住んだ頃、落雷頻発で機械が故障し忙しかった事を思い出すが、は記憶に無い。

8月2日(水)クマゼミの声懐かしき温暖化 今まで家の周りでは聞かなかったクマゼミの声が聞こえてきた、最近の温暖化で生息域が関東北部にも広がっているらしい。「シュワシュワシュワ!」という声が懐かしい。

8月3日(木)今日も見るアラート連日「酷暑です」 結局、一日エアコンの中で過ごす。

8月4日(金)ヒグラシの声聞く宵の深呼吸  暑かった日も暮れ蜩が鳴いている。

沖縄で暴れた台風がまた戻って来る!今まであまり見ない気象現象が始まる。日本の気候を表す「四季」はこれから「二季」に成るとTVで話す気象研究者、三重大学、立花教授。春と秋が短くなり、夏は猛暑で冬は偏西風が反転し酷寒の季節になる。心配なのは植物や動物への悪影響で、私達の食糧事情も大きく影響を受けるだろうなあ?と心配になる。

8月5日(土) 驟雨来シュウウライ抱えて走る洗い物 洗濯物を干した後いきなり強く降り出す雨。しかしすぐに止み期待していた程、気温は下がらず、結局夕方まで暑いいつもの日だった。

8月6日(日)蝉時雨未だ聞こえる故郷の

朝、近所の子供が蝉の声に「うるさい!」と一声。でも、自分には、小さい声だった。昔聞いた田舎での圧倒的な、うるさい程の蝉時雨をまた聞くことが出来るかなあ。何だかこの夏は暑いからか蝉の声ばかり聞こえてくる。

広島原爆忌78周年:晴天の空、エアコン無しでは過ごせない暑さ。78年前に広島に投下された原爆。78年前の7月、当時の連合軍最高司令官アイゼンハワー氏は日本への原爆投下準備について、日本はすでに敗北しているので「投下は不必要」と伝えます、しかし投下は決行。理由は戦後の対ソ戦略での優位性、米国内世論:巨費を投じたマンハッタン計画の成果として世論へ対処する為の理由が挙げられています。後の大統領でも止められなかった原爆投下の政治判断!この後長崎にも投下されその被害は未だに続いています。

8月7日(月) 気がつけば緑葉も枯れ夏椿

夏椿の葉がこの猛暑の中で、いつもより早く枯れ出した。明日8月8日はもう立秋になる。

8月8日(火) 立秋週末は台風二つ秋立ちぬ、カムバック台風が九州を襲い小笠原から別の台風七号も?暑く激しい季節はまだまだ続き、台風が暴れまくりそうな予感がする。

車窓から見上げる空の雲の峰:電車で歯科医に行き新たな義歯を入れる、歯も歳を取る。

電車の窓、空を見上げると夏の雲が追ってくるように見える。8日の立秋から9月20日の彼岸入りまでは残暑。でも今年のこの暑さは益々パワーアップして来ているようだ。

8月9日(水)長崎原爆忌78周年

8月6日広島原爆忌、8月9日長崎原爆忌。78年目になる原爆被害の慰霊、長崎では台風の影響が出て、式典は縮小しました。現在進行中のウクライナとロシアの戦争、核使用の世界的な脅威は増大しています。「核武装による戦争抑止」これが日本政府やアメリカの採る立場ですが広島、長崎両市民の意見はこれを明確に否定しました。

核とウクライナ東京新聞7月夕刊:東大教授、遠藤乾氏のコラム参照

戦い続けるウクライナに対し「抵抗を止める事が和平の現実路線」という意見もあります。しかしロシアのプーチンは核を脅しに使いつつ侵略を正当化。ウクライナが折れたら核による脅し、侵略を世界が認める事に。ロシアの撤兵がウクライナの和平。ウクライナは1994年に核放棄した国、核保有国のロシアが侵略を正当化すれば北朝鮮、中国、イランなどの核保有をも認める事に繋がり、世界の秩序は大きく毀損される。日本政府も核武装を目指していますが、これは他国の核攻撃に道を開きます。原爆被害を受けた長崎、広島の意見は核を廃絶する事。日本政府は被爆地の広島、長崎の声、被爆者そして国民の声を聞くべきです。

<核を放棄したウクライナが得た教訓>米国、元大統領副補佐官の意見。ネット記事。

1994年のブダペスト合意でロシア製の核兵器を放棄したウクライナ。これが結局、今回のロシアによる侵攻に繋がったとする立場がこの意見、米国や日本政府が指向する核共有による防衛力強化の正当化です。一見、正しそうですがそれは北朝鮮核武装を認める事でもあります。そして広島、長崎への原爆投下で多くの命、国土を破壊された日本が、自ら世界に対し間違ったメッセージを与える事に繋がります。いまのロシア-ウクライナ戦争の結果は分かりませんが、明確に核を否定する事と、侵略を受けたウクライナを支援しロシアの非道を糾弾する事が「唯一の被爆経験の国、日本」が向かう方向だと思います。

8月10日(木)楽園を襲う山火事マウイ島 犠牲者多数、これも気候変動が要因なのか?

8日に発生した森林火災、今分かっている死者数数53名。地元は壊滅的被害と表明。

8月11日(金)山の日: 山の日は何故山の日か山に聞く「連休のため」とは答えませんが。電車も道路も大混雑、いつもの夏が帰ってきたかのよう、でコロナも増えています。

8月12日(土) 夏空や人影は絶え揚羽舞う 窓の外、炎天下を歩く人はいない。黒揚羽が一頭舞っていた。まだ変化は出ていないが、これから来るだろう台風七号に不安が増す。

包丁の切っ先触れる残暑なり 時々切れにくい包丁を研ぐが、感覚が鈍り時間がかかる。

包丁を研ぐ指先の残暑かな

8月13日(日) ヒグラシの一声残し雨上がる 玄関前でもがく蝉、緑色が印象的だった。

ヒグラシや土の緑に戻る刻、七日の命を生きたのか、ジジッと一鳴きし藻掻いたがやがて動かなくなる。新聞に「セミファイナル」という言葉で瀕死の蝉が鳴く様を言う、とあったが蝉は何年も土の下で生き、外に出て僅か七日程で子を作り死ぬ。言葉遊び?では不憫。

8月14日(月) 台風の脅威煽るや読む予報 最初の予報からは方向がそれたが、ゆっくり不気味な七号。テレビで繰り返し警戒を呼びかける緊張した顔の放送、少し見飽きるほど。

でも、この台風では、鳥取地方で台風による大きな被害が出た。

8月15日(火)終戦78周年 

曇り空アゲハ誘イザナ終戦 台風七号は逸れて曇り空、蝶が舞っていた。台風は西側に

ルートを変え、関東には心配するほどの影響は出なかった。78年目の終戦記念日

終戦忌九人家族の今四人

戦後満州で4年抑留の父、七人を育てた母、姉二人と弟、すでに五人他界し生家も寂れた。

徹子の部屋三波春夫加藤治子高峰秀子、江戸屋猫八、終戦の思い出特集。亡くなった

人も含め、実体験から出る言葉の重さを実感した。どれだけの犠牲があって平和な時代が来

たのか、改めて考えさせる。父や母に戦時中の話を聞くことが殆ど無かったのは、残念だ。

8月16日(水)スーパー銭湯外国語も聞く盆休み

初めて行ったスーパー銭湯、盆休み最後だからか人が多かった。ドイツ語のような音の外国語、でも日本語も話していた家族連れ。他の観光地にも外国人が戻ってきている、そして中国からも団体客が戻るらしい。観光業界はこれで活気づくことを期待しているようだ。

8月17日(木) ペットにもファン付き上着猛暑かな 人より地表に近いペット達、散歩用にファン付きのペット服があるらしい。台風が去り35℃以上の暑さがまたやって来る予報。

8月8日に発生したハワイ、マウイ島の大火災は、強風により送電線が切れ、始まったとの報道。まだ被害者の全容も掴めていないが1000人くらいの人と連絡つかない大惨事となっている。楽園のハワイが地獄の様相を思わせる写真も公開されている。地元では電力会社が必要な措置を取らなかったとして告訴の予定とか。誰も想像すらしない惨事は海水温度の上昇でハリケーンが強くなり強風を起こし送電線が切れ、山火事が始まったようだ。日本でも台風が強く大きくなったり、動きが今までに無いものになったり、温暖化の現実、被害が見えてきたのかと思えてくる。

8月19日(土) 「甲子園」父骨折の遠き夏

今日がベスト四決める試合。何となくTVをつけて見ていた。急に、昔父親が原付バイクの事故で足を骨折し、その夏は家で高校野球を見ていた事を思い出した。それまであまり野球には興味なかった父が、それ以来、夏の高校野球が好きになったようだった。

8月20日(日) 朝六時熱波居座る秋暑し 今朝はいい加減涼しいかと期待し窓を開けるが、モワッと来る熱気。体力が落ち気味の自分はこの日、外へは出ず。でも冷房の中ばかりだと冷えて具合が悪くなりそう。この激しい熱波の日々は、余計な心配ばかりしている。

8月21日(月)トンボウの見上げる空の積乱雲 <海水温が高く世界中で森林火災が頻発>

グリーンプラネットというTV番組。地球環境、植物が作るその素晴らしいシステムを紹介していた。今、この絶妙な共生システムが温暖化、火災等によって壊されている。同じ地球上の生き物なのに、何故私達人類は自然を破壊する結果しか残せていないのか、不思議になる。地球温暖化は全ての動植物に大きな被害を与えている。温暖化で壊れていく「自然界のバランス」が如何に合理的で優れた内容なのかを、先ずは知る事が大事だと思った。

8月22日(火)白粉花オシロイバナ行き交う人の絶えた道 蒸し暑さがぶり返し、昼間出歩く人は今日もあまり見掛けない。

8月23日(水)処暑、暑さが落ち着く頃:二十四節季の一つ。

落ち着かぬ暑さにかすむ「処暑」の文字 頑張って少し運動したら目眩がした、水を飲む。

8月24日(木)見え透いた筋書きも透け汚染水 

福島原発、汚染水の放出は今の日本政治を象徴する形で決定されました。IAEAのお墨付きを根拠に米国や韓国の了解を取り付け地元には補償金をチラつかせ結論ありきのセレモニー。でもIAEAは「安全の保証」をする機関では無い、イメージを利用した世論誘導。

中国の日本産水産物の全面禁輸は、どっちもどっちの感じだし結局、現場が困窮する。

8月25日(金) プリゴジン殺し殺されロシアの地 世界の不安定要素が益々増大する。

ワグネルのプリゴンジン氏、プーチンに殺害された模様。何という国、これが独裁国家か。

九月以降の大統領選挙を見据えた政治への配慮から?理解出来ない世界観でしかない。

ワグネルのプーさんロシアのプーさんに殺され、中国のプーさんは日本の漁業いじめ!

世界にはろくでもない「プーさん」ばかりだ!

8月26日(土)秋の夜の星空かすむデブリ

地球軌道上の宇宙空間を漂うゴミ=スペースデブリ人工衛星、ロケット関連の部品や衝突での破片、10センチ以上の物だけで約2万個。小さい物を合わせると正確には不明だが1億個を越えるとも言われている。宇宙ゴミは秒速7~8キロ!という超高速で移動するので、もし衛星などに衝突すると深刻なダメージを与える。天気予報が出来なくなるかも。

人類は地表でも経済活動や戦争などによって多くの環境破壊活動を起こし、結果として温暖化や核の恐怖を世界にばらまいているが、いまや宇宙空間の環境破壊までも行っている。

8月27日(日)限りある地球の命守る人

恐竜の絶滅は巨大隕石の衝突による急激な気候変動だったようだが、いま人類は地表を越えて宇宙空間をも汚染している。結局、自分たちの住む世界を自分たちで壊しているのだ。

ロシア、ウクライナ戦争での核兵器使用や原発での事故などで、起こり得る環境破壊。この夏、私達は温暖化の脅威を実感している。人類がこの星を壊す未来は誰も望まない、また私達、人類以外にこの暴走を止める事も出来ない。アンパンマンに頼めれば別だけど?!