つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

野鳥の写真から

野鳥が好きでカメラを手にした。何回も足を運びやっと撮れた喜びと沢山の失敗が一枚に凝縮されていく。春先が多くの鳥を見るチャンスだが鳥の季語と見た時期とが違う事も多い。昔から生活の中で愛された鳥たちと繁殖や渡りの時期などで実際に見られる季節が違うのも面白い。暫く遠ざかっているがまた鳥を見に出かけたい。

●渓流の 春オペラ歌手 三十三才(ミソサザイ)●清流に 春うた響く 三十三才

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名前の由来は平安時代まで遡るようだ。日本で一、二番に小さな鳥らしく渓流でメスを大きな声で呼ぶ時期は 声を頼りに見つけやすいが普段はチッと鳴くだけで地味な色なので目立たない。春胸を張り尾を立て高らかに唱う姿は 可憐で清流に映える。季語は冬。(名前のミソ=溝、小川。サザイ=小さい鳥。)

●木枯らしに 震えしメジロ 掌(たなごごろ)●冬の庭 せめてメジロの 咲かんかと

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子供の頃、一番親しんだ鳥、最近まで自宅周りでも時折見かけたがこの2,3年めっきり見なくなり心配な鳥。 ツバメやメジロ、それに雀など近しく感じる鳥がいなくなるのはもしかしてそんなに遠くない未来かも知れない。 季語は三春となっているが見かけるのは冬が多い。子供の頃囮のメジロを持って山に出かけた事を思い出す。

冬の花 猿の字つけた 赤い鳥 ●ベニマシコ 木枯らし連れて 冬来たり

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蔦の実や木の実を求めて南下してくるようで、枯れ藪に赤い姿を初めて見たときは驚いた。紅猿子(ベニマシコ)は秋の季語 らしいが大体12月に見る事が多い。顔が赤い猿の子のようだという名前かな?結構可愛い姿に猿はちょっと可愛そう。