つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

2月に入って、COVID-19

なんと言っても、中国武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が、まだまだ収束の気配もなく感染した人数や死亡した人々の数も増加している。3000人以上が乗船した大型クルーズは横浜港で停留を余儀なくされ、専用機で閉鎖された武漢から戻った人達も不安な日々を過ごしている。春節の時期に掛かって余計に被害が大きくなったこともあるが、不確実な情報の多さがかえって不安をあおる結果にも繋がっている。

今回の新型ウイルスが動物由来だと言われているがまだ特定はされていない。また有効なワクチンも無く夏の東京オリンピックにも影響が出るのでは無いかという予測もある。

新型コロナウイルスの名前が決まったらしい。Corona Virus Disease 2019=COVID-19、コビッドと言うらしい。

何でもそうだが名前が付くと明確になった気分になる。沈静化するまでには、まだまだ時間が掛かりそうだが。

 

特にウイルスを怖がってでは無いが、まだ今年に入ってカメラを持ち出していない。近所を時々スマホで撮影するくらい。日記は何とかつづいているし、適当な俳句っぽい5-7-5も続けているが、じっくり創ると言う取り組み方ではないので、後で見ると「何じゃこれ?」なのは仕方が無い。

■1月の後半から俳句っぽい物を適当な写真と組み合わせて見る。

1月27日:●寒の月 世界騒がす COVID (新型肺炎、原因は動物のウイルス?)

最初、「寒月雨 世界騒がす 笹ネズミ」としたが、季語で寒月雨というのは見当たらず、雨では無くても良いから寒の月に戻し、笹ネズミを最近決まった病名に変更した。(新型肺炎、原因は動物のウイルス?)

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1月30日:●凍る日に 聞こえぬ父の 声想い

(急に昔の家族のことを思い出す日がある。父の声など覚えては居ないのだけれど)

台所のガラス戸に暫く引っ付いていたヤモリは何時しか居なくなったが、暫く後で干からびた姿を発見した。合掌。

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1月31日: ●寒の月 手をぬくめ聞く テレサテン

(寒いから手をさすって温め、耳を覆ってイヤホンで歌を聞く。)

テレサテンは台湾の生まれらしいが、日本でも沢山の歌をヒットさせた。以前はほとんど興味なかったが、香港という曲で好きになった。日本人ではない分逆にピュアな日本語で歌っている。いまや英語ブームばかりで日本語は絶滅危惧種のような感じがしており、綺麗な日本語は余計に貴重だと思っている。

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月亮代表我的心=The Moon Represents my Heart. 台湾の曲、1977年にテレサテンがカバーし大ヒット。

ジムで太極舞というプログラムが有り、そこでかける曲がこれになったらしい。曲は恋心をうたった綺麗な曲だがどんな振り付けなんだろうか。残念ながら日本語版は無く中国語で聞くしか無いのだが、出だしが日本語で「リメンバー、愛に落ちて」と聞こえるから不思議、中国語の意味は違っているのだろうが。

 

二月:如月(きさらぎ)草木が更生する事、新しい命の芽生え。

木々の命は太陽に向かいまっすぐ伸びていく。

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3日:●グァラグァラと 廃屋壊す 節分か

近所の家が暫く誰も居ないと思っていたら、業者の人が来て取り壊すと言っていた。節分の日、締め切った窓越しに大きな音とフォークリフトの先端が見え屋根を掴み引き倒そうとしていた。微かに埃の匂いも漂っている。

どんな人達だったのかは付き合いが無く分からないが、自分の家も誰も住まなくなったら消えていくのだな。

自然の中でも古い命は新しくなっていくが、人間の営みは人工物によっているから、木々のように枯れるのでは無く、埃を立て取り壊され無残な姿を経て、何も無い状態、更地になりそこに居た人の記憶は霧散する。

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6日:●胃カメラと AI崩壊 春は暮れ(健康診断と映画で一日が終わる)

年に一度の健康診断、胃カメラは苦手なので麻酔薬を使って眠っている間に終わらせて貰っていた。今年車で病院に来たので帰りも運転してかえるつもりだったが、麻酔後は車の運転は駄目と強く言われ結局、無しで医者に励まされながら、涙目になってやっと終わった。思ったよりは大丈夫だったがお腹が膨らむ感覚は、不思議な物だった。二人で検診を受けたので、前日に映画を予約してあり、適当に選んだAI崩壊という日本映画を観た。

AIが管理する世界という近未来の話、最近読んだ小説でも取り上げられている内容と同じようだったので、少し興味が有ったのだが、わかりやすくて面白かった。人間がAIに支配される、というのはまんざらSFの世界だけでは無い気がする、すでに世界中のインターネット通信はコピーされ、中国ではドローンが人の行動をチェックしている。スノーデンによると日本政府も米軍からインターネット解析システム?を手に入れているらしい。

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7日:●踏みしめる 神田北口 冴え返り

(JAZZを聞く仲間からの誘いで、久しぶりに神田駅に来る。今回は神田のライブハウスに集まるらしい。)

最初の職場が神田に有り通っていた。東京の隣だったが田舎者にも馴染みやすい雰囲気があり、特に朝買っていたお握り二個と銀ダラ一切れのセットは美味しかったことを思い出す。実際に行ってみると当然、数十年前の姿では無いが、どことなく昔の雰囲気が残っているようで、東京駅の変貌に比べるとまだ親しめる感じがした。

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8日: ●冴え響く シルクロードよ JAZZの宵

二胡の音はJAZZにも合う)7日の夜、今回はギター、ピアノ、ドラムのトリオになんと二胡というシルクロードを通り中国に渡った二弦の楽器が入り、女性ボーカルが歌うという内容。ジャズに二胡が合うのかな?と思っていたが単独でも独特のセンチメンタルな音がする二胡は普通のピアノトリオより心に響く音を聞かせてくれた。ボーカルもソフトな曲が多く、狭い店で客席とも近かったがほどよい良い感じで楽しめた。

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9日:●二胡の声 霞に花の 開きおり

すっかり二胡の音に魅了され、スマホ二胡の曲を聴き続けていた。知っている曲では女子十二楽坊の曲などが出てきたが、それ以外にも色々なパターンの曲が有り楽しめる。ゆったりした音を聞いているとイメージが膨らみリラックスしてくる。スーホーの白い馬という絵本が有ったのも思いだしたが、あれは同じ二弦だが馬頭琴と言う名前の楽器だった。二胡の奏でる音が、春霞の中でユラユラと揺れ開きゆく花を思わせる。

シルクロードの音と言うのが素人の自分にはぴったりくるが、同時に昔はペルシャと言った国が今はアメリカにいじめられているイランだと思うと楽器の持つ伸びやかで幻想的、ロマンチックな音が悲しげに聞こえてくる。

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12日:●ウイルスも 忘れて桜 帰り道 (世間は騒がしいが桜は綺麗だ)

(桜道 コロナウイルス 忘れおり)

実際には今後COVID-19の名前で呼ばれるのか、やはり新型コロナウイルスと呼ばれるのか分からないが、感染した人達や、医療従事者の人には大変な負担になっているだろうし、もし自分たちにもウイルスが近づいてきたら高齢者は抵抗力、体力が弱いので不安が大きくなってくる。でも外に出て、いつもの神社を通りかかると早咲きの桜が花をつけており、咲き始めの初初いしい色を目にする瞬間、心配事が吹き飛ぶ。

考えてみるとウイルスも生きている、新型といのは人間に感染する例が無かっただけで、その存在が悪だったわけでは無い、人間に移ってしまった理由は人間側にもあるような気はする。正しい分析が行われることを望みたい。まあ、自分は出来るだけ手洗いをしてマスクもつけ普通に過ごすことしか無いと思っている。

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