つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

6月:水無月 1日から10日

(古くは水の月、水を田に注ぎ入れる月の意)水無月や神無月の「無」は古語で「の」という意味らしい。また、旧暦六月は田植えが終わり陽射しが強く雨も少ない、水が無いと言う意味もあるとか?混乱するなあ。どのみち、この国は農耕民族の国でした。

1日:梅雨寒に ひとつ戻りし更衣(コロモガエ) 半袖では寒い、今までのシャツを重ねる。

家普請(ヤブシン)の 電動響く 梅雨空よ

一日雨がぱらついても、普請は予定どおりに始まるようだ。素人は、基礎の材木が濡れるのでは?とつい心配してしまう。電動工具のバチッ!バチッ!と言う音が1日響く。

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2日: Essential 人種差別に 炎立ち(無季)

Essential Worker(必要不可欠な仕事の従事者)と言う言葉が広まり、コロナ対応のなか皆の生活を支えてくれている人達へ感謝しようという呼びかけがあります。一方アメリカでは白人警官の非道な取り調べで、黒人男性が死亡した事故を切っ掛けに、差別反対の大規模な暴動が起こっています。でも被害者の弟さんは暴動は望まない、正しく抗議しようと呼びかけています。黒人も重要な国のメンバーで多くのEssential Workを支えている担い手です。敵味方での分断よりお互いが意見を出し合う姿勢こそ、今は大切だと思います。

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水無月 花壇静まり 自粛明け

花壇の花もほぼ花の時期は過ぎ、街路に紫陽花が咲き始めていた。季節に自粛は無いから、刻一刻と変化していく。ふと気づくと季節が動き夏になっていく、今日は少し蒸し暑い。

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3日:おかえりと 声聞く初夏の ランドセル

ランドセル自体は春の季語とあったが、今年はやっと少し戻った日々の象徴のようだ。

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4日:黒南風(クロハエ)や 釣り語る人 細身なり (梅雨の始め黒い雨雲の下を吹く南風)

長崎にいた時、地名表示「南風泊」が読めず、地元の人に「エドマリ」と教えて貰いました。磯釣りが好きなその人は、一見細身だけど粘り強く、一緒に磯場に行くと大物を上げていました。 南風(ハエ)山陰や西九州地方でよく用いられる南風の呼び名との事。

地名の南風泊北前船が強い南風を避けて停泊した港・場所の意味もあるそうです。

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5日:南天の花 薫風に 白く散り

淋しい花壇にひっそり残っていた南天の花、白い小さな花は開くとすぐ風に舞っていく。

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花散りて 南天乳房の 色づきし  ※花散りぬ 南天シベの 彩づきて 

花が開くとアゲハ蝶がやって来る、受粉の知恵か。南天の赤い実はまだ先だが、膨らんだ雌シベ?にうっすらと色がついている。初めて気づいた、これが実になるのかな?

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6日:夏の初 マスク常識 犬はなし 30℃の気温にマスクは暑い、犬は知らん顔。

▼喉元を コロナ過ぎれば 夏五輪 ▼経済が 人の命に 勝る国 俳句では無いな。

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7日:水無月に シロチョウ探す ファインダー

ピントを合わせようとしたら姿が無い、目を離し見直すと花の一部のようだった。

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8日:胸を張り 道脇に咲く 紫陽花や

街路樹のために、行き交う車の排気ガスに晒される紫陽花だが、まだ咲き始めて間もなかったからか、凜とした花色を見せていた。

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9日:荷の下に 青きイグサの 畳かな ※月日のたつのは早いものだ。

数年前に交換した畳、青い畳表と藺草の香が新鮮だった。今はすっかり黄色くなったが、荷物や敷物の下に、青い藺草の名残があった。 ※写真はビョウヤナギ(未央柳)中国原産。

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10日:桑の実の 杜の命を 育みし

桑の葉は蚕が食べるけれど、赤黒く熟す実は野鳥達も夢中で食べている様です。

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▼物の怪が マチクニ覆う 暗き夏

神社に住み着いたのか、このカラスは低空飛行で縄張りを宣言するかのように飛んでいきました。この国に巣くう権力者達は国民では無く一部の仲間のために権力をふるいます。

コロナウイルスだけが厄災では無いことが分かりました。他のクニも悩んでいます。もうすぐ梅雨入りしそうだとか、蒸し暑かったり肌寒かったりコロナは小休止?

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皐月:21日~31日、緊急事態宣言を解除

緊急事態が解除、といっても問題が解決した訳ではなく、相変わらず具体性の無い演説。今後なし崩しで大きな波が来る?との不安は消えず。今は自分に出来ることを続けるしか無いのですが。

21日:小満や 南天のつぼみ 色づきし

小満二十四節気の一つ、万物の生長する気が満ち始める頃。気がつくと、南天の小さな蕾が一部、色づいている。

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22日:渓流の 夏川床に ルリシジミ

ひんやりとした渓流にルリシジミの群れが集まっていた。どうやら、滲み出す水を給水しているよう。

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かの夏の 渓流涼し 蜆蝶 

ありふれた蝶らしいが、偶然に渓流の奥で見た姿は幻想的だった。

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23日:ヘリ帰り 皐月の海に 陽は落ちぬ 

以前、海岸で夕日の撮影をしていたら、海保かと思うヘリの姿があった。仕事帰りかな?

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24日:雨上がり 今朝姫沙羅の 白き花 

(今朝は良い天気、この花は一日で落ちてしまうけど)

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25日:姥島や 標的の夏 いま烏帽子

昔、烏帽子岩に釣りで乗った。足元を濡らす波と、鳥の糞で真っ白な岩肌に驚いた。釣りの結果は散々だったが良い思い出。ここは元々、姥(うば)島と呼んだらしく1952年夏、米海軍の射撃訓練目標となった事で、先端が削られ今の姿に変わったらしい。

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今は烏帽子岩の名前のほうが一般的。もう標的にはなって欲しくない。

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26日:人参葉 姿見せおり 夏小皿

(試しに人参の頭を切って小皿に乗せた。葉が出た!)

この前に小豆を小皿に乗せたら、芽を出したがその後上手く伸びてくれなかった。人参はどうなるか?!  ★全国、緊急事態宣言の解除

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27日:轟音の 轟く5月 日本海

(1905年5月27日から28日、日露戦争の決戦、日本海バルチック艦隊を撃破。)

時折、海上で折り返す訓練の軍用機が、頭上で大きな音を残し通り過ぎる。110年以上前の戦争、それからも世界に轟音が消えることは無い。轟音はまだ日常にある。

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28日: 麦秋の ふるさと遠き 海辺かな麦秋、麦を刈り入れる頃。初夏。)

海岸近くの草が麦の仲間なのか、少し秋の色になって風にゆれていた。田舎ではそろそろ麦の刈り入れ時かな。

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29日:エベレスト 白花菖蒲 白き風 

エベレスト:世界最高峰、8,848メートル。1953年5月29日イギリス登山隊、ヒラリーとテンジン初登頂。チベット語チョモランマネパール語サガルマータ-

エベレストがあるお陰で日本に季節風が巡ってくる。地球最高峰の白い峰と小さな花が季節風で繋がっている、と考えると面白い。

(近年エベレスト標高を再調査する動きが出ている。米国;8,850m、中国;8,844m、)

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30日:夏に燃ゆ ジャンヌダルクの 夢命 (1431年5月30日、19歳で火刑)

中世ヨーロッパ、フランス王位権と領地を巡るイギリスとフランスの100年戦争、終盤劣勢のフランスを勝利に導いたジャンヌダルク、しかしパリ奪還に失敗、19歳で火刑に。その後フランス国家が確立する。

2013年、フランス、ルーアン大聖堂で見たモニュメント。このモニュメントは燃えさかる衣装を想起させ、そのむごい運命を実感させました。死後に神格化されないよう遺品は全て廃棄、この像はイメージですが何かを語り掛けてくるようでした。

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31日:悪政と ウイルス蔓延る 暑き夏 (どちらも私達を試しているのだろうか)

▼これは実像ではありません。モネの池に映った風景を180°回転させました。

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▼これが正しい向き。私達が生きているこの世界も、見方を変えたら違ってくるのでしょうか?でもどちらが正しいと判断するかは見る人によりますね。出来るだけ事実を見て行きたいです。

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ウイルスと共存すると言う発想もある様です。なぜなら人が自然の範囲を小さくした為、野性との距離が縮まり、未知のウイルスも人に取り込まれやすい環境が出来た、人が引き込んだという考えです。私達が守るべきは、感染した人や生活に困窮した人達の生活で、変異し続けるウイルスを敵として倒す事ではなく、共生し免疫を持つ為の道を探るという考えです。逆の立場から考えると言うことかな?難しいけど。

5月も終わります。(カンボジアで見た雨上がりの空、鳥が舞う。)

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皐月2:5月11日~20日

解除を緩めたが、5月末から6月にかけて感染がどうなってくるか。ワクチン等が出来るまでは、もう安心という保証は誰も出来ない。今のうちに体制を作るべきだと誰もが思っているが。果たして!?

11日:聖五月 長崎の鐘 青き空

(聖五月、カトリックの聖母月。藤山一郎氏の長崎の鐘を聞く、青空と鐘の音、十字架、原爆。)

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生家は浄土真宗、墓は臨済宗のお寺にと節操なき宗教生活?に身を置いているが、追い詰められた気分の時は何かにすがりたい。難しいことは分からないが5月は聖母マリアの月らしい。でも般若心経を唱えては、助けは乞えないだろうなあ、逆に天罰とかで叱られるかも。教会というと浦上天主堂や五島を思い出す。

12日:軽井沢 オオルリ運ぶ 青き風 (軽井沢で見たオオルリ、飛んできた時風が動いた)

6年前、初めて撮影できたオオルリ、青い世界の中でキッと見据える瞳が印象的。その後会えず(涙)

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13日:ナミノヒト 住む庭に舞う ナミアゲハ (普通に見るからナミなのか?ちと可愛そう)

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 ▼昼過ぎは カラスアゲハの 陰探し(初夏の日差しは思いのほか強かった)

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14日:里山に 雉の高声(こうね)の 響きおり(雉の声、ケ-ンケ-ンと数えている?)

緊急事態39は解除、残りも地域毎に解除へ動き出している。秋までに第二波の予想もあり。

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15日:薔薇の渦 草かんむりと 三つこころ;しべ、が見えます)

沖縄 1972年5月15日、基地存続のまま施政権の返還。今に繋がる矛盾。

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16日:未だ見ず デジタル表示の 時計草 ▼時計草 十字架とクギ 受難とは 

散歩中ふと思い出し回り道、やっぱり時計草が咲く時期だった。中南米原産、その特異な蕊を十字架や釘に見立て、キリストの受難の花(Passion flower)と言う名前もあり布教に利用されたとか。Passionに情熱と受難の意味が有るとは、思いもしなかった。形のややこしい花だが名前までややこしい。

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17日:窓換気 生徒待つ塾 風五月

(日常はもう戻らないから、新しい日常が必要なのか?)街がまた寂れた感じがする。

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18日:さつき空 光州事件 目撃し 1980年5月18日、光州事件勃発(韓国)今はコロナと戦う。隣の国だが、あまり詳しい歴史は知らない。でも今回のコロナ対応は素晴らしく、羨ましい。

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19日:柿若葉 オナガの騒ぐ 散歩道 

散歩中に聞こえたグエエ、グエエ!の声に慌てて標準レンズで撮影、後で目一杯拡大した一枚。松の枝越しに優美な姿が何とか撮れて一安心。声を聞くとカラスやカササギと同じ仲間だと納得。

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▼フランスで思いがけず遭遇した同じ仲間のカササギ、田舎ではカチガラスと呼び、韓国にもいた。西日本ではカササギが、東日本ではオナガが勢力を伸ばしているらしい。カラス類も色々大変だ。

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20日畦奥の 真竹タケノコ やわらかき(知人に貰った真竹の細い筍は柔らかかった) 

タケノコと あばら家のある ふるさとよ(住む人が絶えれば家は消えるが、竹山は繁る。)

石垣の割れ目からも花は咲く、人の営みが消えても自然は営みを止めない。人の故郷もいつかは消えていく。記憶もいつかは、自然の営みのなかに取り込まれていくのだろうか。

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今、ウイルス感染以外にも色々とこの国の将来に不安を持つような事態が起こっている。

BS放送で歴史上の感染症と政治の関係を話していたが、第一次大戦時にスペイン風邪が流行し、世界情勢にどう影響したか等、今に重なる話が出ていた。感染症で世界が変わるという歴史上の事実に、私達はどう行動すべきかを問う討論で、印象的だったのは日本の古い言葉「人事を尽くして天命を待つ」という態度を国、国民はとるべきでその基本は誠意、という提言。難しいけど、私達の強みはそこであって欲しい。

(夏椿咲く。)

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5月、皐月、早苗月、1日~10日

新緑が綺麗で爽やかな風の季節、なのに外出自粛も継続。まだまだ先が見えない5月です。

1日:新茶揉み 釜脇に聞く 歌の香や 閏年の八十八夜は5月1日)

お茶の香りで時折思い出す、小さい時に近所の小母さん達が集まり、茣蓙を敷いた上で茶葉を揉みながら笑う声、誰かの歌声。釜で煎られる茶葉の馥郁たる香り、きれぎれの歌声。変換された良い所だけの記憶かな・・・

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2日:ころげ落ち 金平糖の 風薫る(落ちた金平糖が見たのは、青い空と心地よい風)

最近物を落としやすくなった。やっと足元にこぼれた菓子を見つけ、空を見上げる。今日は気持ち良く晴れた、少し風が強いが心地よい。視力がまた落ちた?でもなんくるないさぁ~と空に元気づけられた気分。

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3日:憲法を 護り育てる 記念日に

(ウイルス対応、自粛によって危機に瀕する基本的人権、自由と権利、個人の尊重、平等権)

海沿いの国道に掲げられたサイン「今は、神奈川に来ないで」の叫び。自衛のため仕方が無いが、今回の新型ウイルスに関しては、未だ実際の感染者数は掴めずという世界に例を見ない対応状況を続けている。遅い対応にこの令和の時代に明治時代のようなことを、と思ったらあの後藤新平は明治の人だった。先人に学んで欲しい!

憲法記念日、戦後多くの犠牲の上に立って得た平和憲法は、自分なりに学習し護り育てていく一人一人の気持ちが大事では無いか?元AKBメンバーと憲法学者の本を読み返し、改めてそう思った。

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4日:人絶えて 渓(たに)新緑の 賑わいか 

昨日久しぶりに訪ねた渓流の地は、駐車場が閉鎖され入れず。きっとミソサザイなどの野鳥が元気に囀っていただろうと残念だったが、野鳥のいそうな他の場所も閉鎖で、仕方なく帰宅。

紫蘭切る 母の命日 みどりの日 連休調整で休日になった日、母親に線香と花を手向ける

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5日:川面(カワヅラ)を 笑い飛ばすや 鯉のぼり

遠い日に子供と見に行った、川をまたぐ沢山の鯉のぼり、元気良く泳いでいた。今年は誰も見に行けないので中止も多い中、あえて鯉のぼりを吊して配信する動きもあったよう。

(綺麗に咲いた近所のバラ)

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6日:夏蜜柑 コロナと地震 明けぬ夜 

地震が昨夜と一昨日、千葉で発生。大きな警報に驚くが、感染症地震の発生、正に未体験の恐怖に面している。もし災害が発生したら安全な避難が出来るのか、不安。夏蜜柑を食べる。

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7日:灯油抜き この冬仕舞う 青嵐(あおあらし)

(朝晩は未だ少し寒いがストーブは仕舞う)

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8日:英語の詞 「なわなう」と聞く 夏の初

(宇多田ヒカル「道」:歌詞not aloneが縄なう、と聞えた?tは発音しないからか?)

泥棒を捕らえて縄を綯うごとし;事態が起こってから、慌てて対処すること。

どこかの国の政治を指す。

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9日:断捨離の 写真広げし 菖蒲庭(眺めてばかりで、なかなか整理は、はかどらない)

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10日:ウイルスに 愛鳥週間 教えられ

10日から一週間が愛鳥週間。これは鳥を入口に人も含め生き物が住む環境、自然を守ろうという願いが込められている。ウイルスは遺伝子だけが細胞から飛び出し独立したような物で、単体の生き物では無いが、他の細胞に組み込まれ活動する。全ての生物の生息域、生態系のバランスを保つことが大事な予防なのかも。

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何やら経済活動を開始するための動きが始まりそうなニュースが流れている。

発生時からこのコロナウイルス問題をきちんと捉えず、このままなし崩しに戻されても傷は癒えないのではと心配である。

4月その参(4/21~4/30)オンライン帰省

21日:夕霞 戯むれる影 砂の浜(風と飛沫のせいか、遠くの人物は霞んで見える)

時々、歩いて近所を回りそのまま海まで出る。海岸にはサーファーやランニングの人、自分等のように歩いている家族連れなど、適当な距離感で思い思いに動いている。

感染は怖いが目に見えないし検査も身近では無く症状が無ければ、特にやれることは無い。TVによると医療崩壊が危惧されているが、その割に検査を拡げたり医療用具を充実させるなど具体策な崩壊防止策は出てこない。ブツブツ泡を吹くこと位しか出来無い。

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22日:サザエさん 道路工事に 春揺れる(家の前で工事、騒音と振動で家が揺れる)

サザエさん長谷川町子の漫画。1946年(昭和21年)4月から連載開始。

戦後のインフラが老朽化し改修工事も増えているが、間に合わず水道管の破裂で道路が水浸し等の事故も起きている。日々の補修、継続は追いつかないようで、そのうち経年劣化の事故が増えてきそうだ。目の前の工事による騒音と振動の中で、サザエさんが生きたような普通の暮らしを継続する大変さ、難しさを感じる。

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23日:春の蝉 探しさまよひ 松林

春蝉=マツゼミ、ヒグラシに似る(写真は多分ヒグラシ)松林で暮らす、との記載。春蝉を見聞きした記憶は無く、子供の時葉桜の下で居眠りしながら包まれた蝉しぐれは、クマゼミ達のシャワーのような鳴き声だった。

ネットで春蝉の声を確認したら、長らく悩まされている耳鳴りに似ていた。晩春から鳴くらしいが、松林の減少で絶滅危惧種とのこと。今年もし若葉の頃に松林を歩けたら、蝉の声に注意して歩いてみよう。

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24日:麦秋の 空鳴き上がり 告天子 (雲雀、告天子。)

田舎では麦が実る頃、天気が良ければ空高く舞い上がり、大きな声で鳴くヒバリ達を観ることが出来る。

麦の色が秋の実りの色に変わる麦秋も豊かな田園の風景、そこにヒバリの声がひっきりなしに響いているのは、それだけで心地良いひと時。

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25日:苗代の ぬかるむ泥の 柔らかく

(子供の時手伝った田植え、田んぼの泥の感触を思いだす)

(苗代ナハ=ナへの古形、シロ=四方を区切った区域。稲の苗を仕立てる所。)

田植えはまだ先だが、以前に撮影した田植え後の田圃と富士山。ちょこんと笠雲ものっている。

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26日: 春未だ チェルノブイリも 福島も

チェルノブイリ、1986年4月26日ウクライナ北方、原子炉の炉心爆発、溶融破壊。

★東電福島原子力発電所、2011年3月11日太平洋沖地震津波炉心融解メルトダウン

どちらも事故の後遺症に、未だもがき苦しんでいる。長崎も広島も傷は永遠に消えない。アゲハの羽も左側下半分が無くなっているじゃないか!

(これは交尾時、雄が羽をつかむ為らしいので関係ないか。)

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27日:サーファーの 浮き待つ卯波 立ち来るを

卯波:卯月(陰暦四月)の頃海に立つ波。 ▲今、海岸に人影は、ほとんど見えない。

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28日:ギブミーフリーダム 戦まだ 続くかと

対日講和条約、1951年9月サンフランシスコで調印、翌52年4月28日発行占領が終結。同時に日米安保条約も締結。もう少しで68年経つけど、安保条約下での米軍優先による実質の占領は変わっていない。殺人や強姦などの凶悪犯罪でも米軍に国内法は適用されず、出入国はフリー、こんな国があるのだろうか。沖縄を見ていると、何も出来ずに切なくなる。でも実は日本全体が同じ条約下にある。羽田の新ルート問題も米軍の横田空域が影響しているらしい。コロナ騒ぎで便数が減っても新ルート変更はない。

ハナミズキ、色づく外側は総苞片(花のつけ根の葉)とのことで、このチビ達が花。北米原産。ワシントンに送った桜の返礼で日本に来た。こんな交流は大歓迎。

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29日:みどりでも 昭和でも良し 休息日

昭和の日、昭和天皇の誕生日、従来のみどりの日を改称。いつもならここからゴールデンウィークに入る。帰省する人、家族や子供の姿がニュースに出たり、でも今年はオンライン帰省をするようにとのこと。仕事が無くなり帰省どころでは無い人に、どう聞こえるのだろうか。家で待機させるなら生活保障が必要では?

ベニシジミとハルジオン:草むらの小さな春>

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★江戸時代の疫病流行時、アマビエ/アマビコという半人半魚三本足の守り神がいたらしく、今再ブームとか。

昔も今も人の心は変わらないと言うことだろう。色々な人がその姿を描いており、早速商品にもなっているようだ。この海の中からも、アマビエが出てきてくれたら少しは安心するのだが。

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30日:四月尽 未曾有の危機の 広がりし

この国が直面する危機とは、海を越えてやってきた未知のウイルスと、人災による対応の遅れと混乱だ。

外出を制限しないと感染の広がりが抑えられない、と言うことで多くの人が今までとは違う生活を余儀なくされている。生活の基盤が壊され、収入も無く生きることに大きな不安を抱えてしまっている。人の社会が如何に色々な人間の活動で構成され、支え合っていたかを思わされる日々だ。報道で見聞きする内容、無論全ては分からないが、すでに仕事がなくなった多くの人や、何より感染症に冒されてしまった人達は絶望の中にいる。

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★季節は一枚ページをめくる。夏椿の種はもうすぐ芽を出す花のために、土に落ちた、きっとくる未来を信じて。

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4月その弐(4/11~4/20)緊急事態宣言の国

11日:鯨尺 尺貫法の 春に消え(1960年4月11日メートル法採用を決議)

永六輔氏が鯨尺曲尺の単位、尺貫法を保存する運動を展開していた事を思い出した。10進法の論理的なメートル法への統一は、尺貫法の元で、それぞれの職人達が実務の積み重ねから創り上げ築きあげた伝統文化の継承や修復が出来無いことのみではなく、民衆の文化をも消していく事への反対だったと思う。今の英語偏重によるカタカナ言葉が日本語、方言を消していくことにも似た部分を感じる。

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小手毬の 小さく見えし この夕べ

グローバル経済と謳われた輝かしい世界の実体は、貧富の格差拡大や差別、また流通や観光産業の拡大による未知ウイルスの世界的な蔓延、という危険を併せ持っていたことを実証した。経済優先の自然環境破壊と温暖化の進行がこれからも人類への大きな脅威となってくる。今後の不安要素は生きる基本の水や食料の不足、空気の汚染などで、より悪化するのではないだろうか。国際単位の統一という60年前の出来事から今を振り返ってみた。

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12日:歴史有り 南京武漢 重き春

1927年4月12日、蒋介石が反共クーデーターで南京に樹立した国民軍政府。8月には武漢を攻略し吸収。2020年の今は共に新型コロナウイルスと戦っている。武漢の閉鎖は解除したがまだ終了してはいないようだ。

今は米国大統領が武漢から人為的なミスで今回のウイルスが広がった、と非難をしているがそれがウイルス感染防止に役立つ内容だとは思えない、原因は調査するべきだが権力争いに利用する時期だとは思えない。毎日が歴史になっていく、と言うことかな。

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13日:カイツブリ 寝起きの髪よ 春の池

最初は池に来ていた小ガモかと思ったが、潜りが得意なカイツブリだった。この鳥の季語は冬、冬場に数十羽の群れを作るらしいので冬になったのかなと思うが、これ以外になるほどと思う説明は見つけ切れない。歳時記の魚と鳥との分類が、至極いい加減(ことばの歳時記、山本謙吉氏著)との記載もあったから春の句でも良いかな。小さいけど目つきの鋭い、見ているとすぐに潜って消える可愛い鳥だ。

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14日:ウイルスの 地球揺さぶる 春悪夢

1912年4月14日タイタニック号沈没の日(イギリスの豪華客船)2200人中1500人余死亡。

2020年、日本でのコロナウイルス被害は、春節とイギリス籍のクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号から始まった。この国は島国だから、良い物も悪い物も海の向こうからやって来る。今回日本の対応は、最初に習近平主席への忖度から春節の中国人観光客をすぐに止めず、クルーズ船の感染対応では防疫専門家の意見を入れず、症状の分類もなく隔離し蔓延を拡げきり、またオリンピックの中止も即断出来ず初動が遅れ、対応方法も地域任せで一貫性を欠き、感染検査体制は未だ不十分、など多くの問題を指摘されている。隣の韓国は徹底した検査の実施から患者対応の分類を実施して急激な伸びを確実に押さえ込んだ、政治力の差が明確に現れている。

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15日:花曇り 季語探訪の 引き籠もり

(本を読んだり、パソコンで検索したりなので探訪というには程遠いけど)

(1)スジグロシロチョウと花蜂の戦いは蜜を求めて繰り広げられるようだ。蝶がタンポポに止まり蜜を吸いはじめた、するとそれをめざとく見つけた蜂が近づく<ブ~ンブン>

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(2)蜂が目標を見定め攻撃態勢に入った<ブーン!!>

この後、蜂にツンツンされて蝶は逃げていった。

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(3)蜜を探す花蜂の体は、花粉まみれだ。本当の勝者は花粉を運んで貰うタンポポかも。

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16日:朧なり 未曾有の厄災 国覆う

世界が大きく変わるかも知れないコロナウイルスとの戦い。出口は何時見えるのだろうか。今日、全国に緊急事態宣言が出たが、無策の政府に対する不信の声が大きくなっている、何しろ出てくる対策が後手、後手で感染者数も死者数も増加が止まらない。強いて言えば死者数がUSAやヨーロッパのような驚異的な数字ではないことぐらいが救い?だが、逆にじっくり嬲り殺されている気分だ。

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17日:下関条約(1895年)明治28年4月17日、日清戦争講和条約。清国、李鴻章と日本、伊藤博文陸奥宗光が下関で締結。この9年後、1904年2月から1905年9月、日露戦争。これらの勝利は戦前の成功体験として権力に記憶され、太平洋戦争での壊滅的な敗戦を経ながらも、脈々と現在の権力に引き継がれている、のかな?

▲若葉蜘蛛 菜花に擬態 命かけ

(生きると言うことは昆虫もヒトも同じ、食べる為にもがく事)

数年前に偶然撮った蜂と菜の花の写真、よく見ると花の下に緑色の八本足の蜘蛛らしき生物がいた。菜の花の一部になりきっているが、調べて見るとワカバグモという蜘蛛のようだ。この花蜂も餌になってしまったのかな。

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18日:春海辺 ハマナタマメの エンジェルよ

(今日は激しい風雨、先日海までの散歩で出かけた時見かけた花。)

海沿いの歩道は格好の散歩道だ。砂浜では子供達も遊んでいる、家の中よりは安全だろう。道の脇には小さな花が咲いていたし時折ウグイスの声も聞えた。運動不足を少し補うのと気分転換が出来るのが嬉しい。

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▲花ひそか 満天星ツツジの 垣根かな

この時期は散歩の道すがら家々や歩道のそばなどで咲いている花を見つけるのも中々楽しい。満天星、ドウダン⇒トウダイ。ドウダンツツジ、壺状の小さな花、秋は紅葉が綺麗、とのこと。気がつけば近所の垣根にも沢山あった。小さな花は普通のツツジとはちがう静かな印象で愛らしい姿。

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19日:御身拭い 天地に満ちよ 釈迦の加護

(御身拭い)京都嵯峨、清涼寺の釈迦像を4月19日に白布で祓い清める行事。

実際にこの行事は見たことも無く、今年行われるのかもよく知らないしが、今の不安な状況の中で昔の人と同じように、神仏にすがりたい気持ちになってくる。お釈迦様は今の世も見てくれているのだろうか。

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20日千年の 杉はぐくみし 穀雨降る 

(穀雨:春雨が降って百穀を潤す意。24節気のひとつ) 

屋久島の縄文杉は、4000年くらい前から雨に育てられて生き続けている。春の雨を穀雨と呼ぶのは古来より私達の生活に、自然が大きく関わっていたことを感じさせてくれる。でもつい最近、私達は自然を見失いつつある。

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▲もしかして地球の大きさとこの飛行機(黒点)の比較が、人とウイルスの大きさくらいかも?見えない敵は怖い。

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春の一番良い季節が巡ってきているが、世界中がまだ苦しんでいる状況は続いている。

今日、イタリアの悲惨な状況を救うための動画が送られてきた。色々な形で頑張っている人達も紹介されるし、国内では詐欺グループの活動も危惧されている。まずは自分自身を守る活動が大事なんだろうし、他との接触も避けるべきなのだろうが、先行きが見えない不安がのしかかってくる様だ。

4月卯月◆待ち望んだ春、望まぬウイルスの蔓延

1日:気がつけば エイプリルフールの 国となり April Fool`s Day (Playing mild hoaxes)(訳:人を悪意無くだまして遊ぶ日。)指導者による混迷が拡大し、民は混乱疲弊する国となった?

感染がほぼどこからでも発生する状況になって、如何に重傷者を保護していくか、一般の病人達と隔離しつつ医療崩壊を防いでいくか、行動制限をするのと同時に生計保証をどう行き渡らせるか、この難しい局面にこそ政治の力が必要だが、現状は惨憺たる状況だ。アメリカも大統領への批判とNY州知事クオモ氏のリーダーシップの素晴らしさが比較されている、日本にもNY州知事が欲しい。▲写真はスジグロシロチョウ

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2日:悲し春 マスク二枚に 賭ける国(首相のウイルス感染症対応策?この国は大丈夫だろうか)花壇の隅に小さなフリージアの蕾、赤紫の花色のよう。濃い黄色の花はもうすぐ終わる、替わりに出てきた。▲写真の鳥は川鵜、まるでマスク二枚に驚いたように微動だにせず杭の上でフリーズしていた?

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  • 入学す 4月2日の 遅生まれ民法の規定で4月1日生まれまでは1学年上になるらしい。)民法第143条「誕生日の前日が終了するとき(深夜12時)に年をひとつとる(=満年齢に達する)」という一条があるそうで、閏年2月29日生まれの人も法律上は28日に歳を重ねる。では閏年3月1日に生まれたらどうなるのだろうか?4年に一回しか年を取らないのは困るから2月29日にはしないだろうと思うけど?

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3日:純潔の 赤きフリージア 風に揺れ(赤い花色は純潔が花言葉、検索すると女性グループの歌がでた)赤紫の蕾がでてから間もなく開花、この色は赤色では無いかも知れない?もっと濃い赤色を他で見かけた。花の色でそれぞれ花言葉があるらしい。白、赤、黄、紫、淡紫の5色の分類なので、これは赤で大丈夫かな。

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4日:清明の 風ながれ行き水含む(花散らしの風が時折吹く、喉の渇きを癒やす水が心地よい)清明は二十四節季のひとつとある。陰陽師安倍晴明の方が馴染みがあるが、中国圏では先祖参りの日らしい。近所の公園にある桜はほぼ満開、昨日は宴会こそやっていなかったがボチボチ人が集まって楽しんでいた。今日は暖かく天気もよいが、風が強め。桜はこの風でまた散っていくが、ウイルスの不安も吹き飛ばして欲しい。

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5日:静謐の 花満開や 自粛中 (この日曜日も感染数が急上昇、自粛要請で花見もままならず)

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 ●買い物に 筍も有る 夕べかな

混雑の朝を避けて午後スーパーへ行く。すでにトイレットペーパーは無く人もそこそこ出ているが、補充の野菜は無事に買えた。季節を感じさせる筍もあり買う。皮を剥くと小さくなってしまうが皮の色が新鮮で綺麗だ。▲道端のハルジオン

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6日:望郷の 春山淡治に 招きおり (淡治:タンヤはうっすらと艶めくこと)

山笑うという季語は春の山が色づいている様を言うらしいが、その表現に淡治と言う文字があり、さらにその意味はうっすらと艶めく事と有った。今年はこの時期、田舎の山肌が栗や藤の花で飾られるのを見られない。

●ウイルスに 足すくむ我 山笑う (帰省時に高速から見た田舎の山々が正に「山笑う」容貌だった。)

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7日:WHO 世界を駆ける 春となり (1948年4月7日発効の世界保健憲章によって設立。)

実際にWHOが直接動いてはいないが各国が懸命の対応をしている。日本もいよいよ大きな波の前にいる。

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8日:花吹雪 包む世界に 吾子のおり

スポーツジムが今日からの休館を掲示していた。知らずに歩いて行ったので往復10,000歩以上の運動だった。桜はすっかり散り始め、道路や公園は花びらが敷き詰められていた。桜吹雪は昔のことを思い起こさせる、花びらが広がったグラウンドで遊ぶ子供達を暫く見ていると、いつしか昔のことを思い出していた。

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9日:スーパームーンの あとはピンクか 朧月

(ピンクムーンはネイティブアメリカンの使う満月の呼び名とか。月そのものではなくこの時期に咲く花に由来)

ネイティブアメリカン、昔は単にインディアンと覚えていたがアメリカ大陸の先住民、いまは居留地で僅かに残った人々が暮らしている。彼らは月を見る風習があり節目節目に色々な名前をつけて月を眺めていたらしい。

日本人も月を見る風習は昔から有ったが、今は生活の中に自然を取り込む機会が大きく減ってしまった。

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10日:てふてふや コロナに怯ゆ わが頭上 (今日、花壇に来た揚羽蝶が頭の上をユラユラ飛んでいる)

今日、また都知事の会見が行われ色々な報道がなされるが、一体私達は何処に導かれていくのか不安な日々だ。オリンピック延期を決めるのもクルーズ船に対する対応にも、国民不在の思惑が物事を混乱させ対応を大きく遅れさせているようで治療の現場も疲弊している。それでも花が咲けば蝶々はやって来る。▲八重椿、桃色

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●木々奥の アカゲラの髭 風光る (まるで昔の奴さんの髭にも見える黒い顔の帯)

2014年軽井沢で初めて遭遇したアカゲラ、それ以来見ることが出来ていなかったが、先日地元の里山公園で観ることが出来た。予想もしておらず準備不足だったが何とか撮影が出来てとても嬉しい。ベテランの人達がこの公園にアカゲラが来ていると教えてくれていたが、木を突つく音しか聞こえず、同じキツツキのいつものコゲラではないか?と勝手に思い込んでいた。諦めて帰る寸前に、偶然に迷い込んだ場所で観られた事にも驚いた。たまには良いこともある、人生捨てた物ではない。

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