つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

九月・長月1、雨の後に秋が来た

今月は2014年9月、写真を始めた頃に先輩に教えて貰う形で参加した撮影行(2泊3日の富士山五合目と山中湖周辺)の写真をベースに、五七五を組み合わせて見ようと思います。

1日:天災は忘れられたる頃来る寺田寅彦:沖縄に台風9号、近くに10号も発生。

夜明け前に雨が降った様だ。曇り空でもあり今日は冷房なしに過ごしたが、夜は蒸し暑くてON。

赤くなるのを期待していた花壇の南天の実がほぼ消えてしまった。一時期雀がよく来ていたので多分、食べられた?野鳥が生きるための実は少なくなっているから、もし雀が食べたのなら一寸嬉しい。

そういえば南天の実や雀の胃(赤い実を探してみたが、枯れたような色の実以外は消えていた。)

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2日:紀元前31年アクティウムの海戦オクタウィアヌスアントニウスクレオパトラを撃破。

人類は古から戦いを繰り返してきた動物だなあ、お釈迦様が喝破した四苦八苦は人の有り様を見事に言い当てている。クレオパトラアントニウスの死体を抱きしめることになってしまった。

四苦:生、老、病、死 と:愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦、合わせて八苦

我が家ではクレオパトラと秋の風(何となく出てきた17音、意味の説明に四苦八苦する。)

(写)2014年、富士山五合目近くから、唐松越しに見る富士山は流石に近かった。

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3日: こんな子がまさか詐欺かと秋日和

(屋根の部材が浮いていて雨漏りしそうと教える若者、後であれは詐欺!と家人に言われ冷や汗)

まさか自分が引っかかりそうになるとは、詐欺被害で苦しむのは金銭と自己嫌悪、嫌な世の中だ。

(写)五合目の水場にやってきたコガラ、麓でよく見るシジュウカラの仲間だが少し小さい。

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4日:1994年、関西国際空港が開港

乳歯の残り1つがほぼ浮き上がり接着し凌いでいたが、歯茎が炎症を起こし治療、次は抜歯。

乳歯だけが左右に2本あると分かった20歳頃、それから数十年乳歯は頑張ってくれたが、やがて左が抜け右だけに。そして今、右の寿命も尽きそう。遊子悲しむ島崎藤村だが自分は乳歯悲しむ境地。

※小諸なる古城のほとり雲白く遊子悲しむ。千曲川旅情の歌、冒頭部分、藤村さんスミマセン。

秋空を見上げる顎の歯の疼き 

(写)山小屋の周りには遊歩道が有り秋空の下、赤味がかった地肌の富士山が綺麗だった。

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5日:1905年、9月5日:ポーツマス条約日露戦争講和条約。一茶の時代はオロシャと呼んだ。

昨日ジムのカードを紛失、再発行には結構な費用が掛かる。かすれた記憶をなぞり必死に探すが見つからず。今朝、脳の衰えは仕方が無いと諦め車に乗ろうとしたら、砂利の上に何かが有る?俄雨に少し汚れていたがカードが有った!詐欺のことも含め自分がおかしくなった感覚が、少し救われた。

この秋や政治の世界ロシア式:かの国では大統領と首相が入れ替わる権力エンドレス方式。日本も?

非常に大型の台風10号、これから九州に近づいてくる。またか!と言う感じだが温暖化の脅威だ。

(写)この年、5合目あたりはナナカマドが色づき始めていた。

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6日:芭蕉奥の細道3月27日に江戸深川を出て、9月6日の大垣で筆を止める、最後の句。

蛤のふたみに別行(ワカレ、イク)秋ぞ、旅の終わりに弟子達との再会そして新しい旅、伊勢に向かう。

お諏訪さん 褌緩み勝つ秋ぞ(子供の頃、年一回の神社相撲、一度だけ勝ったのは相手の褌緩み)

スポーツは一切駄目で相撲はいつも負けて泣いていたのに、その時は奇跡に助けられた。

(写)赤黒い火山灰の上に枯木が白く横たわっている。きっと長年経過して出来た姿だろう。

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7日:白露(ハクロ、シラツユ)二十四節気のひとつ、秋の気配が漂う頃。処暑から秋分までの間。

台風は朝鮮半島に北上して行った。北朝鮮も相当警戒していたが、核より台風対策だろう。

秋驟雨佇む空に虹の花 いきなりの激しい雨で足止め、不安で見上げた空には虹が出ていた。

(写)富士山の近くは気流の変化も激しいのだろうか、いつも雲が動いていた。

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8日:国際識字デーユネスコが制定。1965年イランのパーレビ国王が軍事費の一部を識字教育に回すことを提案した事に由来。紛争、貧困、差別で約8億人が読み書きが出来ず、その2/3が女性。

窓締めを終える頃やむ秋の雨、(ここ数日、急な雨など天気が不安定な日が続く)

晴れていたのに突然の雨、大慌てで窓締めに走り、やっと終わった頃止む。台風の最後っ屁か?

(写)五合目山小屋:奥庭荘近くの鳥居、天狗の面、下駄。ここは天狗の庭とのこと。居るかも!

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9日:重陽、陽の数が重なる日。九月の節句または菊の節句

旧暦の九月は今の十月、九日は収穫祭の意味合いで平安時代に盛んに祝ったとか。九州では唐津や長崎の「くんち」が中国伝来の九月の節句伝来のようです。新暦になり長崎くんちは10月に行われています。季節感のずれもあり今では菊の節句はあまり身近では無いですね。

石段の先に立つ秋いま昔(この年、秋は確かに来ていた。今年の山には秋の気配はあるかな?)

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10日:十日の菊、九日の菊の節句に間に合わない⇒遅れて役立たない物のたとえ。

振り返り十日の菊や我が歩み(後悔することが多い、役にも立っていない、でも生きている)

(写)奥庭荘の水場は野鳥の宝庫、でも9月は時季外れで種類は少なかった。ルリビタキ雌か若鳥。

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11日:公衆電話の日:1900年、明治33年新橋駅と上野駅に交換手を呼び出す「自動電話」が設置。

秋の日や自動の電話人つなぐ(今は顔も見えるが、声だけで想像する楽しみは何処かに消えた。)

ヒトの世界、意思の伝達方法は大きく変わっているが、野鳥はこの変化をどう思うのだろうか?

(ルリビタキ、さっきから首をかしげて可愛いポーズ)ピントが合った時は相手もこっちを見てる。

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12日:世界定め江戸歌舞伎で上演すべき世界を定める儀式、企画会議。

ホシガラス、五合目の名士、唐松林に住んでいる。小さい野鳥の後に突然、ホシガラスが来るとギョッとするが、実際は麓のカラスより一回り小さい感じ。焦げ茶の体色に白い星を散らしておしゃれだ。

ホシガラス秋の水場で見得を切り(正しくは見得をする?だが歌舞伎でも見得を切る、と言う。)

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13日:鶺鴒鳴セキレイナク、七十二候のひとつ。鶺鴒はイザナミイザナギに尾を振って恋を教えた鳥だとか。日本書紀は読んだことは無いが、神話の世界も当時の身近な鳥を題材に季節を表したようだ。

身近でも少し気をつけて鳥を探すと、尻尾をフリフリ歩くセキレイの姿は意外に見つけやすい。

羽虫来て振る尾の止まり黄鶺鴒日向薬師で初めて見た黄鶺鴒、フリーズし餌を狙っていた。)

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14日:竜胆(リンドウ) 9月の誕生花のひとつ。花言葉は「正義」。今の世には必要だけど得られない物かな?いやいやキッといつか正義は勝って竜胆の花が日本と世界を埋め尽くす・・多分。

ルリビタキ水場に落ちる青い影(一瞬、何かが視線をかすめ水場にルリビタキが表れた、緊張)

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15日:敬う、1947年9月15日、兵庫県野間谷村で行われた敬老会をもとに全国の敬老の日とした。2003年以降は現行の9月第三月曜日を敬老の日と改めた。3連休の為?今年は秋分の日で4連休。

敬う日被害のニュース高齢者(設備点検と偽り強盗に入り高齢者が被害を受けた、不安な国だ)

(写)遠い山並みが見える場所で日没を待ったが雲海が晴れず山稜は見えず、一日が終わった。

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最初の夜は五合目山小屋、奥庭荘に宿泊。客は我々3名のみ。宿の主人は一旦出かけ従業員は皆、家に帰っていった。此所のもう一つの目標は夜景撮影を教えて貰うこと。幸い綺麗な夜空だった。

四角きはスバルと聞きし秋の夜(星に精通した人に、名前を教えて貰ったが、覚えきれず)

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初めてのちゃんとした?星空撮影を終えて外よりは幾分暖かい部屋に戻り一日目が終了。

2014年の写真を再度見直して、思ったよりも普通に撮れているので安心したが、それは上達していないことの裏返しでもあった。身近な風景を撮ることが多くなったが、始めた頃の気持ちを思い返して面白い写真を撮りたいなあと思いました。

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乳歯の影響?で片方をかばっていたら顎の関節が痛くなり泣いている。※顎関節症というらしいが食べるときに痛みがあるのは動物として、とてもつらいことを身をもって理解した。こんな余分な経験はいらないのに!!後半も引き続き過去の写真を使って続けてみたい。<ポクッ、痛!

八月:葉月の弐、16日~31日(一茶を読む)

小林一茶:1763年5月5日~1825年11月19日(参照:一茶俳句集、岩波文庫

江戸時代、信濃柏原の雪深い山村の農家に生まれた一茶。三歳で母を亡くし、継母と折り合い悪く十五歳で江戸に出された。二十歳頃から俳諧師を目指すが思うようにいかず、父の死後、相続で義母達との争いを経て五十一歳で郷里に帰り安住、苦労に明け暮れた人生の中で2万句以上を残し、六十五歳で死亡。後に正岡子規により再評価され芭蕉与謝蕪村と並び脚光を浴びる。方言を使ったり飾らない言葉で小さな生き物、命を励ます句などもある。本には2000句を選び掲載とあり、少し読んで先の長さにため息。

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一茶:やれ打な 蝿が手をすり 足をする

竦み立ち 互いに見合う 蜘蛛後架

(トイレに黒い蜘蛛、相手もこちらを見てフリーズ)※後架(トイレ)季語は蜘蛛、蠅も夏の季語

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16:一茶:いざいなん 江戸は凉みも むつかしき(江戸の夢破れ故郷へ戻る時の句。)

蝉時雨 木陰に降りし 故郷の(もう二度と見ることが出来ない桜の大木、岩、故郷)

※写真:宮ヶ瀬林道で見たニホンザル、何かが居る事しか分からず、緊張して撮影。

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17:道の駅 汗吹く額 富士の水(やっと休憩ポイントが見つかり汗を拭き湧水を飲む)

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18:一茶:夏の雲 朝からだるう見えにけり(今朝はだるい、雲をみても気が晴れない)

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スイッチ押す 後ろめたさのエアコンや

8月に入りエアコンから離れられない生活。夜まで掛けて寝るようになった。午前中は換気をしてと思いつつ、やはり冷房28℃にして長いズボンをはいている。一茶の頃はもちろんエアコンなど無く、年をとるとダルさに耐えられない日もあったのかなと同情する。

でも江戸時代は小氷河期だったとの話もあり、エコな暮らしで夏も涼しかったのかも。

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19:一茶:舟引きの 足にからまる 蛍かな(川岸から船を引く仕事。足元の草から蛍が舞い上がる)一茶は江戸での評価は低く、下総上総などの同門や知古を頼り良く出かけた。

神社裏 ほたるの川や 溢れ水(親戚の家裏、夏場は蛍が出る小川も豪雨の爪痕が心配)

※公園のクヌギに取り付けられた、スズメバチ用の罠。この夏も発生が多いのかな?

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20:一茶秋風や 壁のヘマムショ入道(江戸時代の文字で絵を描く遊び)

こんな感じかな? へのへのもへじは覚えているけど、こっちは知らなかった。

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沖縄の舞い立つ風や 夏の空(昔、新聞写真から空想も加え描いた沖縄、勝連城跡での踊りの練習風景。ヘマムショ入道と同レベルの絵だけど、いつか行ってみたい場所。)

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21:一茶うろたへな 寒くなる迚(トテ) 赤蜻蛉(少し寒くなった、吃驚するなよ赤トンボ)

照る陽射し 蜻蛉の背負う 青き筋(この夏の陽射しは強烈だ、何時までも暑い。)

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22一茶せみ鳴くや 梨にかぶせる 紙袋(蝉はまだ鳴いているが、梨の手入れ時期)

レターパック トマトの届く 自粛かな(近所の人や親戚からも野菜を貰う有り難さ。)

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23:一茶:蝉鳴くや 赤い木の葉の はらはらと(赤い葉⇒病葉、早めに散っていく)

山沿いの コスモス想う 夜の秋(※夜の秋:夏の夜に感じるの気配、夏の季語)

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24:一茶:さくさくと 飯くふ上を とぶ蛍(飯が旨い、ほお蛍が飛んでいる)

夏の夜や 硝子の先の世間かな(入院時夕食後、街が夜景になると取残された気分だった。)

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25: 一茶:段々に 夏の夜明けや 人の皃(カオ)※昔の漢字、異体字とあった。

夕焼に 頬染む吾子の ゐで来おり(夕方の空に束の間見えた子供の顔、誰かに似ていた。)

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26:一茶:夏山の 洗ふたやうな 日の出かな(朝の澄んだ空気の中で日の出を見る)

夏の海 流せ浮世の エゴと欲(江戸の世も今も弱い者が悪政に苦しむ姿は同じ様)

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27:一茶:巾着の 殻が流るる 夕涼み(両国、江戸時代の盛り場、巾着切り(スリ)も横行)

両国の川端で夕涼みをしていると、目の前の川を巾着袋がプカプカ流れていた。

この夏や コロナをネタの 詐欺乱世還付金詐欺や高齢者を狙う詐欺は増加、乱世だ)

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28:うつくしや せうじ(障子)の穴の天の川(病に倒れ何とか回復、俳句の考えが変わった句)

その病とは、(ヨウ)悪性の腫れ物とか、(オコリ)マラリアの一種だったなどの記載あり。

葉を落とす キツネノカミソリ見た頃(夏、山道で偶然見た花は彼岸花の仲間だった。)

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この日の午後、安倍総理が一期目と同じ持病再発を理由に辞任表明。一茶は大病を経て身の回りの命に目を向けるような変化が出たが、この国はどんな方向に進み出すか、先行き不安?

29:一茶:焼柱 転げたなりに 秋の風(文化三年、江戸御徒町、4月大火の後遺症あり)

ゴミ箱の 遅く届きし 秋の風(近所のゴミ回収場所が家の前、色々な人が出すゴミで散乱するのでケース状の新しい物を要望しやっと届いた。これで全て解決はしないが一歩前進。

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30:一茶:荻オギの葉に ひらひら残る 暑哉(荻:オギ、ススキに似た植物、湿地に群生)

焦がれ待つ ススキの秋の 涼しみや(写真は仙石原の薄です。なんせこの夏は暑い。)

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31:一茶:石仏 誰が持たせし 艸クサの花(田舎の地蔵さんを思い出す。)

涼めとや エナガ隠して 夏木立(失敗かと思い、拡大しエナガがいるのを確認、良かった。)

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小林一茶は15歳から江戸でのあぶれ者の様な暮らしから、俳諧という目標を見つけ奮闘します。彼が江戸で成功できなかった理由の1つは百姓という身分にあった様です。そこで

江戸よりも近郊の農村地域を主力に活動したり、西国への行脚などへと活動を広げますが

俳諧で一家を構えるまでにはなれず。望郷の念も強まり51歳で何とか郷里に戻ります。

目出度さも ちう位也おらが春(文政二年、57歳)ちう位=方言、あやふや、いい加減

家族もでき一見平穏だが、生活実体は楽では無く不安な状態を詠んだ新年の句。

参照河北新報 2020年8月26日、コラム河北春秋

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今回、小林一茶を学び、江戸時代を一寸だけ身近に感じました。江戸時代からの身分制度の意識は今も日本人の根底に残っている気がします。現在の利益、効率優先の新自由主義経済で国策として増大した非正規雇用。この結果、正規雇用と非正規で貧富の差が広がり、次世代へも継承され、結果として弱者が固定されていく。これは実質、身分制度に他ならないのでは?と言う極論、想いに行き着きます。貧しさは自己責任にされて、一度落ちこぼれたら這い上がれない、そんな世界です。トリクルダウンなど起こりえません。

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時代はもしかして明治に戻りその後、江戸時代になるのでしょうか??お上には一切モノが言えず逆らえば罪になる、今でも現実にこの地球上にそんな体制の国がいくつかあるけど、日本もそこを目指しているのでしょうか。某大国の指導者を決める選挙がもうすぐ始まります。大魔王のような現職は実は志を持って政治家になったのでは無く、名を上げたい、歴史に名を刻みたいと言う一念しか根底には無いようです。この国の元リーダーもどうやら同じで、だから仲良しだったのか?!それをレガシイを残すとかカタカナ言葉でまっとうな事のように喧伝するのは間違いです。

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残念ながら今、権力の座にいる面々は政治を商売のように捉える政治屋であり、国を良くしたいという志を持ち国民の声を聞く政治家では無いようです。自分たちの仲間を守ることにはたけているが国民を守る意思はありません。自分の一言で自死した人のことは意にも介しません。なぜなら直接手を汚さないことで自分の責任という感覚は一切無く、責任は全て下位に行く、上意下達の江戸幕府、明治政府と同じだからです。国民主権など存在しません。今、本当に試されているのは私達自身がどんな政治が行われてきたかをそれぞれに総括し、これからどんな政治を望むのかを明確にして行く事では無いでしょうか。

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今は無自覚に流されてはいけないと思います。自分自身でどういう世の中を望むのか悩む時であり、唯一の表現としての選挙で誰を選ぶか真剣に決めるときだとも思います。

今回のコロナウイルスは、誰しも罹患するし特効薬はないという平等な恐怖に直面しています。この恐怖に勝つために他の国々で行っている、検査し分類し管理、保護する策を何故この国は採れないのか、事実を直視する勇気も知恵も度胸も無いと言うことです。まあそのうちなんとかなる、という対応にしか見えません。これは恐怖です。為政者に対する自分たちの意思をきちんと表現していくことが、とても大事な時代だと思います。

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八月:葉月、仲秋(旧暦七、八、九月が秋)

今年7月は雨が長く激しかった、全国の被災地はまだ多くが復旧に苦戦している。

日本は明治の開国以来、海外からのコレラスペイン風邪など感染症の洗礼を受けて来たが、その対応の歴史は残念ながら現在のコロナウイルス感染対応に何一つ生かされていない。今の政権に科学や哲学の視点は皆無で、思いつきとその場しのぎで国を動かせると考えている弊害だ、この代償は大きい。この夏の熱波への対応も加わって来る。

干し竿も溺れるほどの夏豪雨(物干し竿を斜めにしたら、中から水があふれ出た!)

文月にはコロナとカビの國になり(下駄箱の中や靴、箪笥も家自体もカビの中だった)

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八月は如何に、と思っていたらこちらは前半だけでもほぼ毎日酷暑の日々、極端だ。

鎮魂の青き竜胆目を閉じて(リンドウの花色は思い詰めたような青、八月は鎮魂の月)

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結構、家に居るのでスマホで適当な音楽を聴くが、日本語の歌や洋楽の歌詞について。

テレサテン白蓮の花咲く如し:草臥れた耳に心地よい澄んだ声、完璧ではない優しさ。

母国語ではない日本語はとてもピュアで懸命さを感じる、不思議だ。好きな曲は香港

香港はイギリスに占拠されたが、その事で民主化され中国自身には厄介な存在だった。

テレサテンは台湾の生まれで香港が活動の拠点だった、今の状況を見たら悲しむだろう。鄧麗君の名で中華圏でも高い人気だったが天安門事件への批判も強く出していた。

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エイバマックス転がる音の熱き夏:聞き取れないけど、独特な声と速いテンポの快感。

以前、英語の歌詞は時折単語が聴けたがもはや何だか分からない、でも疾走感が心地よい。Ava Max(アバでは無くエイバマックス、アメリカのシンガーソングライター。 シングルSweet but Psychoが世界的なヒット。聞いたのはKings and Queens )

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<8 月>

1:ツクゝゝボーシツクゝゝボーシバカリナリ正岡子規)一日中続くのか蝉時雨

クマゼミや遠慮がちに鳴き始め (梅雨明けを知らぬ蝉は、恐る恐る鳴き出した。)

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2:夏場所や千秋楽に照る笑顔(平幕、照ノ富士が復活優勝、強いときは皆強い)

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3:また削除宅配便の詐欺に汗、不在の為持ち帰りとのSMS。在宅だぞ!と削除、詐欺だ。

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4:鰹鰹節ガシガシ削るク-ルダウン(鬱憤を晴らすように鰹節を削る手に力が籠もる)

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5:御神木夏空ヌシの睨みおり(神社にて、頭上のカラス、羽が暑いのか空を睨むよう)

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6:ヒロシマの声突き放し霞ヶ関(いつになれば、被爆の事実が生かされる世が来るのか)

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7:自粛中静寂の秋ひとり立ち立秋を味わう心の余裕が今の日本に在るのだろうか)

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8:一茶:雷のごろつく中を行々し(ギョウギョウシはヨシキリの鳴き声、夏)

死んだ海弔い鳴くや行々し有明海の埋め立て、締め切った死の海を戻せとオオヨシキリが群れ泣く初夏)

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9:<浦上:長崎原爆の日カキ氷固き長椅子天主堂

大浦天主堂で友人の結婚式に出た。教会の長椅子が印象的)

広島と長崎での総理演説が地名以外ほぼコピペ、何をしに現地に行ったのか。長崎で一緒に仕事をした人は母親の被爆で自身も白血病と聞き、何も言えなかった思い出。

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10:ゆれ光る銀河鉄道車中泊(窮屈な車中泊だが、空には白い銀河が見えていた。)

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11:朱の鳥居異界いざなう夏の日や伏見稲荷の鳥居は、異界への入口のようで印象的。)

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12:かりそめに灯籠おくや草の中(飯田蛇笏)流す前の灯籠、草が浮かぶ。<残暑>

たなごころまあるく蛍見つめおり(うろ覚えの幼少期、蛍狩りの光景、捕った蛍をそおと見る微かな記憶)

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13:一茶:雲の峰立つや野中の握り飯入道雲、腰を下ろし握り飯を食う、生きている)

汗ぬぐいコンビニ弁当野に一人(今日は鳥に出会えず蚊に襲われた、昼食で気分転換)

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14:一茶:すき腹に風の吹きさり雲の峰(空に夏雲、風も気持ちよいけど腹が減った)

一茶:舟板に涼風吹けどひだるさよ(川風が心地良いが、なにせ腹が減っている。)

(江戸住まい、小林一茶の生活は苦しかったのだろう?いつも空腹だったよう)

ひだるかナ幼き頃の夏の空(方言ひだるか、は子供の頃の記憶の底に張り付ている。)

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15:<玉音放送

玉音も父はシベリア八一五 (終戦の日には、父が戦後二年抑留された話しを思い出す)

写真の雲の中に実は月が捕らえられていた。小さすぎて分かりにくいが。夏の富士

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熱中症注意!では無くアラートだとか!?カタカナ文字だとインパクトが弱い。あ、これもカタカナ文字だ。日本文化をうんぬんするような知識は無いが小林一茶の俳句を詠んでいると、言葉はさっぱりわからないけど、何となく江戸時代の空気を、例えばもっと身近に動物植物があったことを何となく感じる。生活の違いが言葉を換えていくのだろうか?

7月、文月<夏>その2 (16日~31日)

7月後半に入っても雨模様の日々が続き、前線が停滞する気象状況です。経済に舵を切るという国の思惑は完全に外れ、感染第二波が現実の脅威になってきています。ここまで来ても信頼できるリーダーが不在で、検査も自衛の指標もなく、息が詰まりそうな状況ですね。

16日:芭蕉:夏の月ごゆより出て赤坂や御油を出て赤坂に着くまで月を見て歩いている。

東京の地名かと思ったら、これは東海道、愛知県にある宿場で赤坂と御油は隣り合っている。

夏の月今宵かくるる雲の上:雨や曇りの日が多く月を見ていない。これは異常気象かな。

夏豪雨上がりしのちの花しずく:近所のアマリリスのような花、名前は不明です。

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17日:(菅波裕太)裁判所金魚一匹しかをらず:2012年俳句甲子園、深閑と静かな場所だ。

コロナ禍や倅(セガレ)ボオナス鰻買う:期待してなかったボーナスが出て、鰻を食べた。土用丑の日は21日だけど、久しぶりの鰻だし良いかな。

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18日:(稲畑汀子)見られてゐることを見てゐるサングラス:なるほど!

シェムリアップ忘れ去られしサングラス:2013年、カンボジア旅行で遺跡に夢中、買ったばかりのサングラスを置き忘れて帰国。(俄雨のアンコールワット、偶然横切った日本人)

▷昨夜から降り続く雨、風は無く荒々しくはないが未だ勢いを保ったまま続いている。

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かの夏の橙(トウ)の僧衣やカンボジア:お坊さんの衣装がゆったりとした橙色で印象的。

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19日:(加根兼光)トルクメニスタンアシハバードの蠅:面白い!これも俳句か!!

パリシャンゼリゼ通り地下鉄のスリ:ラッシュで大柄な男達に囲まれやられてしまった!

フランスではモネの家や美術館など楽しめたが、二度とパリの地下鉄は乗らない。まあ乗る機会は二度と無いだろうから無用な心配だけど。※被害前のシャンゼリゼ通り沿い

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20日(鈴木六林男)昼寝よりさめて寝ている者を見る

先に起きた、まだ寝ている人をぼんやり見る。 ※昼寝=夏の季語

わが夢は悪夢を避けた昼寝なり:そのためにはどう寝れば良いのだろうか?寝付けない。

※偶然花壇の草で撮った小さい虫、脚が白黒模様で名前を検索したが不明?まるで悪夢だ。

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21日:山口誓子)炎天の遠き帆やわがこころの帆:夏に孤独なわが心

炎天に揺らぐ帆の見え犬と我:引っ越してきて犬と行った海、遠くにヨットの帆が見えた。

サスケと名付けた犬も今は居ない。大磯のアオバトを見に行った海でふと思い出した。

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22日:芭蕉:もろき人にたとへむ花も夏野哉:子を無くした弟子の為に手向ける花もこの夏の野には見当たらない、かける言葉も見つからない。

もろき人あの夏押した赤ボタン:誰も焼却炉のボタンを押さないから自分が押す。

もろき人三十四年の夏におり<34年前の7月22日、命日>もうすぐ自分も・・。

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23日:(富安風生)赤富士に露滂沱たる四辺かな

朝早くしか見られない赤富士、周りの草木は朝露がいっぱい。

この朝は赤富士ふたつ山中湖 <2018/08/27 5:02:06撮影>

コロナ感染者数が795人と過去最大値。政権の迷走は益々度を深め、この期に及んでも経済立て直し名目の無謀で自己都合だけの政策に固執している。これから人はどんどん死んでいくだろう、まるで第二次大戦中の軍国政治の様相だ。どう自衛するか難しい。

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24日:波田野爽波)腕時計の手が垂れてをりハンモック:避暑地の夏休み

夏の午後鳩に起きろとキックしたい:源氏池の脇に居た鳩一羽、ウトウトしていた。

蚊遣火の煙と消えし開会式:手帳に「東京オリンピック開会式」の記載あり。

この時点でオリンピックの開催を目指すのはやっぱり無責任では?キックしてやりたい。

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25日:芭蕉:夏艸に富貴を飾れ蛇の衣:夏艸や我先達て蛇からむ ※夏艸⇒夏草

草が伸び放題で殺風景、ヘビの抜け殻でも飾れば良い、それとも蛇を刈り取ろうか。

殺風景な夏の草原が気に入らなかったのか、芭蕉が苛ついているような俳句ふたつ。

夏艸のある有難さ伝えたく芭蕉翁に草原も蛇も貴重です、と伝えたいコロナ禍の今。

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26日:(村越敦)それぞれに花火を待ってゐる呼吸:闇の中で花火を待つ人々

花火撮る十五秒待ち海の上(上がったらシャッターを明け、15秒待ち切る)

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27日: (小林一茶)五月雨(サミダレ)や胸につかへるちちぶ

小林一茶中山道を旅し故郷の信州に向かう途中、秩父の山を見て故郷が近いという感慨を読んだ句との解説がありました。故郷に何か事情があったのでしょうか。

▼生業(ナリワイ)壊す線状降水帯:今年の激しい雨の原因、コロナウイルスも重なって、復旧も進まず大変な状況。生きる大変さを感じている皆に胸がつかえる思いです。

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28日:芥川龍之介)ひと籃の暑さ照りけり巴旦杏:(ハタンキョウ)スモモの一種、

目を閉じし無沙汰人あり巴旦杏:元は日本のスモモがアメリカの育種家により改良されプラムとして日本に再輸入されたとのこと。写真撮影でお世話になった方と今は疎遠となり、その人に以前貰ったことのあるプラムを思い出した。甘かった味が苦く変わる感じの記憶。

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29日: (中村草田男)のぼりゆく草細りゆく天道虫テントウムシの重みで草がたわむ

アゲハ蝶ゆれとびまわりゆがみあり

こんな写真で良いのだろうか、まあ単なる手ぶれだとすぐにバレるけど、面白い絵だ。

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30日:佐藤文香)夕立の一粒源氏物語:京の町、雨粒を受け一瞬昔の時代に浸る。

蓮花や訪(オトナ)う人もなき寺に:電車で行ける距離はキャンペーン対象外?中身が分からん。

国は医療強化や検査充実に税金使わずばらまくだけなのか?経済は健康な人が作るのに。

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31日:芭蕉:霧しぐれ富士を見ぬ日ぞおもしろき

当たり前だけど芭蕉は凄いですね、霧で見えない方がいろんな想像も出来て実は一番綺麗な物が見えている、というふうに言っています。写真撮影で富士山が雲で見えないとがっかりですが、実はその奥には富士山がどっしりと構えているという心が大事なのでしょう。

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街の灯のほのかに照らす霧の富士

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すでに出来上がっている俳句を参考にして、色々と発想、妄想するのは面白いけど実はとても難しいことを実感しました。参考になったのは5-7-5の形や季語に余り囚われず作るのは、変な物になりやすい反面、面白さもあると感じた事です。

結局、梅雨明けは来月になるようです。九州の大雨被害から始まり、なんと芭蕉の句にもある最上川が氾濫という事態にも発展し、もはや五月雨などと呼べないような獰猛な季節がこれからも続くのか、夏場の猛暑はどんな感じかなど、コロナ以外も不安は続きますね。

7月、文月<夏> その1

今月は芭蕉や先人の俳句を題材に、自分の思いを重ねたりイメージを変えて俳句もどき作成にチャレンジしたい。俳句についてきちんとした知識は無いので、真似ている内に少しでも良くなればと勝手に期待、試してみよう。

1日:芭蕉: 野を横に馬牽(ヒキ)むけよほととぎす:時鳥が鳴いている方に馬を牽いてくれ。昔から春の桜、ホトトギス、秋の月、冬の雪は四季を表す題材で俳人歌人に好まれた。<鳥つながりで、夏の野鳥撮影で発想してみる。>

三百や富士五合目のカヤクグリ(望遠300mm+で撮影、富士山五合目の山小屋、水場)

カヤクグリ:イワヒバリ科、夏の野鳥で5合目の水場と軽井沢でしか見たことがない。

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2日: 芭蕉:夏の夜や崩れて明し冷し物:句会明けの短い夜、つまみも崩れてきた。

芭蕉は旅の途次に弟子が居たら句会を開いたらしい。酒肴も出たのだろう。

<酒は飲めないので久しぶりに聴いた1977年の曲から、当時のことを少し思いだす。>

フィーリング聞く夏の夜のほろ苦さ芭蕉の句に並べてはいけないレベルだけど。

※梅雨晴れ、鶴岡八幡宮に蓮を見に行く。午後だったので花は余り開いていなかった。

風白く蓮葉波うつ八幡宮(風が向こうに走っていく)

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梅雨晴れ間光縁取る平家蓮(天下を取った平氏も没落。少し昔を思ってみる。)

平家蓮;平家池の蓮なのでくっつけただけの勝手な造語です。陽の当たり方でしょうが、ハスの葉の周りが一部煌めいていました。一つ一つが小さな太陽のようでした。

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昼下がり白蓮閉まる源氏池

源氏池だから?か赤い花はちらほら咲いていたが、白いハスの花は閉じていた。そんな中をアオサギが神社の主のようにのっそりと歩いていた。

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3日:芭蕉:別ればや笠手に堤て夏羽織: ではこれでお別れです、これから旅にでます。芭蕉晩年の句らしく人生の惜別の意味も込めているのでは?とか。

別ればやコロナ終われば来る夏に:まだ直接会えない、電話でお互いの近況を確かめて落ち着いた頃に会おうと話を終える。リモートでの別離?こじつけだけど。

手水場はアジサイの花が浮かべてあり、参詣の若い人が手が洗えない?と訝っていた。

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4日: 芭蕉:涼しさをわが宿にしてねまるなり:知り合いの家で我が家同然に休めた。

「ねまる」は多分江戸時代の言葉で座る、寝ると言った意味があるよう。田舎では腐ることをネマルと言ったので少し戸惑いました。芭蕉の句の意味は、旅の疲れを現地の知り合い (弟子)にもてなして貰い安心して休めた。という意味らしいです。

涼しさをブン蚊の破る昼寝かな(ウトウトとすると、独特のプーンという音がくる。)

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5日: 芭蕉:おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな: 

見ている時は面白いが、終わって手仕舞いして行く様は寂しいものだ。かなしきは最初捕まえた魚を吐き戻させられる鵜が可哀想という意味かと思っていました。

白蝶を何処に置き去る驟雨哉:蝶達は、こんな激しい夕立を何処でやり過ごすのかな。

激しい雨が止むとやがて蝶も出てくるけど、どこに隠れているのかなと思います。

百合添えて三十四年数えおり:父命日、百合と白い菊を買ってきた。地味だった人に不似合いな花かな。もう34年も経っている、そういえばあの年の7月も雨がひどかった。

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6日:芭蕉:雲の峰いくつ崩れて月の山:入道雲がいくつ崩れてこの月山になったのだろう!山形の月山は有名な山、実際行ったことがないので芭蕉の句からきっと雄大な山だろうと想像するしかありません。芭蕉は実際に登ったそうです。

雲の峰(夏:山のような入道雲)

湧きたつや富嶽越えンと雲の峰 写真は笠雲、もし雲に被われてもその奥に山はある。

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7日:七夕、旧暦の七夕は2020年8月25日。この頃なら天ノ川も見えるのだろうが。

七夕や龍静まれと祈りおり:今年の大雨、北部九州の河川は荒れ狂っている。故郷も含めて九州の大雨被害、まだこれからも続きそうだ。温暖化の現実を見せられている。

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新暦の七夕なので自分の思いつく句を:七夕や平塚行きのラッシュアワー

鵲(カササギ)の橋 化学繊維の浴衣 ※カササギが掛けた橋を渡って牽牛と織姫が出会う。

今は化繊の浴衣をきた若い男女が集う?でも出会いの橋は鵲が掛けると思いたい。

薫風のそよぎに座る巫女一人天気のいい日に行った鶴岡八幡宮、舞殿に一人座る巫女。

七夕や舞殿を舞う風の色 静御前義経のために舞を舞ったという舞殿、飾りが揺れる

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8日:(藤田湘子)七月や雨脚を見て門司にあり

七月や雨脚強く駅におり:出がけは止みそうな様子が目的地では本降り、駅で動けず。

(鷹羽狩行)目礼の後の黙殺白扇子:穏やかな拒絶

足早に目線交えず夏の雨:雨宿りの喫茶店、壁の隙間から外を通り過ぎる人達を観察。

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小林一茶)おもしろう汗のしみたる浴衣かな

ビニイルの傘とカッパと夏の雨 今、雨の日はビニール製品に助けられている。

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七月や雨の止む日はジムに行き:戻ってきたら雨がやみ、ジムで少し動き風呂に入る。

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9日:(中村草田男)厚餡割ればシクと音して雲の峰:まんじゅうを割る音と空の雲

義歯忘れ煎餅バリリ夏空に:たまには思い切り噛んでみる。描く世界が小さいな(泣)

七月や葬儀社裏の水溜まり:故郷を襲う大雨、中部や関東にも影響が出ているが、今のところ我が家に被害はない。死体安置所の裏手は、降った雨で水溜りが出来ていた。

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10日:(宇多喜代子)大きな木大きな木陰夏休み(気持ちの良いリズムです。)

傘の下くの字の母の夏の腕:ちょっと急ぎ足の母にぶら下がる幼子、雨と遊びたい?

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11日:(富安風生)梅干してあたりにものの影のなき:日干しの梅が場所を占領

この家を甘酢の包む辣韮漬け(甘酢漬けの時。雨が続き今年はまだ梅は干していない)

※雨が降りそうだったが、再度鎌倉に行ってみた。なんとか午前中は大丈夫だった。

白き蓮清し散りゆく花托見せ:蓮の中央部を拡大すると黄色く見える、花托(カタク)を知りました。小さな粒粒は種、驚きです。まるで蜂の巣、ハスという名前の語源だとか。やがて熟れた種は水中に落ちる仕組み。仏様と蓮の取り合わせも意味があることなのかな。

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12日:(芭蕉)夏来てもただひとつ葉の一葉哉:(一葉はウラボシ科のシダ植物。)

一枚の葉だけのシダ、その変わらなさを芭蕉は気に入っていたのでしょうか。

夏枯れの枝折る先や緑の実:地味で小さな緑色の南天の実もあまり変わらず。

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梅雨晴れ間ミミズ負けるなアスファルト:雨の為かミミズが一匹アスファルトの上で

もがいていた。生憎の晴れ間、頑張れもう少しで土の場所だ!アッ、写真撮り忘れた。

蓮の船重ねて亀の午睡かな いつ沈むかと半分期待して見るが、このまま浮いていた。

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13日: (芭蕉)石の香や夏草赤く露あつし那須殺生石、今も煙を吐き熱い蒸気を吹いている。周囲の草も赤く変色している、まるで今風の観光紹介キャンペーンみたいだ。

先日、車の整備で販売店に行った。外観は変わらなかったが、中に入って違和感が?!

夏の午後交差する影展示場(改装で店内配置が換わり、テーブルの影が互い違い)

待ち時間コオラ汗かくショウルウム(今日は整備なのでセールスも来ない、一休み)

※写真は別のカレー屋さんから撮った桜の木です。

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14日:夏茅原光澄む朝そよぎ聞き これは有名な短歌を縮めてみただけの物です。

斎藤茂吉真夏日のひかり澄み果てし朝茅原(アサジハラ)にそよぎの音のきこえけるかも

俳句もよくわからないけど、短歌は全然なじみがない。でも綺麗な言葉を探せるかも。

ハス開き白ランウエイ テイクオフ 光が差し、小さな花蜂が今テイクオフ。

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15日:(芭蕉)夏草や兵共がゆめの跡:古戦場の夏草、兵士達の夢や涙が眠る。

夏草や赤花ひとつ残りおり:有名な芭蕉の句を思いつつ花壇の草引き、小さな花を残す

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今回、主に芭蕉の句や他の俳句もいくつか解説した本を参照、マネして作るをやってみたが、芭蕉や他の俳人の句は実際の経験した事から、しかも漢詩や和歌などの膨大な知識の下敷きから出ているので、比較する事自体が無謀で全然ペケだった。

時代も生活様式も変わり、内容がピンと来ない句もあるけど何回も読むと少しわかった気がする。自己流のまま今月後半もやってみようと思います。

参照加賀乙彦、わたしの芭蕉山本健吉、言葉の歳時記:夏井いつき2018年季語手帳。

6月・水無月3(21日から30日)

普通の日々が戻った様な報道も多い中、東京の感染者数はまた伸びています。これアラートを出した頃の結果です?海外もまた波が来ており、普通にはまだ遠い現状ですね。

 

21日夏至河童(カワタロ)の 気配背負いて 川遊び

小さい頃、夏場は近くの川で水遊び、河童に気をつけろと言われ少し怖かったが、遊び出すと忘れていた。まだ河童が居た古き良き時代だったのかな?川の中には、ハヤ、ドンポなどがいた。ドンポ:小さなハゼみたいだった。標準和名:クラカケトラギス?知らん名前。ハヤ:実際はハエと発音していた、標準和名ウグイ、またはヤマベかな。

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22日:万緑の 影踏みしめつ 登る坂

山の中に踏み込んだ後は、目の前の石ころを見て足を運び、坂道に汗をかくしかない。先の気持ちよい景色を目指し一歩ずつ。峠で汗をふき周りを見渡し、初めて緑の深さを知る。

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23日:コロナ無視 オリンピックの 顔出すや

IOC国際オリンピック委員会1894年6月23日クーベルタン等が首唱し創設。

NGO非政府組織でNPO非営利団体。広告収入だけ、でも最近の活動には巨大なマネーをうごかし国まで巻き込む利権ビジネスの匂いが消えない。コロナ感染数を取り上げなくなった都知事は来年夏のオリンピックを待っているのか。政治家も国民を馬鹿にしていると逆襲されるかも!?(捕らえたザリガニに逆襲される、アオサギ。)

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24日:信号機 見上げた先の 雲の峰

今年は中止の6月24日伊勢の御田植、伊勢神宮の神田に苗を植える行事。秋には実った稲の刈り入れも宮中の大事な行事。でも庶民の末端たる私は、田植も忘れ季節を忘れ日々を過ごしている。俳句もどきをつくって遊んでいるときだけ、昔からの生業(ナリワイ)を思いだす。反省。この国のお百姓の仕事も宮中だけになっていくのかな?今年も田植をした友は偉い。

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25日:夏に割れ 70年の 苦悩あり

朝鮮戦争、1950年6月25日の勃発から1953年7月の休戦まで。今も不安定なまま。

2009年ソウル昌徳宮の屋根。この飾り達は屋根の上から幾多もの戦火を見たのだろう。

同じ民族が二つに割れて戦うというのは自分の身としては考えられない、でも現実。

色々な状況の変化で、韓国と北朝鮮が融和していくような気配は消えてしまった。

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26日:アゲハ蝶 二頭舞う宵 帰り道

夕方の帰宅路に影絵のように二頭の揚羽蝶が舞っていた。片方の動きをもう片方がなぞるように時に優雅に、時に激しく飛んでいた。暮れる時間はこれから少しずつ早くなって行く。

小笠原諸島1875年日本の領有確立。一旦アメリカに施政権移り1968年6月26日返還。

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27日:合間には 三十五度も 雨催い

梅雨寒という感じの日もあるが、合間に晴れると急激に気温が上がって場所によっては35℃を越えたりと極端に変わっていく。一昨年、夏場のあまりの暑さにエアコンを買い替えた。それまで古いエアコンは不経済なので扇風機で凌いでいたが、さすがに実際の暑さに参りその後はほぼ毎日エアコンで凌ぐ日々。コロナが暑さで消えてくれれば良いのだが。

雨催い:アマモヨイ、今にも雨の降り出しそうな空の景色、雨模様。

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28日:ヤマモモの めぐみ踏みゆく 街暮らし

田舎の初夏に山で探した山桃、甘いものが少ない子供時代には赤黒い色の実を見つけると嬉しかった。街路樹の山桃の実を久しぶりに食べてみたが、なぜか同じ味には思えなかった。

熟れて街路に落ちた実は踏みつぶされてしまう、なんだかちょっと悲しくなった。

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29日:二番子の 声いずこやと つばくろに

駅近くを歩いていると、いつもより数が多く、元気よく泣き飛び回るツバメたち。車すれすれまで降下していて、見ているとヒヤリとするが見事にかわしていた。蒸し暑い陽気で羽虫もたくさん出たのかな。※ツバメは4月~6月と6月~8月の二回子育てをする。

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30日:マスクより 茅の輪くぐりの 大祓(オオハラエ)

スサノオノミコトがもてなしのお礼に授けた茅の輪を身に着けたり、くぐることで心身を祓い清め、病魔にも負けない力を授けてもらうという、いまやアニメでしか出てこないような世界観です。でもコウモリ由来のウイルスには神頼みぐらいしか今は無いのかも。

大祓、古来六月と十二月の晦日(つごもり)に在京の百官を朱雀門前に集め万民の罪、穢れを祓った神事。現代の百官たちは自分の利益だけを優先していますね。お払いが必要かも。

そうだ、神社の大きな木の洞で子育てをするアオバズクなら、お祓いが出来るだろう!!

みんなの無病息災を頼んで見よう。子泣き爺のような顔をしていたから、きっと役に立つ筈。いい加減な政治家より頼りになるぞ!ねっ。

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6月:水無月の2 (11日から20日)プロ野球開幕

11日:笹奥の 橙色揺れる キビタキ

木々の葉が茂り野鳥の姿が見つけにくく、暑い陽射しにも参っていたとき、笹の葉の奥にチラッ!とオレンジ色が見え、何とこの場所では初見のキビタキに出会えた!!アカゲラと同じ場所というのも不思議な感じがする。東南アジアから渡ってくる夏鳥、遠目にも綺麗だった。

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12日: たゆたふて 白き栗花 風の筋 

栗の花を見ていると、単体では綺麗な花という印象はないが、遠目に沢山の白い房が風に柔らかく揺れる姿は、初夏の風景にふさわしい。風は吹く場所が移り変わり、揺れる花が風の筋を教える。

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13日:親指の におい終日 辣韮剝き

雨の一日、昨日買ってきたラッキョウ4Kgを午前中頑張って一緒に剥く。甘酢漬けまではまだしばしかかる。

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14日:この空を ウッポガスのかと ホトトギス 

*ウッポガス:田舎の言葉で「穴を開ける」の意味。

晴れた公園の空を突き抜ける声で、トウキョウトッキョキョカキョク!と鳴き飛んでいった時鳥。昔はこの鳴き声で田植えの準備をしたとか、夏の到来を知る初音を聞くのに、歌人も夢中だったらしい。正岡子規子規も時鳥の意味がある。ウグイスなどに托卵したり、縞模様のある大きめの野鳥らしいが、まだ実物はしっかり見ていない。今回鳴き声を頼りに、飛んでいく姿にカメラを向けたが、葉の上に小さな影が見え、すぐに消えていった。

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15日:ドクダミや 落ち来る雲を 苞(ホウ)に受け ▼十薬を 煎じられずに 夏休み

家の周りや田圃の脇、日陰に固まっていたドクダミ、薬草と聞かされたが無事飲むこともなく過ごせた子供時代。白く開いた部分は花ではなく苞(ホウ)らしい。黄色い部分が花だとか。地味な花で梅雨に似合う。ドクダミも含め雑草とされる草は、実は土壌に合う種類が自然にでてくる、これを薬で殺したり抜いて土をさらけ出すのはかえって土を痛めるらしい。雑草という名の草はない。先日のTV、世界不思議発見で話していた。※十薬(ドクダミ)

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16日:五月雨(サミダレ)や 九州南部 友ありて

今日の午後、九州南部と北関東に大雨が降る予報、鹿児島に住む友の顔が浮かんできた。久しく会っていないが、元気だろうか。地震や噴火や大雨に見舞われやすい場所だし。

五月雨(サミダレ):旧暦5月に降る雨、梅雨の雨

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17日:梅浸す 雲の向こうや 夏の月

今年は梅が少ないのかな?夕方やっと何件目かのスーパーで見つけたという梅は、大分色づいていた、おかげで割引で買えたらしい。その梅を夜、実離れをよくするため水に浸す。

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夏の月、月齢25.4新月前の細い月を見たかったが、雲はとれず見えぬまま。

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18日:紫蘇の香の しばし剥がすか 梅雨衣

今日は紫蘇の葉をちぎって、水洗いする。プチプチ千切っていると、紫蘇の香りが漂って、ジトッと纏わり付くような梅雨をしばし忘れさせてくれる。紫蘇は千切って洗って絞ると、あんなに沢山あったのにずいぶん小さくなった。今年の梅を漬ける準備は出来たかな。

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19日:給湯器 水素酸素の エコ高価

ガス給湯器が古くなったとかで点検に来た。10年以上経過で交換を勧められた。ついでに家庭用燃料電池のパンフレットも貰ったが、都市ガスの水素と酸素で電気とお湯が作れる?H2Oで水だから熱があればお湯だな。結局、燃料電池の車と同じ原理のよう。ただ、環境には良いが、高価な事と湯沸かし中以外は発電できないなど、まだまだかな

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20日走馬灯 母に追われて 麦畑

小さいとき何故か学校へ行くのが嫌で、麦畑に逃げ込んだ。母に捕まり酷く叱られた。最後は隣のおじさんの自転車に乗せられ、泣きながら学校へ。もう遠い昔のことで微かな記憶なのに急に出てくる。麦畑も身近にはないというのに。

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感染は終わってないけど、すっかり経済活動重視にシフトして、都知事選も始まるなど普通に戻ったの?という雰囲気と、いやまだまだ!が入り交じっていますね。

ウイルスと生き物の関係で本来の宿主とウイルスは共生関係(もし宿主が死ねばウイルスも死ぬ関係)ですが、異種の生物に取り込まれると免疫で排除されそうになる為、毒性強化で対抗するそうです。今回のコロナウイルスもコウモリの世界を人間が犯さなければ発生していないし、グローバル化されていなければここまで急激に拡散されなかったと思います。ヨーロッパ型、アジア型の毒性の違い、死者数の違いは人種間の違いがベースにあるのでしょうか?コロナウイルスも相手に応じて変化する不思議な生き物?のようです。

もともとヒトのDNAにもウイルスの遺伝子情報が大量に組み込まれているとか。

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