つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

4月卯月◆待ち望んだ春、望まぬウイルスの蔓延

1日:気がつけば エイプリルフールの 国となり April Fool`s Day (Playing mild hoaxes)(訳:人を悪意無くだまして遊ぶ日。)指導者による混迷が拡大し、民は混乱疲弊する国となった?

感染がほぼどこからでも発生する状況になって、如何に重傷者を保護していくか、一般の病人達と隔離しつつ医療崩壊を防いでいくか、行動制限をするのと同時に生計保証をどう行き渡らせるか、この難しい局面にこそ政治の力が必要だが、現状は惨憺たる状況だ。アメリカも大統領への批判とNY州知事クオモ氏のリーダーシップの素晴らしさが比較されている、日本にもNY州知事が欲しい。▲写真はスジグロシロチョウ

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2日:悲し春 マスク二枚に 賭ける国(首相のウイルス感染症対応策?この国は大丈夫だろうか)花壇の隅に小さなフリージアの蕾、赤紫の花色のよう。濃い黄色の花はもうすぐ終わる、替わりに出てきた。▲写真の鳥は川鵜、まるでマスク二枚に驚いたように微動だにせず杭の上でフリーズしていた?

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  • 入学す 4月2日の 遅生まれ民法の規定で4月1日生まれまでは1学年上になるらしい。)民法第143条「誕生日の前日が終了するとき(深夜12時)に年をひとつとる(=満年齢に達する)」という一条があるそうで、閏年2月29日生まれの人も法律上は28日に歳を重ねる。では閏年3月1日に生まれたらどうなるのだろうか?4年に一回しか年を取らないのは困るから2月29日にはしないだろうと思うけど?

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3日:純潔の 赤きフリージア 風に揺れ(赤い花色は純潔が花言葉、検索すると女性グループの歌がでた)赤紫の蕾がでてから間もなく開花、この色は赤色では無いかも知れない?もっと濃い赤色を他で見かけた。花の色でそれぞれ花言葉があるらしい。白、赤、黄、紫、淡紫の5色の分類なので、これは赤で大丈夫かな。

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4日:清明の 風ながれ行き水含む(花散らしの風が時折吹く、喉の渇きを癒やす水が心地よい)清明は二十四節季のひとつとある。陰陽師安倍晴明の方が馴染みがあるが、中国圏では先祖参りの日らしい。近所の公園にある桜はほぼ満開、昨日は宴会こそやっていなかったがボチボチ人が集まって楽しんでいた。今日は暖かく天気もよいが、風が強め。桜はこの風でまた散っていくが、ウイルスの不安も吹き飛ばして欲しい。

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5日:静謐の 花満開や 自粛中 (この日曜日も感染数が急上昇、自粛要請で花見もままならず)

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 ●買い物に 筍も有る 夕べかな

混雑の朝を避けて午後スーパーへ行く。すでにトイレットペーパーは無く人もそこそこ出ているが、補充の野菜は無事に買えた。季節を感じさせる筍もあり買う。皮を剥くと小さくなってしまうが皮の色が新鮮で綺麗だ。▲道端のハルジオン

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6日:望郷の 春山淡治に 招きおり (淡治:タンヤはうっすらと艶めくこと)

山笑うという季語は春の山が色づいている様を言うらしいが、その表現に淡治と言う文字があり、さらにその意味はうっすらと艶めく事と有った。今年はこの時期、田舎の山肌が栗や藤の花で飾られるのを見られない。

●ウイルスに 足すくむ我 山笑う (帰省時に高速から見た田舎の山々が正に「山笑う」容貌だった。)

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7日:WHO 世界を駆ける 春となり (1948年4月7日発効の世界保健憲章によって設立。)

実際にWHOが直接動いてはいないが各国が懸命の対応をしている。日本もいよいよ大きな波の前にいる。

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8日:花吹雪 包む世界に 吾子のおり

スポーツジムが今日からの休館を掲示していた。知らずに歩いて行ったので往復10,000歩以上の運動だった。桜はすっかり散り始め、道路や公園は花びらが敷き詰められていた。桜吹雪は昔のことを思い起こさせる、花びらが広がったグラウンドで遊ぶ子供達を暫く見ていると、いつしか昔のことを思い出していた。

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9日:スーパームーンの あとはピンクか 朧月

(ピンクムーンはネイティブアメリカンの使う満月の呼び名とか。月そのものではなくこの時期に咲く花に由来)

ネイティブアメリカン、昔は単にインディアンと覚えていたがアメリカ大陸の先住民、いまは居留地で僅かに残った人々が暮らしている。彼らは月を見る風習があり節目節目に色々な名前をつけて月を眺めていたらしい。

日本人も月を見る風習は昔から有ったが、今は生活の中に自然を取り込む機会が大きく減ってしまった。

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10日:てふてふや コロナに怯ゆ わが頭上 (今日、花壇に来た揚羽蝶が頭の上をユラユラ飛んでいる)

今日、また都知事の会見が行われ色々な報道がなされるが、一体私達は何処に導かれていくのか不安な日々だ。オリンピック延期を決めるのもクルーズ船に対する対応にも、国民不在の思惑が物事を混乱させ対応を大きく遅れさせているようで治療の現場も疲弊している。それでも花が咲けば蝶々はやって来る。▲八重椿、桃色

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●木々奥の アカゲラの髭 風光る (まるで昔の奴さんの髭にも見える黒い顔の帯)

2014年軽井沢で初めて遭遇したアカゲラ、それ以来見ることが出来ていなかったが、先日地元の里山公園で観ることが出来た。予想もしておらず準備不足だったが何とか撮影が出来てとても嬉しい。ベテランの人達がこの公園にアカゲラが来ていると教えてくれていたが、木を突つく音しか聞こえず、同じキツツキのいつものコゲラではないか?と勝手に思い込んでいた。諦めて帰る寸前に、偶然に迷い込んだ場所で観られた事にも驚いた。たまには良いこともある、人生捨てた物ではない。

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