つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

2023年8月(令和五年八月)葉月:沸騰の時代

7月28日、国連グテレス事務総長「温暖化は終わり地球沸騰の時代」温室効果ガスの8割はG20が排出と指摘、削減目標が必要とも訴えた。日本もG20メンバーだが具体策は?

7月28日付け新聞の死亡者欄:歌手シンニード・オコナーさん死去の報と坊主頭の写真。

どこかで見た記憶があり、思い返すと30数年前米国に赴任した頃、歌手名が分からず同僚に、つたない英語で聞き、教えて貰った歌手。その時聞いた名前はシュネーダー・オコーナ、曲はNothing compares 2 U。近所のCDショップで探し、曲を何回も聞き、少しでも言葉を覚えようとした。アイルランドの人でナイーブな面が強かったのか、自殺した息子を追うように本人も自死した模様。聴いていた曲はプリンスの曲、好きになった人を「他に比べられない大事な物」と表現する内容だったと記憶している。おぼろげにしか分からない詩と独特の声を聞くことで、当時の不安な気持ちが癒やされていた。 冥福を祈る。

8月1日(火) 激しさやフロントガラス砕く雹ヒョウ 群馬で降った、車のガラスに被害。

は積乱雲から降る。盛り上がった雲から雷、雨、そしても作られる、なので夏の季語。

群馬に住んだ頃、落雷頻発で機械が故障し忙しかった事を思い出すが、は記憶に無い。

8月2日(水)クマゼミの声懐かしき温暖化 今まで家の周りでは聞かなかったクマゼミの声が聞こえてきた、最近の温暖化で生息域が関東北部にも広がっているらしい。「シュワシュワシュワ!」という声が懐かしい。

8月3日(木)今日も見るアラート連日「酷暑です」 結局、一日エアコンの中で過ごす。

8月4日(金)ヒグラシの声聞く宵の深呼吸  暑かった日も暮れ蜩が鳴いている。

沖縄で暴れた台風がまた戻って来る!今まであまり見ない気象現象が始まる。日本の気候を表す「四季」はこれから「二季」に成るとTVで話す気象研究者、三重大学、立花教授。春と秋が短くなり、夏は猛暑で冬は偏西風が反転し酷寒の季節になる。心配なのは植物や動物への悪影響で、私達の食糧事情も大きく影響を受けるだろうなあ?と心配になる。

8月5日(土) 驟雨来シュウウライ抱えて走る洗い物 洗濯物を干した後いきなり強く降り出す雨。しかしすぐに止み期待していた程、気温は下がらず、結局夕方まで暑いいつもの日だった。

8月6日(日)蝉時雨未だ聞こえる故郷の

朝、近所の子供が蝉の声に「うるさい!」と一声。でも、自分には、小さい声だった。昔聞いた田舎での圧倒的な、うるさい程の蝉時雨をまた聞くことが出来るかなあ。何だかこの夏は暑いからか蝉の声ばかり聞こえてくる。

広島原爆忌78周年:晴天の空、エアコン無しでは過ごせない暑さ。78年前に広島に投下された原爆。78年前の7月、当時の連合軍最高司令官アイゼンハワー氏は日本への原爆投下準備について、日本はすでに敗北しているので「投下は不必要」と伝えます、しかし投下は決行。理由は戦後の対ソ戦略での優位性、米国内世論:巨費を投じたマンハッタン計画の成果として世論へ対処する為の理由が挙げられています。後の大統領でも止められなかった原爆投下の政治判断!この後長崎にも投下されその被害は未だに続いています。

8月7日(月) 気がつけば緑葉も枯れ夏椿

夏椿の葉がこの猛暑の中で、いつもより早く枯れ出した。明日8月8日はもう立秋になる。

8月8日(火) 立秋週末は台風二つ秋立ちぬ、カムバック台風が九州を襲い小笠原から別の台風七号も?暑く激しい季節はまだまだ続き、台風が暴れまくりそうな予感がする。

車窓から見上げる空の雲の峰:電車で歯科医に行き新たな義歯を入れる、歯も歳を取る。

電車の窓、空を見上げると夏の雲が追ってくるように見える。8日の立秋から9月20日の彼岸入りまでは残暑。でも今年のこの暑さは益々パワーアップして来ているようだ。

8月9日(水)長崎原爆忌78周年

8月6日広島原爆忌、8月9日長崎原爆忌。78年目になる原爆被害の慰霊、長崎では台風の影響が出て、式典は縮小しました。現在進行中のウクライナとロシアの戦争、核使用の世界的な脅威は増大しています。「核武装による戦争抑止」これが日本政府やアメリカの採る立場ですが広島、長崎両市民の意見はこれを明確に否定しました。

核とウクライナ東京新聞7月夕刊:東大教授、遠藤乾氏のコラム参照

戦い続けるウクライナに対し「抵抗を止める事が和平の現実路線」という意見もあります。しかしロシアのプーチンは核を脅しに使いつつ侵略を正当化。ウクライナが折れたら核による脅し、侵略を世界が認める事に。ロシアの撤兵がウクライナの和平。ウクライナは1994年に核放棄した国、核保有国のロシアが侵略を正当化すれば北朝鮮、中国、イランなどの核保有をも認める事に繋がり、世界の秩序は大きく毀損される。日本政府も核武装を目指していますが、これは他国の核攻撃に道を開きます。原爆被害を受けた長崎、広島の意見は核を廃絶する事。日本政府は被爆地の広島、長崎の声、被爆者そして国民の声を聞くべきです。

<核を放棄したウクライナが得た教訓>米国、元大統領副補佐官の意見。ネット記事。

1994年のブダペスト合意でロシア製の核兵器を放棄したウクライナ。これが結局、今回のロシアによる侵攻に繋がったとする立場がこの意見、米国や日本政府が指向する核共有による防衛力強化の正当化です。一見、正しそうですがそれは北朝鮮核武装を認める事でもあります。そして広島、長崎への原爆投下で多くの命、国土を破壊された日本が、自ら世界に対し間違ったメッセージを与える事に繋がります。いまのロシア-ウクライナ戦争の結果は分かりませんが、明確に核を否定する事と、侵略を受けたウクライナを支援しロシアの非道を糾弾する事が「唯一の被爆経験の国、日本」が向かう方向だと思います。

8月10日(木)楽園を襲う山火事マウイ島 犠牲者多数、これも気候変動が要因なのか?

8日に発生した森林火災、今分かっている死者数数53名。地元は壊滅的被害と表明。

8月11日(金)山の日: 山の日は何故山の日か山に聞く「連休のため」とは答えませんが。電車も道路も大混雑、いつもの夏が帰ってきたかのよう、でコロナも増えています。

8月12日(土) 夏空や人影は絶え揚羽舞う 窓の外、炎天下を歩く人はいない。黒揚羽が一頭舞っていた。まだ変化は出ていないが、これから来るだろう台風七号に不安が増す。

包丁の切っ先触れる残暑なり 時々切れにくい包丁を研ぐが、感覚が鈍り時間がかかる。

包丁を研ぐ指先の残暑かな

8月13日(日) ヒグラシの一声残し雨上がる 玄関前でもがく蝉、緑色が印象的だった。

ヒグラシや土の緑に戻る刻、七日の命を生きたのか、ジジッと一鳴きし藻掻いたがやがて動かなくなる。新聞に「セミファイナル」という言葉で瀕死の蝉が鳴く様を言う、とあったが蝉は何年も土の下で生き、外に出て僅か七日程で子を作り死ぬ。言葉遊び?では不憫。

8月14日(月) 台風の脅威煽るや読む予報 最初の予報からは方向がそれたが、ゆっくり不気味な七号。テレビで繰り返し警戒を呼びかける緊張した顔の放送、少し見飽きるほど。

でも、この台風では、鳥取地方で台風による大きな被害が出た。

8月15日(火)終戦78周年 

曇り空アゲハ誘イザナ終戦 台風七号は逸れて曇り空、蝶が舞っていた。台風は西側に

ルートを変え、関東には心配するほどの影響は出なかった。78年目の終戦記念日

終戦忌九人家族の今四人

戦後満州で4年抑留の父、七人を育てた母、姉二人と弟、すでに五人他界し生家も寂れた。

徹子の部屋三波春夫加藤治子高峰秀子、江戸屋猫八、終戦の思い出特集。亡くなった

人も含め、実体験から出る言葉の重さを実感した。どれだけの犠牲があって平和な時代が来

たのか、改めて考えさせる。父や母に戦時中の話を聞くことが殆ど無かったのは、残念だ。

8月16日(水)スーパー銭湯外国語も聞く盆休み

初めて行ったスーパー銭湯、盆休み最後だからか人が多かった。ドイツ語のような音の外国語、でも日本語も話していた家族連れ。他の観光地にも外国人が戻ってきている、そして中国からも団体客が戻るらしい。観光業界はこれで活気づくことを期待しているようだ。

8月17日(木) ペットにもファン付き上着猛暑かな 人より地表に近いペット達、散歩用にファン付きのペット服があるらしい。台風が去り35℃以上の暑さがまたやって来る予報。

8月8日に発生したハワイ、マウイ島の大火災は、強風により送電線が切れ、始まったとの報道。まだ被害者の全容も掴めていないが1000人くらいの人と連絡つかない大惨事となっている。楽園のハワイが地獄の様相を思わせる写真も公開されている。地元では電力会社が必要な措置を取らなかったとして告訴の予定とか。誰も想像すらしない惨事は海水温度の上昇でハリケーンが強くなり強風を起こし送電線が切れ、山火事が始まったようだ。日本でも台風が強く大きくなったり、動きが今までに無いものになったり、温暖化の現実、被害が見えてきたのかと思えてくる。

8月19日(土) 「甲子園」父骨折の遠き夏

今日がベスト四決める試合。何となくTVをつけて見ていた。急に、昔父親が原付バイクの事故で足を骨折し、その夏は家で高校野球を見ていた事を思い出した。それまであまり野球には興味なかった父が、それ以来、夏の高校野球が好きになったようだった。

8月20日(日) 朝六時熱波居座る秋暑し 今朝はいい加減涼しいかと期待し窓を開けるが、モワッと来る熱気。体力が落ち気味の自分はこの日、外へは出ず。でも冷房の中ばかりだと冷えて具合が悪くなりそう。この激しい熱波の日々は、余計な心配ばかりしている。

8月21日(月)トンボウの見上げる空の積乱雲 <海水温が高く世界中で森林火災が頻発>

グリーンプラネットというTV番組。地球環境、植物が作るその素晴らしいシステムを紹介していた。今、この絶妙な共生システムが温暖化、火災等によって壊されている。同じ地球上の生き物なのに、何故私達人類は自然を破壊する結果しか残せていないのか、不思議になる。地球温暖化は全ての動植物に大きな被害を与えている。温暖化で壊れていく「自然界のバランス」が如何に合理的で優れた内容なのかを、先ずは知る事が大事だと思った。

8月22日(火)白粉花オシロイバナ行き交う人の絶えた道 蒸し暑さがぶり返し、昼間出歩く人は今日もあまり見掛けない。

8月23日(水)処暑、暑さが落ち着く頃:二十四節季の一つ。

落ち着かぬ暑さにかすむ「処暑」の文字 頑張って少し運動したら目眩がした、水を飲む。

8月24日(木)見え透いた筋書きも透け汚染水 

福島原発、汚染水の放出は今の日本政治を象徴する形で決定されました。IAEAのお墨付きを根拠に米国や韓国の了解を取り付け地元には補償金をチラつかせ結論ありきのセレモニー。でもIAEAは「安全の保証」をする機関では無い、イメージを利用した世論誘導。

中国の日本産水産物の全面禁輸は、どっちもどっちの感じだし結局、現場が困窮する。

8月25日(金) プリゴジン殺し殺されロシアの地 世界の不安定要素が益々増大する。

ワグネルのプリゴンジン氏、プーチンに殺害された模様。何という国、これが独裁国家か。

九月以降の大統領選挙を見据えた政治への配慮から?理解出来ない世界観でしかない。

ワグネルのプーさんロシアのプーさんに殺され、中国のプーさんは日本の漁業いじめ!

世界にはろくでもない「プーさん」ばかりだ!

8月26日(土)秋の夜の星空かすむデブリ

地球軌道上の宇宙空間を漂うゴミ=スペースデブリ人工衛星、ロケット関連の部品や衝突での破片、10センチ以上の物だけで約2万個。小さい物を合わせると正確には不明だが1億個を越えるとも言われている。宇宙ゴミは秒速7~8キロ!という超高速で移動するので、もし衛星などに衝突すると深刻なダメージを与える。天気予報が出来なくなるかも。

人類は地表でも経済活動や戦争などによって多くの環境破壊活動を起こし、結果として温暖化や核の恐怖を世界にばらまいているが、いまや宇宙空間の環境破壊までも行っている。

8月27日(日)限りある地球の命守る人

恐竜の絶滅は巨大隕石の衝突による急激な気候変動だったようだが、いま人類は地表を越えて宇宙空間をも汚染している。結局、自分たちの住む世界を自分たちで壊しているのだ。

ロシア、ウクライナ戦争での核兵器使用や原発での事故などで、起こり得る環境破壊。この夏、私達は温暖化の脅威を実感している。人類がこの星を壊す未来は誰も望まない、また私達、人類以外にこの暴走を止める事も出来ない。アンパンマンに頼めれば別だけど?!

 

2023年7月(令和五年七月)文月 大雨と熱波の夏来る。

7月1日(土)夏の雲フェイクニュースプリゴジン、一瞬、プーチンを追い詰めるかも?と思わせた茶番劇。粛正されると思ったら、アフリカに稼ぎに行くらしいとか?何なのだ!

ウクライナの反転攻勢は進まず、戦争はまだまだ長期化する模様、世界の不幸は止まらず。

ふるさといかに線状降水帯(北部九州は大雨予報、田舎の川は大丈夫?昔の大雨を思い出す)

午前二時雨戸鳴らすや送り梅雨(梅雨明け頃の大雨=送り梅雨、でも梅雨明けはまだ先か。)

7月2日(日)初蝉の声短めに校舎脇(小学校の脇を通ると蝉の声がした、今年初めての蝉の声。ジジジ!と短く鳴いていた。その後はほぼ聞かない?暑すぎて蝉も逃げ出したかな。)

7月3日(月)水玉の傘クルクルと梅雨晴間(庭に干した子供の傘、風で通りに転げ出る。)

濁流の青田ひと飲み暴れ梅雨(九州など線状降水帯の影響で大雨、川が氾濫。田も水没して一面泥の大河だ。心配した故郷の地名はニュースで聞かない、多分無事だったのだろう。)

7月4日(火)片陰を競うや我と四十雀(夏、炎天下の建物等の陰=片陰)木陰に入ろうと急ぐと頭上の葉陰に鳥も飛び込んで来た。一緒に涼む、シジュウカラもこの暑さに参ったのだろう。

7月5日(水)夏の雨カタログ届く忌明け日や(姉の忌明けに会葬返礼品のカタログがきた。今はこのスタイルだ。)忌明け:七×七で四十九日、あの世での行き先が決まる。冥福を祈って喪に服す期間が過ぎて日常に戻る目安。そういえば、この日は父親の命日だった。

7月6日(木)コロナ明けフォションアイスのお中元 

世の中はコロナを消そうとするかのよう。でも自分自身は体調不良気味が続き、念のためマスクはまだ常備。コロナやそれ以外の感染症も子供を中心に広がり続けている。身近な医療窓口は熱が無くても受け入れを拒む態度に変わっていた。国民皆保険の中身が怪しい、マイナカード統一だけを頑張っている国?この暑さと甘いアイスに騙されてしまいそうだ。

7月10日(月)この日の大雨、線状降水帯により2017年に被害を受けた九州北部でもまた大きな災害になった。どうにも出来ない天災かも知れないが、人間の経済活動優先、自然破壊がその被害を大きくしていることは事実。激しい気候変動は今、世界を襲っている。

昨日、7月9日(日)急に喉が痛み出す。熱を測るが平熱、念のため外出を止め家に籠もる。

7月11日(火)喉の痛みから鼻水に変わり夏風邪?かと思ったが偶々予約していたいつもの医者に行く。医師の診察を受けようとすると、症状が出ていたら直接来るなと怒り出す。熱はないし普通に夏風邪か?と思ったことを伝えても、他の患者を理由に薬の処方をすると、すぐ院外で待て、と言う。これがかかりつけ医の対応か?

7月13日(木)国内最高気温、39.1℃八王子。こんな気温に驚かない日々がやって来たのだ。

すでに2020年8月には浜松で40.1℃、2018年にも熊谷で同じ気温。生存することが厳しい環境になってきた?この激しい気象は大量の積乱雲を生み、上昇する竜巻や下降するダウンバーストの突風を生む。竜巻は狭い範囲で被害を出すがダウンバーストは広範囲に建物などを破壊する。戦争の世紀に入った人間社会、荒々しさを増した気象、何か関連があるのかと思ってしまう。どちらにしても一般の我々には生きづらさだけが増えている。

7月14日(金)白百合の花うなだれて垣根越し、連日の暑さ、綺麗に咲いた近所の白百合も熱波にバテているよう様に見えてくる。

7月16日(日)冷房がホモサピエンスの生きる術スベ(地球環境の激変は世界中で生き物が生存する環境に大きな影響を与えている。夏場の激しい雨や気温の上昇、人類がエアコンで生き延びるにも限度はあるだろうが日々、エアコン無しでは夜も眠れなくなっている。)

7月16日(日)蟹を食う家族団らん無言なり(この日は家族のボーナスで蟹を食べに行った。)

7月17日(月)海の日、連日の36℃越え猛暑。この日もなるべくエアコンの中で過ごす。

夏の暮れ道の真中の青柿や(枝から落ちた青い柿が、道の真ん中に陣取っていた。)

7月21日(金)手を合わす水に飲まれし夏休み、福岡で夏休み初日に三人の女子児童が川遊び中に深みにはまり水死。やっと待ち望んだ休みに、本当に可愛そうな出来事だ。先般の増水が何か影響をしていたのだろうか?でも昔、川で遊んだ経験から危険が多いのも事実。

7月24日(月)コンクリの電柱に聞く蝉の声 暑い日々に蝉の声が響きだした。でもコンクリートの電柱では暑く無いか?樹液も無いし、だから蝉も減ったのかなあ?今は昔、子供の頃に聞いた蝉時雨、降りくる蝉の声を桜の木の下、岩の上で葉陰に寝転び聞いていた。

汗を搔きながら聞いた夏の思い出、圧倒的な蝉の声はしかし心地よかった。

マイナンバーカードと保険証の一体化>カード管理の問題が続いています。このマイナ保険証の一体化は、もともと経済界の強い要望を受けて、政府が推し進めてきたそうです。

コロナ禍での一体的な医療提供が目的かな?と台湾での事例を思いがら期待しましたが、一体化に対する経済界の要望は、企業への法人税増加は抑え、国民の収入データの把握で広く漏れのない消費税増税につなげ、税収確保の為の個人データ収集が主目的らしい。

実際に1989年の消費税導入から35年累計で消費税収累計は508兆円!一方で法人税は累計609兆円減?この過去の消費増税で国の税収に占める企業の法人税所得税、住民税を減らし業績向上に寄与しました。また、今後はインボイス制度の変更で個人零細事業者からの「税収アップ」をも目指しています。さらに国が収集するマイナカードの膨大な個人情報は企業がビジネスに使う目的で、これを欲しがっています。なんてこった!!

単に登録手続きがいい加減だ!という問題だけで無くその使い方が大きな問題を含んでいました。そのうち保険証は無くなる、とのアナウンスで仕方なくマイナカードに紐付けだけはしました。でも、一部でも個人情報を企業に勝手に利用される、と言う事を許可する気になれません。ましてそのことが、特に大企業の税金の肩代わり、というのは納得いきません。

植物の不思議

植物にも神経が?!植物は害虫に葉を囓られると傷ついた細胞からグルタミン酸を出し、細胞内でカルシュウムイオンのシグナルを発生する。これが養分を運ぶ師管を通し他の葉に伝わる。これによって害虫が嫌がる物質を作り食害を防ぐ。動物の神経に相当するようなこの働きは最近TVでも紹介されていました。植物も生き物!という感じが強くなりました。

毎日話しかけると花が綺麗に咲くと言う人もいます。言葉での直接なコミュニケーション事例は聞きませんが、生き物同士としての意思疎通は発生しているのかも知れませんね。

生物の多様性

NHKのTV番組から:「生物多様性」誕生の秘密、長いあいだ海で進化した生物は4億5千万年前から次々に陸地へ進出する。もともと海水で覆われていた地球が、地軸の傾きで?陸地と海に別れていき長い時間をかけて植物、昆虫、脊椎動物などが上陸を果たしていく。大地という新たな環境に適合しつつ、生物はその後、爆発的に多様化していく。

この陸上進出とその後の多様化で大きな役割を果たしたのが生物同士の「共生」だった。地球の生物多様性には、無限の英知が眠っている。クマノミとイソギンチャクも共生の一例。

一匹のアリがアブラ虫と共生する方が繁栄の道だと知っているはずの人類が、ロシアとウクライナを含め戦争の世紀に入ったかのように殺し合い、地球自体を壊すレベルの核戦争の危険性を抱え戦っている。人類以外は核兵器も持たないし原発も作らない、自然に従う。

共生を自然界から学ぶべき時代かも知れない。道具を使って破壊的な戦争をするのはこの地球上で人類だけ。言葉を話す人類は、この言葉でお互いの妥協点を探っていく事が地球レベルで求められていると思う。宗教が伝えようとするのはホモサピエンスの共生かと思う。

そう言えば旧統一教会問題は何か進展したのかな?まだ質問しているばかりかな??

ウクライナでの戦争は双方がクラスター爆弾を使用する最悪の事態に発展しています。多くの不発弾を残しその土地を実質使えなくしてしまう最悪の爆弾。世界の穀倉地だったウクライナがたとえ勝利しても長きに渡り抱え込む脅威です。ロシアでは永久凍土の土地が溶け出しているが、戦争状態のため国際的な共同研究が滞り、対処が出来ていないことをTVのニュースで知りました。凍土に封じ込められていた大量のメタンが大気中に溶け出し、益々温暖化を進めてしまうことが危惧されています。戦争は誰にとってもマイナスでしか有りません。日本の政治も原発や温暖化に対する対応を考えるより目先の経済効果ばかりを追っています。地球がいつまで人類を許容してくれるか不安です。

 

2023年6月(令和五年六月)水無月

水な月⇒水の無かった田んぼに水を張ると言う意味。でも今は身の回りに田んぼが無い。水を張る田が減り大雨の水は溢れる!6月は大雨や洪水が予想される月、こんな地球を救うのは昔の農業の再生かも知れない?近所の庭で見かけたアジサイの花。ガクアジサイと覚えていたが、検索するとヤマアジサイと出る。まあ良いか。

葉っぱが大きい花は柏葉アジサイという名前らしい。葉っぱの形が確かに柏餅の葉っぱに似ている。

6月2日(金)から6月3日(土)にかけて激しい雨と線状降水帯の発生で西日本中心に大きな被害が出た。都市化した日本、気温上昇を招き大量の雨もただ流すだけの生活環境が、もしかしたら農業が主だった頃に比べると被害をより大きくしているのか、人類の発展が地球の環境を変え、そのしっぺ返しを受けているようだ。

6月7日(水)雨模様の天気が広がり、関東が梅雨入り。そうだ、まだ石油ファンヒーターを仕舞っていなかった。5月末に何の前触れも無く気がつくと高熱でダウン。体温計の表示が38℃を越え上昇した。正直、普段の自分は爬虫類の生まれ変わりかと思うくらい、低温の冷血動物(意味が違うか?)だと思っていたので高熱にまいりながら、取敢えず手元の葛根湯を飲むが熱は上がり続ける。え!初めてのコロナ感染か!!何度も打ったワクチンは何だったんだ!!熱に痛む体で「かかりつけ医」とやらに電話するが、患者に寄り添う対応など言葉だけで、公費補助が無くなったから有償で院外の駐車場で個人負担での抗体検査なら出来る、という。

気遣う提案とは感じず金をふんだくる話しか無いのが日本のコロナ対応の現実かあ!!と余計に熱が出るが、でも何も出来ず。家族が戻って確認したら抗体検査キットやコロナ治療にも使えるカロナールが家にあったので、自分で検査し陰性を確認。念のためカロナール2錠を飲み、葛根湯も気休めで飲む。このあと熱は4日~5日で落ち着いた。しかしそれ以降も体がだるい状態が続き、週に数回参加するジムのプログラムも暫く休む事にした。

8日後、かかりつけ医にいつもの服用薬を貰うための診察に行き、今回の発熱と医院の対応について不安を伝えるが、他の患者のためにも熱が高い状態では診察を断る旨の話で説得された。困ったときに役に立つかかりつけ医、というのはこちらの思い込みだった。結局、体力は落ちていき今後もコロナ以外でも寝込むことなどが増えるのかな?と不安な未来を想わせる出来事だった。ブツブツ言いつつ痛む体で、いつもより時間をかけ石油ファンヒーターを押し入れにドッコラショッとしまい込んだ、ヤレヤレ。 

花壇に咲き残っていた桔梗草

(道草)近所の道に生えている草、この時期は小さな花がついていたりするので撮ってみる。アメリカフウロ とんがった角状の突起物が目を引いた。注意してみると面白い姿だ。北アメリカ原産の外来種

オッタチカタバミ:名前の由来は分からない。よく見る草のひとつ、道路の端に固まっている。北アメリカ原産。

ニワゼキショウ:庭石菖、アヤメ科。小さな花で駐車場に生えていた。北アメリカ原産、明治時代に観賞用で広まった帰化植物のようです。小さすぎでスマホのカメラでは上手く撮れなかった。つい踏みつけてしまいそう。

知らないところで沢山の外来植物を含む小さな逞しい命が息づいている。でも身の回りが殆ど外来植物というのは何だか気持ちが落ち着かない。最近出来たマンション等の周りに植えてある草花も、子供の時、野原で見かけた草花とは大分違い、綺麗で派手な物が多い。TVやニュースで聞くリスキリングなど英単語の一人歩きも、外来植物も景観だけで無く日本という国の文化を浸食していくのでは無いかと、変な想いに囚われる。

姫緋扇:ヒメヒオウギ 南アフリカ原産、大正時代に日本に入ってきた。確かに和名が大正時代かな。

リスキリングは増えすぎたリスを殺しましょう!という国民運動かと思った。Reskilling:従来の学び直し、と訳するのは間違いらしい。今までと違う仕事に会わせて新しい知識をつけろ、という雇用者目線の意味合いのよう。再就職斡旋業者のCMもやたら目立つが、希望する全員にチャンスが回ると言う事ではないのが現実の世界。

クマシデの花穂、丸まった葉の根本に種がある、らしい。)

6月8日(木)久しぶりに映画を観る。「銀河鉄道の父」という映画でこの日が最終上映日だった。朝、久しぶりにネットでチケットを取った。データ更新が必要で手間取ったが、何とか時間に間に合い映画館へ。以前、入場券を出力した機械は無くなり、スマホに送られたバーコードを入場口でタッチして終わり。う~むそうか。

銀河鉄道の父」というタイトルから銀河鉄道の童話かと思ったら宮沢賢治とその家族、父親の話だった。「銀河鉄道の夜」を書いた宮沢賢治は大正の人、その父親は1874年明治7年2月23日生まれ。実業家で地方政治家。映画が描いた賢治の父は親バカの極みのように幼い賢治を溺愛し、そして家業:質屋の跡取りとして期待していた。そんな父親のもと、賢治は感受性の強い厄介な息子に育っていく。親が期待した一流大学卒で箔をつける事は出来ず、継ぐべき家業は弱い百姓を踏み台にしているという、自身の世界観で父の想いとは離反していく。人生に悩み煩悶、格闘していく。そんな息子が理解出来ない父親、これはいつの世でも起こることだろう。

私の父親は大正元年産まれ。母も同じく大正の生まれ、そして太平洋戦争を体験する。自分には当然、昭和以降の年号は実体だが、親が生まれた大正は遠い時代に思える。きっと今の平成や令和に生まれた人も昭和について同じように感じるのだろう。地続きの時代と言われても、実感が湧かないだろう。

今回の映画で賢治の父親像を初めて知る。良いオヤッさんじゃないか!と言うのが感想だ。明治時代に商売で成功した人物、というと尊大な権力者を思わせるが、子煩悩で分り易い人の印象。賢治の方は親の期待に応えられないジレンマや自分の考えに合わない時代?に理想ばかりが空回りしていたのかな。大正時代という現実世界では叶わない自由や平等の実現、実践に悩んでいたのだろう、と感じました。

そんな賢治の支えになったのが妹のトシ、賢治に童話の作成を続けるよう自分の想いをぶつけます。「銀河鉄道の夜」は漫画でも読んだりしているが、不思議な世界観、多分死後の物語、色々な読み方ができる。話の展開は結局、よく分からないが、場面場面が強い印象を与え、色々な想いを想起させる。賢治の作品は独特のオノマトペ表現やドイツ語などの多用で、当時の先端を思わせる表現だったのかな?と思います。でも実際には生前に評価されることは無かったようです。賢治の没後、草野心平高村光太郎らの尽力によって遺稿の出版から評価が上がっていったとのことでした。

映画の中でその妹「トシ」が結核で亡くなるシーン、確か自分が小学校で習った初めての宮沢賢治の詩「永訣の朝」で「あめゆじゅとてちてけんじゃ」というフレーズと共に覚えていた内容だろうと期待しつつ、どんな場面になるのかを待っていた。何故か「あめゆじゅ・‥」という音は頭の中に深く入り込んでいて、自分の勝手な想像では、幼い瀕死の妹が片言で賢治に語っている、と想像していた。ミゾレの中に飛び出した曲がった鉄砲玉と言う表現に、慌てて何とかしたくて冷たいツララのような物を探していた、と思い込んでいた。映画では庭の松の木に溜まった雪をお椀に受けていた。

小学生だった自分に、忘れられない物を残していた宮沢賢治はやっぱり凄いなあ、と勝手に思っています。

(賢治と宗教)賢治の物語には仏教やキリスト教の教えを想わせる内容が多い。彼の実家は浄土真宗、だが映画の中では日蓮に傾倒して法華経を信心。祖父や妹トシの葬儀では一人ウチワ太鼓を叩き「南無妙法蓮華経」と叫ぶ姿が、賢治の若さ、孤独を表現していたように見えた。自分の実家も浄土真宗、今でも思い出すのは、お寺で母が近所のおばさん達と「なもあみだんぶ」とゆるやかでおだやかに唱和していた事。余り仏教には詳しくないが庶民の教義として親鸞によって広げられた浄土真宗は皆に受け入れやすい教えだと思う。一人、法華経を叫ぶ賢治の姿は他を威嚇するような、そして孤独さを感じた。何故、日蓮の教えに傾倒したかは、描かれていなかったようだが。

宮沢賢治は1896年 明治29年〉8月27日 生 まれ、1933年〈昭和8年〉9月21日)37歳で死去。大正時代は日本に民主主義が入ってきた時代。同時に軍部の台頭により軍国主義が広がっていく不安感を賢治は感じていたかも知れない。自分の理想が実現できないもどかしさ、身近な祖父や特にいちばんの理解者だった妹トシの死に対し何も出来ない非力さ、悲しみがより激しい教義の法華経にのめり込んだ要因かも知れない。

(おまけ)銀河鉄道の夜に出てくる、神秘的な光景の描写はキリスト教の天国や仏教の極楽浄土を思わせる。タイタニックの遭難者(死者)が出てくる部分もあったと思う。今回のタイタニック探検の遭難死、何だかなあ、という思い。タイタニックも当時最新鋭の豪華客船、タイタンも最新?どちらも自然を甘く見た結果かと。

6月22日(木) 雨上がり羽繕いする鴉かな 雨上がりの電線の上で黒い影がモソモソ動いていた、よく見ると鴉の羽繕いのようだ。濡れていると飛ぶのに支障があるのかな。なんだか雨が上がってホッとしている様子。

(桔梗草2)小さな花、上側にクネクネと伸びている。

リンパのこと。若いときから甲状腺機能低下の症状に悩んでいた。このホルモンの分泌が弱いと活発な身体活動が出来にくく、傍から見るとやる気がないと思われがちな病気だ。逆にホルモン出すぎはバセドー氏病になる。

この日、NHKのトリセツという番組でリンパについて特集をしていた。ジムで「リンパピクス」というプログラムをやっている。リンパが甲状腺とどう関連するのか良く知らないが、このリンパピクスで週一リンパの流れを刺激する体操を続けていたら、甲状腺ホルモンの値が安定し薬の量の増減が無くなった、と思っていた。

(桔梗草3)クネクネ伸びた先に花の赤ちゃん?らしき物が。

でも甲状腺ホルモンは脳のコントロールで血液中に分泌される物で、リンパで補強する物ではない様で、リンパ体操が甲状腺の機能を上げる直接の関連は無さそうです。取敢えず体を動かして代謝を良くしたことが間接的に良い影響を与えたのでしょう。リンパは血管とペアで、人の活動を支え細菌やウイルスとも戦うようなので運動でリンパの流れを補助することは良い事だと思いました。まだ何とか動けるうちは続けようかなと思います。

(チチコグサモドキ?)何だかモジャモジャした草、画像検索するとこの名前。母子草とかだと可愛いイメージだが父子草モドキでは番外の草?でも見ていると何だか不憫になった。枯れるまでは頑張れ!父子草。

6月後半になってやっと少しずつ以前に近いパターンで体を動かし始めた。でも残念ながら体力低下を思い知らされ続けている。天命には逆らえないのだから、余り考え込むと旧統一ナンチャラなどに引き込まれるかもだ。近くに沢山生きていた、小さな草達の力強さと潔さを見習わなくては、などと思いました。

 

2023年5月(令和五年五月皐月)

5月、夏椿も咲き始めます。

5月1日(月)白無垢にニセアカシヤの針隠し

近所の小さな緑地で見た白い花。名前を検索「ニセアカシア」別名「針ハリ槐エンジュ」鋭い棘が隠れているらしい。枯れて落ちた枝でも、うっかり触ると鋭い針で怪我をする事もあるらしい。在来樹木を駆逐するアメリカ原産の外来植物。でも蜂蜜を得る花でもあるらしい。

5月7日(日)電話口危篤の知らせ春嵐 田舎の兄より電話、姉危篤!すぐに来られるか?と言う連絡。パニック状態、突然の帰郷になった。5月は季節も良く連休も有り以前から帰郷の時期だったがこのところコロナも有り帰っていなかった。帰郷の手順がすぐ浮かばない。

5月8日(月)スマホだけ見つめる群の初夏の旅

飛行機の予約、レンタカーの予約、宿の予約など数年前には普通に出来た事が、慌てた事を割り引いてもすぐには纏まらない。これでは一人で行動が出来ないのでは無いかという不安が広がる。しかし、行くしか無い状況、雨の中を何とか羽田までヨタヨタとたどり着く。

福岡空港でレンタカーを借りる筈が、連絡が上手く行かず誰も居ない事務所で迎えを待つ。すると韓国からの旅行者、若い二人も何やら捜している様子。同じレンタカーのようで連絡する電話を教える。迎えが来て三人で離れた場所まで移動できたが韓国のアベック、どうやら所持する国際免許が欧米では使えるが日本は非加盟で車が借りられなかった模様。電車を使うと言う事で去って行った。そんなことが有るのか?

ナンテンの花とクマバチ

軽自動車を借りて兄の家に向かう。高速は左側を走りその後、姉の家に行き久々に集まった姉家族にも再会、懐かしい顔が並んだ。当日の見舞いには間に合わず翌日午後行くことに。

今回の宿の武雄温泉に行く。以前、一回泊まったことのある素泊まり温泉。古い建物だ。

実際の宿泊棟はまるで昔のアパートのようだが、温泉の建物は朱色の柱でレトロな感じ。

温泉の入り口にある楼門。大正四年完成、東京駅を設計した「辰野金吾」の設計。

5月9日(火)病院へ。病院は新しい建物、近くの山容は「山笑う」5月だった。

姉の状況は少し落ち着いてベッドに横たわっていた。こちらの声に反応してくれた。

思いがけず帰省した形になり、長兄の家の周囲を散策する。家の裏手に有る神社?の庭。

大きな楠、白い花がついていた。

何と、早くもホタルが出ているという脇を流れる小さな堀川。

16歳になっていた、メロディーは大分大人しくなっていた。夕方一緒に散歩に行く。

散歩道の脇に有った小さな牡丹。静かに咲いていた。

逆光の中、一人と一匹。ここは神社への参道でも有る、昔の流鏑馬の道だとか。

麦秋バクシュウが広がっている。空には雲雀が鳴いていた。

うねる麦畑、久々に見る景色。

もう一枚

緩い坂を昇った小高い場所にある、天使社という神社の入り口。

巨木が多い神社の境内だった。

これも

更に奥に鳥居と、その先にも社があった。

楠が葉を広げている。静かな場所だ。

鐘撞き堂

第二次大戦で拠出させられた鐘、戦後地域皆の力で復興したらしい。

明治の廃仏毀釈で頭部が破壊された石像。歴史の証人だな。

神社を一回りし帰り道。いつもの散歩コースらしい。

県に数棟残るだけの、茅葺き屋根の農家と言っていた。風景にしっくり溶け込んでいる。

一回りメロディーの散歩を終えて戻ってきた。

夜ホタル撮影に挑戦(1)。川沿いに緑色の優しい点滅が溢れていたが、上手く撮れない。

少しずつ設定を変えてはみるが、視力が落ちたせい?もあり効果が判定できない。

今夜はこれで終了し宿に戻ることにした。見回すとホタルが綺麗に光ってくれていた。

(姉を見舞った翌日)生家へ戻り次兄や妹とも再開。実家の石垣に野イチゴ、昔のままだ。

田舎の海岸、有明海

ホタルに再挑戦2 少しは上達したかな?基本が良く分かっていないから、こんな物だ。

田舎の方がまだ水も綺麗でホタルも身近に楽しめる、羨ましいことだ。

5月11日(木)帰路につく。レンタカーの返却も何とか無事に終え振り出しに戻る感じ。

羽田で手荷物を待つ。この日空港上空に雷雲発生で荷下ろしが一時ストップ!待たされた。

行く時と帰りは雨、九州は晴れていたのに。今回は田舎との距離をより実感した。

距離だけでは無く、自分の対応力が大きく低下したことが今後の不安材料。

5月14日(日)姉死すと電話の声や夏椿 ※夏椿の花、日々落ちる。

この日は自分の誕生日。

二度の面会で、落ち着いてきたし二度目は酸素マスクを外していたので期待したが‥‥。

今は、ただただ冥福を祈りたい。

2023年4月(令和五年四月卯月)花の季節

ソメイヨシノ:満開の桜を見ようと鎌倉へ。若宮大路、段葛の桜並木を目指しました。

源頼朝が作らせたと言う段葛、この桜並木は数年前に植え変わり、若い桜でしたが随分大きくなってきました。段葛は頼朝が鎌倉に幕府を開き平地が少い土地を開墾した為、山の保水力が落ち若宮大路に水や土砂が流れ込んでしまい、一段高くしたのがその由来の様です。

最近は季節の進みも早く色々な桜が咲きますが、やはりソメイヨシノの開花、満開が情報で喧伝されると春本番の気分が高まります。鎌倉は外国人らしき観光客も多く見かけました。

段葛の先は鶴岡八幡宮ですが、今回は道を右に折れて宝戒寺を目指します。

狭い道、観光客を乗せた人力車が勢いよく駆け抜けていきます。久しぶりに見た感じ。

宝戒寺の入り口にたわわに実った万両。似た名前の千両は葉の上側に実があるらしい。

後醍醐天皇の勅命で足利尊氏が、自害した北条一族の霊を弔うために建立した宝戒寺。少し外れた場所のためか中に入ると静かな雰囲気に包まれます。萩や椿も綺麗な寺ですが、時期が過ぎていました。ふと見上げると入り口のソメイヨシノは満開でした。

境内にあった若葉が綺麗だった木。名前は良く分かりませんが、多分サルスベリかな?

境内:蕗の葉の上にも桜の花びら、この種は??頭上には鳥の囀りが聞こえていました。

季節外れの落椿、まるで自害した北条一族八百七十余名の姿を表すかのよう。

このお寺はもともと北条家の屋敷が有った場所とされています。

お寺に良く似合うシャガの花。

庭の景色

水盤に映る屋根

暫くお寺の静けさを味わった後、段葛に戻り鎌倉駅から帰路につきました。

4月2日(日) 荒東風アラゴチや矢印コーン他所に向け:東風が強い、工事迂回表示の矢印マークが違う方向を指していた。まだまだ風は冷たく感じる。

4月3日(月) フリージア緑の虫の待ちかねし 一番上の花、小さな虫がついていました。

小さな花壇、忘れていた草花が花芽をつけ出し、少しずつ賑やかになってきました。

空蒼し連なり咲かんフリージア

近所の桜 小学校の桜満開の下を歩いていたら枝からヒヨドリが飛んでいきました。

駅前のショッピングモールにはイソヒヨドリがやって来て鳴いています。駐車場にバイクが入る音に驚いたのか飛び上がりました(左上)。今年は来るのが早い感じです。

4月4日(火) ジャスミンの花に誘われ四月かな ジャスミン茉莉花:まつりか)

通り沿いや駐車場の壁等で見かけた花。香りは良くわからないが、群れ咲く姿と名前に刺激を受ける。俳句では夏の季語で7月開花とも?自分が撮った写真を使い検索すると「ハゴロモジャスミン」と出た。4月頃開花の種らしい。花言葉は誘惑、官能的な愛など色っぽい。

4月13日(木)建長寺の牡丹

数年前に建長寺の庭園で綺麗な牡丹に遭遇した。その後、何度か行くも時期がかみ合わず。

さて今年はどうかな?と半信半疑で出掛けた。最初の門には最近、長野善光寺での盗難が話題になった「おびんずる賓頭蘆さま」が鎮座していた。建長寺にもあったのか!!

お釈迦様の一番弟子、頭と眼と腹と膝をなでてきた、きっとこれで医者いらずだ!!

牡丹は盛りを過ぎた花も有ったが、概ね期待通りの綺麗な姿を見せてくれた。赤い花。

桃色

白い牡丹も綺麗だった。

そして赤白まだらの牡丹

黄色い花

これは垣根に残っていたツツジ

花粉発生源か?松:よくみると小さな穴?は花粉が飛んだ後なのでしょうか?

ヒラヒラと少し変わった感じの白牡丹

白っぽいピンク

こちらは優美な姿

本堂の梁を支える役目かミミズク、もう一個、地上に置いたものもあった。外れたのか?

黄色い牡丹。

大輪

蕾1

見つめられて

淡い色

蕾2

黄色

蕾3

赤い群れ

ピンク

蕾と花

さようなら

4月14日(金)花壇の花たち

小さな庭で余り手入れもしないけど、季節が巡ると咲いてくれる花たち。植えてはいない小さい草も小さな花をつけているよう、もしかして春の七草ハコベかな?と調べたたら、オランダ耳菜草という外来の植物のようです。いままで花壇の雑草として見ていたが、牧野富太郎さんの「雑草という草は無い」という言葉に、調べたら名前に行き着きました。

こちらも最近は花をつけなかったハナミズキ、ふと気付くと花が開いていました。

見上げた先にも

そしてカラーも、ぽつんと咲いています。

近所の人に貰った白っぽい紫蘭

4月18日(火)庭の野草、アカバナユウゲショウの小さな花。

4月19日(水)岸田首相を襲った犯人について少しずつ背景が見えてきた。彼は中学生の頃にいじめを受け、悩み閉じこもりがちで、自分の置かれた状況は政治がおかしいからと考えた節がある。首相も世襲三世、世襲が蔓延る原因は違法な公職選挙法、自分が日本の現状、政治を変えるつもりで、選挙に出たいと思ったが被選挙権年齢に達していなかった。

彼から見た政治は歪められており、その具体的な原因の一人が岸田首相。安部氏の国葬を国会に諮らず決めた事や政治を私物化して若者の政治参加を閉ざしている、と捉えたようだ。統一教会の件で安部氏を殺害した山上氏とも共通する「社会からの孤立感、疎外感、無力感」が実力行使に向かったのだろうか。

物凄く単純化した言い方をすると、襲われた政治家はその原因に対する責任を問われたとも言える。振り返ってみると、統一教会の問題は解決したのだろうか?元総理の命を奪った元凶は?何も変わっていない!日本の政治はやはり劣化してしまって、この国は壊れかかっているのでは無いだろうか?

自分のような中途半端な人間はあきらめる事しか出来ないが、真面目な若者達は危険な領域に踏み込むまで自分を追い込むしか無かったのかも知れない。

木春菊(モクシュンギク)だと思います。マーガレットの種類だが野菊のような姿です。

知合いの方から貰い植えました。他にも色々貰ったのですが、場所が狭く育つか不安。

4月24日(月)薬局の庇ヒサシ優しくつばくらめ 

燕:つばくらめ、とも言うらしい。通りで見かけた看板と今年も来た燕が庇の下に入るのを目撃しました。人の優しさが燕も守ります。この看板を見た人は温かい気持ちになりそう。

4月29日(土)ふと見れば意地の祝日「昭和の日」

今頃気付いた、昭和天皇の誕生日は名前を変えて「祝日」を継続していたんだ。

4月もあっという間に終わっていきます。連休も今年は今までどおりの賑わいが期待されています。一方でコロナは五類にかわり実際にかかる危険は増加するけど、自分たちはどう動けば良いのか?何を頼りにすれば良いのか、良く分からないままでいます。

 

2023年3月(令和五年三月)

3月1日(水)三月に背中押されし月初め 毎日は昨日の続きだが、月が変わったと思えば気分も変わる。二月の寒さに丸めていた背中も少しずつ伸ばして歩こうか。

3月2日(木)道脇へ小さき手袋暖かし(子供の忘れ物?踏まれぬよう脇によける。)

3月3日(金) 春うらら集団下校賑やかし 春休みが近い?学校の裏門は子供達で賑わう。

海苔巻きとチラシを食べる雛祭 この日お昼はキンパ、韓国風の海苔巻き。韓流ドラマでこれが好きな自閉スペクトラムの女性弁護士のドラマ面白かった。夜はチラシ風飯。

3月4日(土) そういえば家族団欒ホトケノザ 時折全員が集まり夕食を一緒にする。

ホトケノザ マクロレンズの花壇春 小さな花、マクロ撮影で意外に可愛い姿が見える。

3月5日(日) 落椿 マラソンビトの駆け抜けし タッタッタと走り去る道に落椿。

東京マラソン通常開催、コロナも椿のようにポトリ落とし忘れさせる作戦が進行中だ。

春の雨ポスト濡らして駅通り 冷たい雨の日、通り沿いの郵便ポストも濡れていた。

3月6日(月)啓蟄や「梅切らぬバカ」鑑賞す  敷地をはみ出す梅の枝が話のアクセント。2021年の民法改正で2023年4月から適用。勝手に敷地を越えた枝を切ってはいけなかったのが、切ることが可能になった、とニュースで言っていました。この映画に、民法改正は関係なく、自閉症者の不可解な行動と心の優しさのギャップを描いた内容だと感じた。

啓蟄の「ラブミーテンダー」プレスリー 50年代の音楽を選択したら流れた懐かしい曲。

3月7日(火)イヌフグリ春野を飾る星の屑高浜虚子犬ふぐり星のまたたく如くなり」のパクリ。写真の花はオオイヌノフグリ、ヨローッパ原産で明治頃、日本に入り広がる。牧野富太郎氏が在来のイヌフグリより大きいことからオオイヌノフグリ命名したとか。春野を飾る可愛い花に、似つかわしく無い名前、もう少し可愛い名前でも良いのになァ。

3月8日(水)水温みキキキキキキと鳰カイツブリ 池の端で野鳥の鳴き声!樹上を見上げて必死に探すが、鳴いていたのは水面のカイツブリ。去年も同じ声に騙され、幻の野鳥を探した。

3月9日(木)久々の鶯ウグイスの眉池の端 声は聞けても姿を見せない鶯を久しぶりに撮影できた。落ち着いた渋い緑の体色と白っぽい眉の様な線、地味だが姿も中々可愛い鳥だ。

公園の池の端、藪の中にメジロ達と競い合うように木の実?を啄みに来ていた。

3月10日(金)カエンタケ森の病の警告者 生態系は常に変化しバランスを保つ「動的平衡」。このバランスが壊れると色々な問題が出てくる。里山公園で初めて見た「触るな危険!」の張り紙。何事か?とカエンタケで検索、どうもブナ枯れ等、荒廃した山野に発生する毒茸らしい。猛毒で触っただけでも被害がでる、致死量は3gと僅かティースプーン1杯。毒々しい赤色のキノコらしいが、行った日には何も無く、除去したあとの注意書きだと思う。この里山も荒れて来た?野鳥の様子も確かに変わったし今後は要注意かな。

3月11日(土)春の旅空飛ぶ車で行きたい 日本でもドローンの進化で空飛ぶ車を開発中?

ジャズ仲間とのオンライン。今月は代々木で久しぶりに会うことになった。レストランでのJAZZライブ、楽しみだ。都心に向かうのは久しぶりで路線を確認するが、今の路線は乗り入れが多く、複雑怪奇。段々、行けるか不安になる。空を飛んで行けたらなあ~

3月12日(日)宗教の優しさ想うカンボジア

カンボジアアンコールワット復興に関わった宗教学者上智大教授、元学長石澤氏。カンボジアには元々、仏教が根付いていた。1970年代の内戦、ポルポト政権の極端な原始共産思想で多くの国民が虐殺され、アンコールワットの維持管理に必要な職人もいなくなり、特に西参道が荒れ修復が出来ない状況に。これに心を痛めた石澤氏は日本の石工職人を師匠として現地に派遣、遺跡用の石を削る技能を習得させる所から復興を開始した。日本の重機や技術者を派遣すれば短時間で修復できる、と言われたらしいがアンコールワットに寄せる現地の人々の思いを受け今後のためにも、殺された職人の代わりとして現地の若い人を養成する手順を踏んだ。

2014年、アンコールワットの観光に行ったが、その時はこの参道はまだ復興工事の途中だったようだ。カンボジアの人にとってアンコールワットは昔の歴史的建造物のみでは無く、先祖の思いも籠もった重要な宗教施設で、折に触れ家族や友人等と出かけ中庭等で祈りを捧げたり楽しく過ごす所でもあった。実際に自分たちがカンボジア旅行をした時も、多くの人が蓮の咲く池の周りに居たのを思い出す。カンボジアの旅は良いガイドに恵まれ、楽しく過ごせたことも思い出した。

3月13日(月)

今問題の、元統一教会や最近のエホバの証人のように信者を食い物にしたり不幸にする宗教では無く生活によりそう仏教がカンボジアの人々の心を豊かにしているのだろう。バリ島での仏教も現地に溶け込んでいた。彼らは基本的な生活が出来れば残りのお金を持ってお寺に行く、と言っていた。昔、自分の田舎でもそんな感じはあった。カンボジアは今また強権政治で問題を抱えているが、アンコールワットを通じて結ばれた日本の良心とは良い関係でいて欲しい。ただ日本の保守政治自体に「脱亜入欧/脱亜入米」というアジアを軽蔑する思想が根深くあるのは気にかかる。ミャンマーへの関わり方も納得いかないし。

3月14日(火)明治より脱亜入欧はびこりて

明治維新に「アジアを脱して欧州や米国を見習うべき」という思想が伊藤博文などを中心に広がっていた名残なのか。中国の中華思想や朝鮮:韓国への蔑視、これらは西欧崇拝の明治時代に広がり日清、日露の戦争勝利で蔓延った。現在も韓国との徴用工、慰安婦に関する問題などで与党が繰り返し見せる尊大な態度に繋がっている。アンコールワットの修復で元上智大学長の石澤氏が示した良識、相手を想う心を日本の外交にもと政治家には望みたい。

質問権行使のニュースしか無くなった統一教会、代わりに出てきたエホバの証人、ガーシーの議員資格は剥奪したが着々と軍事力増強に勤しんでいる自衛隊、沖縄の島々が要塞にされていく現実。せめて野球で活躍する話を盛り上げて国民の目を、現実からそらしておく、そんな権力者の思惑にマスコミも取り込まれてしまったかのようだ。

3月16日(木)いつもの鎌倉、建長寺を目標に出掛ける。東京のソメイヨシノ開花宣言は出たが、鎌倉当りがどうなのか、見てみようかな。

3月17日(金) まだ建長寺ソメイヨシノはチラホラと花をつけた状態だった。

3月18日(土)百年の想いつなげと彼岸入り 仏教伝来をイメージさせる垂れ幕。

外苑再開発、坂本龍一氏が都知事に見直しを求める手紙を送付。100年かけ守った樹木を犠牲にすべきではない、が小池百合子の反応は無し。坂本氏の開発反対の理由は木々は万人に恩恵をもたらすが、再開発は一部既得権者と富裕層のみが恩恵を受けること。坂本氏の意見に賛同する。良い物を守る大切さを大事にして欲しい。

3月19日(日)花曇り国を率いる犯罪者 プーチン国際刑事裁判所ICCウクライナの子供連れ去り容疑で逮捕状。⇩鎌倉、飲食店の壁、赤い椿とウサギと月の絶妙な間柄。

3月20日(月)早咲きの花弁散りゆき蕊シヘ残る

もう早咲きの桜は散り、蕊シベだけが残っていた。藤井聡太五段は棋王戦を制して最年少六冠達成。早咲きのまま、力強く咲き続けている。WBCの放送が過熱しっぱなし。日本国内での試合はサッカーWCのように見始めたら嵌まった感じだが、準決勝を控えて少し時間が空いたらTVが繰り返す大騒ぎに熱が引いてきた。まるで国内の政治のおかしな動きを覆い隠す役目でも果たすのか!と疑ってしまうほど挙国一致で大騒ぎ。でも多分、準決勝のメキシコ戦は朝から見るだろうしもし勝てば決勝も、選手には頑張って貰いたい。

3月21日(火)春分や「再審」の文字一面に

袴田さん再審開始へ、検察が特別抗告を断念。無罪の公算大。人生を駆けて戦い続けるボクサー、支え続ける姉。是非、無罪を勝ち取って貰いたい。でも何故こんなに長いのか。この日、岸田首相がキーウを電撃訪問。G7議長国のメンツを立てる?しかし袴田さんの再審開始とWBCでメキシコに逆転勝利した試合の方がインパクトが大きかったな。

3月22日(水)春は宵 緑の代々木JAZZライブ

電車に乗らない日々、まして都心へは一苦労のこの頃。行きは何とか、一駅乗り越しで収めた。久しぶりに皆と画面越しでは無く直接会い話して、生の音楽も楽しめ良かった。

全員で桜満開世界一 WBC優勝で大騒ぎ、確かに面白い試合で選手は皆、凄かった。

代々木からの帰りは地下鉄経由に挑戦したが最近統合した路線を忘れ、何回か余分な乗り換えをしやっと地元の駅に到着。田舎者には複雑すぎる路線に翻弄された。もし自分が災害時に東京周辺に居たらどうなるのだろう?などと余計な事も考えた1日でした。

3月23日(木) 春の雨コロッケ丼は二人分 雨が降ることも多い、季節は動いている。

祭りのようなWBCは暫くTVの主要放送になるだろうが、我家は平常に戻った?

3月24日(金) しゃもじ持ち陣中見舞い春悪夢 何故戦地へもって行くのか理解出来ず?夢でも見たのかな?ウクライナの人々はまだまだ続く不幸に打ちひしがれているのに。国を出て避難した人達も、長引くことで経済的な困難な中、生きる事に必死な状況が伝わってくる。まだ避難も出来ず劣悪な環境でギリギリ日々を送っている人も沢山居るのだ。必勝祈願のしゃもじ!本当に想像力のカケラも感じない。

3月25日(土)いつか来たあの頃には戻さない

蜷川虎三の回顧。1950年京都府知事選での言葉。当時、進駐軍の統治下で中国の内戦が毛沢東共産党有利に動き、米国のアジア政策が反共に大きくシフトした時期。日本の民主化を推し進めた進駐軍も本国の意向で反共の防波堤として、日本の再軍備が進められました。

3月26日(日)逆風に辛夷コブシの白き花は咲き

GHQが実施したレッドパージ国鉄がらみの下山、三鷹松川事件日本共産党を追い詰めます。そして朝鮮戦争で日本の再軍備を画策、警察予備隊を創設します。ドイツのヒトラー共産党への弾圧から自由主義者を含む弾圧、ユダヤ排除へと進んでいきました。反共は戦争前夜の声だという歴史があります。そして今、新たな戦前にいる日本人。

3月27日(月) 春や花 北の国でも雪解けを

ロシア、ウクライナの戦争が大きな契機となって世界が戦争前夜へ向かっているような感じがあります。中国による勢力拡大、米国の影響力低下、欧米形民主主義の劣化など世界が不安定に向かう雰囲気。トルコ、シリアでの大地震、地球も大きく蠢いているのかも。それでも少しずつでも、皆が春の花を楽しめるように変わっていって欲しいと願います。

3月28日(火)寒かろに雀傘無し春の雨 まだ冷たい雨の朝、歩いていると雀が庭木に二羽止まっていた。そう言えば傘はさせないし、などと思いつつ声をかけたら飛んでいった。午後には雨は上がり少し暖かくなった。

東京新聞夕刊:中島氏。「放送法と安倍政権」今話題になっている放送法の解釈変更2014年~15年にかけTBSの番組を槍玉に「政治的公平性」という脅し文句で政権批判を止めろ!と圧力をかけた経緯を当時の政権メンバーの発言を通じ解説している。要は安倍政権が放送局を脅した、という出来事だったが、その内容には政権内でも批判的な人物もいた。だが結果として口を閉ざし忖度がまかり通った事実、それが安倍政権の問題だった、と言う。やはりもう済んだ事で済まさず徹底的な検証が必要だと言う意見になっている。安倍首相への忖度で殺された赤木さんの件も奥さんが納得する説明は無いままだ。

3月29日(水) 福寿草まだツボミなり寺の庭 この花も建長寺の庭で見ました。「福寿草」は新年の季語とあり旧暦の正月に床の間に飾った、とありましたが、山地に自生する物は春に花をつける、とあったので蕾でも良いのかも?と勝手に思っています。

3月30日(木)ボケと聞き振り返り見し花や木瓜 自分の悪口か?と思ったら木瓜の花。綺麗な花で何故こんな不憫な名がついたのか、疑問でした。この木の実が瓜ウリに似ているので「木の瓜」=モケがボケに変わったとの事。花梨より小ぶりの実のようです。

3月31日(金)春の暮こぞって強しビオラかな 去年の暮れから咲き続けている花、パンジーかと思っていたらビオラだった。違いは花びらの大きさらしく、5cm位で大きい方がパンジー、小さい方がビオラとの事。寒い時期でもみんな丈夫で羨ましい花たちです。

3月はWBC日本優勝で自分も何となく嬉しい気分に浸れましたが、相変わらず同じニュースを繰り返すマスコミには少し危機感も感じます。ウクライナ戦争は継続したままで、台湾が次の火種になるような情勢も感じさせます。日本も再軍備に進んでいき私達の子供達が、まるで自分の親達が過ごしたような、戦争の世紀に生きる羽目になってしまうのでは!?という危惧に襲われます。今、何も出来ることは無いけれど何が起きているのかは、できるだけ正しく見ながら考えていきたいと思っています。

2023年2月(令和五年二月)

二月 冬:11月の立冬から2月4日立春の前日まで 立春から5/6の立夏まで

白梅や奈良の都の青き空 万葉集では萩に次いで中国原産の梅が多く取り上げられた。

2月に思う:一年前、2022年2月24日にロシアがウクライナに侵略を開始。当初、短期間で占領を終え傀儡政権が出来るというプーチンの思惑は大きく狂い、一進一退の泥沼のような戦況が続く。ウクライナの人々は一方的に大きな犠牲を強いられ国土も荒廃して行く。世界全体もこの戦争をひとつの契機に、対立を深めている。日本ではこの戦争を「奇貨」として与党の強引な手法で念願の戦時国家にドンドンとシフトしている、まだ冬のような春。

2月3日(金)節分 切る幅の徐々に広がり恵方巻 恵方巻を食べました。

海苔巻きを切る包丁の刃面、米の澱粉で段々切れにくくなる。(追記):26日の新聞記事恵方巻140万本が売れ残り仕掛品として食品ロスになる。ゆで卵、焼きたてパンやカット野菜なども500L以上!生ゴミで処理!我家は全部食べたが。何とか出来ないのかな?

節分のリンパ体操冬終い 金曜日はリンパの体操の日。まだまだ寒いけど冬は終わる。

2月4日(土)立春 旧暦の正月

立春の朝の目薬 蓋は赤 朝は二種、昼一種、夜三種類の点眼薬、つい忘れがち、蓋が目印。

春立ちぬ月満ちるまであと二夜 満月は2月6日らしい。でも4日も、ほぼまん丸の月夜。⇩

2月6日(月)彼の地では雪原の春スノームーン 午後三時の満月は見えない。この時期、昔の北アメリカでは雪原の満月Snow moonを見たらしい?この週後半は関東に雪の予報。

2月9日(木)凍て空に舌を突き出す舌火傷 寒いのでお湯をグビッと飲んだら‥アチチ!

2月13日(月)花蕾二月の雨と遅き昼 月曜日は買ったパンで昼ご飯。雨はまだ降っている。

雨上がり早咲きの花光る辻> いくら何でも早すぎるけど、曲がり角に輝いていた桜色。

2月14日(火) 胡麻流れ 砂漠の春の大地震 胡麻をサラサラ補充する音に砂漠を連想。

トルコ、シリア大地震:日々、大地震による死者の数が増えていく。2月6日(月)現地6日未明にM7.8の大地震発生、9時間後M7.5が発生。250kmの活断層が次々と破壊するという地震、東アナトリア断層とそこから伸びる別の断層で起きたとのこと。この規模の地震はおそらく歴史上最大と新聞記事にあった。日本にも長い断層はあり今後、日本でも起こりうる事だとか。日本列島そのものが過去の断層の動きにより構成され、地震も多い国なので不安は増す。地球規模で、地殻変動の時期が巡ってきたのだろうか。

トルコ、シリアの死者数は15日に3.5万人を越え更に増えていく予想をされている。両国で2400万人以上が支援を待つ状態で、特にシリアは反政府勢力の支配地区と言う事で、内戦状態、このためまともな支援は受けられていないようだ。戦乱に加えての大地震!!

戦争状態」が如何に普通の人間にとり不利益な状態か、この大地震、自然災害の元では特にハッキリと表れる。助かる命も助からなくなる。なのに日本の政治は、他国の戦争をネタに戦時体制へシフトする宣言。安保三文書を閣議決定、これは憲法九条の死を意味すると元内閣法制局長官で弁護士の坂田氏が雑誌で述べた。もし戦争に突入したら攻撃目標となる原発は再稼働。本当の国防を考えない政府の独断は恐怖でしかない。今の日本は「民主主義国家」?政治家の無責任な言動、答弁に怒りと不安が増す。

2月15日(水)春冷えや気球見上げし衆愚の議 中国、米国に日本も混じる非難の応酬。二年前は無視だった日本政府、今は最重要?米国の動きで決まってくる政治決断なんだな。

世界の子供達に危機!

2月16日(木)トルコ、シリア地震で子供700万人超が被災し、ウクライナのロシア占領地では子供6000人以上をロシアが連れ去り自国に都合良い教育を行っている。なんとウクライナと戦う戦士にするとか、絶句。子供達は肉体的にも精神的にも大きな傷を負っている。

2月23日(木)このところ各TV局で一年になるウクライナ紛争で現地に行き色々な実状レポートを目にする。やはり現地からの普通の人々の姿や、戦禍の様相を見ると一方的な攻撃に晒されるウクライナの人々が可愛そうになる。何故止められないのか、気持ちが沈む。

このウクライナ戦争の一年を総括した、寺島実朗さんの記事を読む。

ロシアの現状プーチンの思想は昔の「力こそ正義」という古い世界観に染まっている。求めている国家像は旧ソ連では無くロシア帝国への回帰。KGB出身だが社会主義共産主義には何の思いも持っていない。思想的にはロシア正教と結びついた国粋主義プーチンの思想で、最近行った戦死者の親達の集まりでも「国家のために死ぬことは名誉なこと」とまるで戦前の日本、天皇陛下万歳で死んでいった時代を思わせる言葉を発しています。強引な手法で戦争を始め、欧米の支援を受けたウクライナと一進一退で多くの戦死者を出しながら、国内の批判を押さえつけています。

米欧、日本の立場:第一次、第二次の世界大戦を経て欧米が提唱した領土不拡大の精神などを元に国際連合国際連盟が設立されました。しかし国連主義の実態は米国中心の世界秩序だった。その米国が世界を纏める力を失いつつあるのが最近の状況。

中国の立場:また、中国は急速な経済発展を実現したが習近平体制の強権化に、世界中の華僑ネットワークが距離を置き始めたとも書いています。今後は中国の成長は減速し不安定感を増す予想です。世界をリードした米国、ロシアそして中国にも世界を束ねるリーダーとしての理念、構想力は無いと言い切ります。超大国の「力こそ正義」の論理は破綻している。

それじゃあどうなるの?と聞きたくなります。その答えが「グローバルサウス(途上国、新興国)」だそうです。アフリカ、中南米、アジア、中東の国々が台頭してくる。これらの国々は、例えばロシアのウクライナ侵略は厳しく批判しますが、制裁で締め上げるのには慎重。これは世界を二分してはいけない、というメッセージだと。

しかし日本の政権は米国と中国の対立、そして台湾有事の敵基地攻撃等を理由に、軍事費増強に走っています。でも台湾に米軍基地はありません。もし中国に対し敵基地攻撃をするなら当然、米軍は沖縄の基地を拠点に攻撃をします。反撃を喰らうのは沖縄の米軍基地、日本の国土です。米国に従順な日本は本当の意味で国、国民を守る策は持っていません。

寺島さんは日本もイスラエルのような「厄介な同盟国」になるべきだと提唱します。この地域で戦争を起こさせないためには、米国に従順ではなく厄介な同盟国になる事が戦争を防ぐ戦略だと。グローバルサウスの世界を二分するな!と言う意見は日本の対米政策でも考えるべき外交だと説きます。「戦争放棄」の憲法遵守がひとつの具体的な力でしたが。

東京新聞:侵攻一年に22年間のプーチン主義の総決算、と書いています。プーチンにより国民にすり込まれた「悪の根源は西欧のリベラリズム」と言う思想が今のロシアを下支え、もしプーチンが退場しても根本的な解決にはならない、とあります。と言う事はこのロシアとウクライナの戦争は、完全にロシアが敗北するまで終わらないという事だろうか。

今の日本政治は敗戦以来の、アメリカ政治に忠誠を尽くす事に終始している感じです。第二次大戦、米軍の原爆投下で敗北し平和国家として再スタートを切ったこの国。戦争放棄恒久平和の誓いには多くの犠牲が払われました。戦争を知らずに育った自分たちが希少生物にならないよう、今こそ歴史を振り返り敗戦直後の気持ちも考える時かも知れません。

戦争放棄の平和主義を力強く訴える日本の国際戦略を表明して欲しい、と思います。

食料の自給率

2月の「読書感想文」鈴木宣弘著「世界で最初に飢えるのは日本」食料安全保障について。

2020年からのロシア-ウクライナ戦争で世界の穀倉地帯からの小麦が滞る自体が発生しました。安全保障とは武力で国を守る事だけではなく私たちが生きるための食料を、国としてどう保障するかの問題ですが、第二次世界大戦での敗戦以降、保守政治は日本の伝統的食糧の自給率を軽視してきました。

最近、鶏卵が手に入りにくくなり値段も上がるダブルパンチ。要因は鳥インフルでの大量殺処分、コロナ対応で餌や「生産資材」が日本に入らなくなった影響が大きいらしい。「資材」とは肥料、種、ヒナ、農機具などの生産に必要な物全て、なので輸入頼みが影響を受けた。

またコロナ対応での「技能実習生」という名の働き手が来られなくなったことも大きな要因となった。農業への取り組みを軽視し続けた国の施策がしっぺ返しを受けている。

今回のコロナ感染とウクライナ戦争は、日本農業が抱える歪みが有事には大きな問題となることを明らかにした。気候変動による魚介類の減少や、この他にも牛乳の廃棄、野菜の高騰なども日々の暮らしを襲う不安定要素となっている。また野菜のタネは9割を輸入に頼り、種の生産も海外任せ。だから野菜の自給率80%と言っても種を考えた真の自給率は「8%!」にすぎないらしい。

「食」は安全保障の基礎:欧米では食料に関する自給率確保は当然の政治課題と位置づけられているが、日本政府はTPP等の貿易自由化のための「生け贄」として「農業」を相手国に差し出す扱いを行い続けている。自動車などの産業は関税が下がり利益を享受しているが、国内農業は疲弊し続けている。温暖な気候の中で多種多様な生産を行ってきた日本の農業は、現在その衰退が著しい。

これは政治の目線が工業生産にばかり奪われ、人間の生命に関わる農業を「生産性が低い」として軽視してきたツケ。農業軽視の政治の方向性は第二次安倍政権で決定的にゆがめられた。もう食料は金で買える時代は終わった。日本は危機的状況にある。

以前自民党の票田は農家だった、農業政策にも一定の歯止めをかけていたが、農業の縮小や自動車などの産業拡大で政治家、政策が農業から離れていった。その背景にはアメリカの意向が働いていた。日本の政治家はアメリカの意向に逆らわない、もし逆らえば政治生命だけで無く自分の生命も危うい?!と元農林水産省勤務の著者は書きます。ほんまかいな??

現代農業を考える上で江戸時代の生活と農業事情を検証している。300年弱の鎖国政策は食料を100%自給できていたから成り立っていた。江戸時代には物資、エネルギーほぼ全てを、再生可能な植物エネルギーで賄っていた。植物は太陽エネルギー、CO2や土、水で成長。江戸時代の日本は太陽エネルギーに支えられていた!究極のエコが確立していたのだ!

これは今、そしてこれから来るかも知れない「戦争などでの飢餓」を思えば重要な備えになるかもしれない。さらに農地を汚染する化学肥料、昆虫など野生生物を絶滅させる化学薬品で国土汚染は壊滅的な状況になってきている。有機肥料、堆肥などの活用促進が望まれる。

現在、江戸時代の日本には戻れないがコメ中心の和食にするだけでも、自給率63%迄戻るという試算もある。それにしても、明治以降の文明開花はこの国に何をもたらしたのか?本当の伝統、江戸時代までの知恵が伝統が消されたのでは無いのかな?などと勝手に思ってしまう。政治を家業の様に継承し現場を知らない政治家が増えた現状、私達の大きな不幸。

そんな中、全国の市区町村で給食用の食材を有機農法で作り供給する取り組みが広がりを見せているそうです。自治体が買い取りや財政支援をする仕組み。子供達の未来を応援する素晴らしい取り組みだと思いました。国にも軍拡では無くこんな政策を望みたいです。

統一教会問題もガーシー問題も何一つ納得いく解決が出来ない国、ルフィもいたか!

日本はこれから春本番でコロナも終わったことになりそうだし、浮かれた楽しい季節が‥来れば良いけど。出来る範囲で自分自身を守っていくしか無いのでしょうね。