つぶやくdorotanuki

小さい穴から見える外界の様、過ぎる時代への雑感をつぶやく

十一月、霜月、霜降月の1

山茱茰(さんしゅゆ)ミズキ科の庭木、朝鮮半島原産。春:黄色い花、秋:赤い実

この山茱茰、晩秋にはにグミに似た赤い実をつけ、漢方の強壮薬になるらしい。

九州弁だと「山椒⇒サンシュウ」なので宮崎県椎葉村のひえつき節「庭のサンシュウの~木~なあるう鈴かけて」という歌い出しが浮かんだ。源氏の若武者と平家の鶴富姫の悲恋を歌った民謡だが、文字を見て間違いに気づく。強壮薬とお姫様では悲恋で終わりそうに無い。

強化したコロナと、薄ら寒い冬がすぐそばに来ました。

11月1日:灯火親し季語に指先さする朝 ※秋の季語⇒灯火親し(む)

(灯火親しむ、そんな風情を感じる前に寒くなった朝晩、冷たい指先をさする。)

この日は、1ワン1ワン1ワン、で犬の日だとか。11年前に14歳で死んでいった中型犬、一緒の時は散歩が面倒だったり脱走され探し回ったり、手の掛かる奴だと思う事もあったが、居なくなり十年以上経っても折に触れ出てくる。こんな顔に描かれて怒ってるの?

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11月2日蚯蚓鳴く:秋の季語。<大阪都構想二度目の否決。>

蚯蚓(ミミズ)は鳴くはずが無い、静かな夜に小さく聞こえるケラの声をそう呼んだらしいが昔が如何に静かだったか。でも静かな田舎で育ったが地中のケラの声は聞いた事が無い。

ケラはつかまえて手の中に入れると前足で一生懸命もがき,くすぐったかったのを思い出す

霜月や富士出るあたり雲のおり(通るとき楽しみに見るが、今日は雲の中。)

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駅までの道すがら、神社の近くで見た赤い実、大きな庭木が青い空にそそり立つ。

赤き実のズシリと重き晩秋か

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晩秋の空穿つ赤ピラカンサ(名前がピラカンサピラカンサスタチバナモドキなど)

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11月3日:文化の日、 4年に一度の米国大統領選の投票日。

米国の民主主義危機文化の日(自分に不利な投票結果は認めない、混乱必至の状況)

アメリカ大統領選挙、果たして結果が出るのか?大混戦。どちらが勝っても分断が進む予想を聞く。戦後、民主主義と自由のシンボルでもあった大国が混乱のルツボと化すのか。

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1946年(昭和21年)11月3日に日本国憲法が公布された。実は明治天皇の誕生日も同じで、公布日について国内外に異論もあったが、最終的にGHQがこの日程を決定。

日本でも民主主義危機文化の日(学問の自由が危機?首相は国民への説明をしない。)

TV番組で民主国家の数が非民主主義の国より少なくなったグラフを見た。世界的に自国第一主義、強権統治が増えて、歴史が逆回転しているような憂慮すべき状況らしいです。

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11月3日はマンガの日手塚治虫氏の誕生日。2月9日は命日で漫画の日、字が違う。さらに7月17日も漫画の日。チャールズ・ワーグマンというイギリス人画家がジャパン、パンチという漫画雑誌を創刊した日だとか。なんと幕末の頃の話でポンチ絵の語源。浮世絵もあるし、昔から日本中漫画だらけだった。バンザイ!マンガが世界を救う。

11月4日熊出没、餌が無く痩せた熊も多いとのニュース、人の被害も多く出ている。

日向薬師のキャンプ場へ行く。春先にも野鳥を求めて行ったがその時はコロナ対応で駐車場がクローズ、野鳥の声だけ聞き引き返した。今回、駐車は出来たが、そこにいた人に「親子づれの熊」が出たようだと聞き、怖々入っていった。鳥の声も聞こえず、登山の人を見かけたのみで不安になり早々に引き返す。春には色々な野鳥が見られるので、来春に期待。

頬白や嬉しき出会い熊出た日(短時間で唯一見かけたホオジロ。木の実も残り僅か)

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枯れ野原 雲重き空 裾の種(野原を抜け、チクチクと刺す草の種に気づく。)

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11月5日:夜寒:今朝は冷え込みストーブを出し点火、間もなく気温が上がり消す。

また灯油を買いに行く日々が始まる。アメリカの騒ぎは予想されたようにヒートアップしそうだが、バイデン候補の方がほぼ勝利のようだ,確定はまだまだ先になるとの予想?それでもトランプ氏がすんなりと納得する状況では無さそう。

カーブミラー園児見守る冬小道(小さな子供達を連れて歩くには裏通りが安全かな)

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11月6日:行く秋 紅葉、身近な公園でも紅葉は見られる、葉の最後の晴れ姿。

まだまだアメリカ大統領選の結果は確定しない。予想されたとは言え郵便投票の開票遅れが少しずつバイデン票を押し上げてきているが、決まるまでには時間が掛かるらしい。ジョージア州のバイデン氏の追い上げを、アトランタからの中継で放送していた。

アトランタワニ肉フライ秋行きてアトランタで勧められたワニ肉フライ、食べられず)

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11月7日:立冬

声荒げやがて侘しき立冬

選挙戦が長引いたお陰で、米国の持つ問題を知る機会にもなった。元々、人種差別や貧富の格差が激しい社会というイメージだった。一握りの富豪が多数の貧しい人々全部より富を得ている社会は、アメリカンドリームとはやす明るい物では無く、映画ジョーカーが描くように悲惨だ。それは日本社会の変化にも通じており、今の米国の分断はよそ事では無い。

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11月8日:短日を寝過ごし開く雨戸かな

River of Tears、またエリック・クラプトンの歌を聞いた。君がいなけりゃ涙の河におぼれっちゃうよ、という感じの曲かな。彼のギターも切なく声を上げ鳴いている。演歌とも通じる物を感じる、例えば石川さゆり天城越え、本物のファンには怒られそうだけど。アメリカ大統領選挙の結果、やっと票数の確定でバイデン氏が270を超す290選挙人獲得の勝利宣言となった。トランプ氏は認めておらず、今後も揉めるとの事、往生際が悪い。

※空まで分断か?

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毎年、柿を干している。今年もまず百匁(ヒャクメ)柿という大きく干したら甘い柿を剝く。

近所のカラスがこの味を覚え、熟すと狙うのでネットを掛ける。最初はなるべく陽射しを浴びさせたいのと多分渋いから?烏は狙いに来ない、でネットを掛けていないが偵察しているのか一羽が鳴き声を上げて近所をウロつきだした。果たしてどうなるだろうか。

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11月9日:119番の日、換気の日(1987年制定)いい空気。コロナが増加、冬はつらいかも。

1989年:ベルリンの壁崩壊の日。この時期は東欧の民主化なども進み世界に希望が出た。

コロナは北海道から再拡大が広がりそう、米国が自国第一から協調にシフトし少しずつ民主的な動きも広がるかも知れない。行ったり来たりしながら歴史が変わっていくようです。

浮雲の行きつ戻りつ冬に入る

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もどり道 逆光線と冬薔薇(フユソウビ)

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11月10日小春日に甘くなるやと百匁柿 ※小春、小春日、小六月:冬の季語

3日目の干し柿:今週は雨が無さそうな天気予報。干し柿は昨日、近くで雨の知らせがあり一旦取り込んだが多分このまま外干し出来そうだ。いつもは洗濯物の場所に柿がいる。奇妙な果実はビリーホリデイが人種差別を歌った曲の邦題、これは奇妙な洗濯物かな。

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10日はハンドクリームの日、いい手⇒1,1,10。面白いのが断酒宣言の日、1963年全日本断酒連盟が発足。November=もう飲めんば~、酒止まる=10。頑張って下さい!

エレベーターの日。日本初のエレベーター浅草の凌雲閣に設置。戦前の関東大震災で崩壊。

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干し柿も冷え込む夜のニュースかな

日本学術会議の問題はすっきりしない状況、国の方針に逆らう学者は不要という事らしい。高名な学者達は特権階級で国から大金を貰い勝手なことをしてはいけない、という意見、空気があるが実際には自分の研究時間を削り一定の予算が終わればただ働き。権力では無く社会や公共のために研究すると言う団体のようです。物事の基本、基準を国民に示す役割に使命感を持って働いている事実を考えれば、中曽根首相の対応は納得がいきます。例えば軍事転用の研究をやらないのは,その結果が国民を戦渦に巻き込んだ戦前の反省というのも納得です。だって、自分は誰かの正しい意見が無ければ間違ってばかりいるからです。

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11月11日:朝寒や爪先の冷えぞろ目の日 ▼コロナ第三波

なんと、29もある記念日。11月11日のぞろ目が都合良く解釈されている。

その中で電池の日:乾電池の+-を十一に(なるほど)、サッカーの日(11人で対戦する)下駄の日鮭の日:鮭の文字、右側を分解し十一十一。ポッキー&プリッツの日これは平成11年の制定で11年11月11日はポッキーやプリッツが6つ並んでいたらしい。

チンアナゴの日、1111。他に第一次世界大戦停戦記念日、介護の日、もやしの日etc.

I can’t take it any more(ビリージョエルの歌にあった一節、これ以上はもう無理!)

寂しさや枯野の赤きカラスウリカラスウリは最初食べられると思っていた。)

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11月12日冬菊に光まといてタテハ蝶 ※冬菊、咲き残っている菊。

(蝶は遊んではいないのだろう、でも澄んだ空気の中で優雅に舞う。)

洋服の日、明治5年、礼服には従来の和服から洋服を採用する布告がだされた。

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11月13日冬ぬくし何を禁止のバス通り

近所の郵便局、何かを禁止する看板、大事な文字が消えていた。一瞬ミステリアス。

何をしないで欲しいのだろう?もう保険に入る人は居ないと思うけど。身近で頼れる存在だったのに、遠い昔の民営化がこの末路かと思うと働く人も悔しいのでは、と思う。

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コロナ感染が第三波の大波で拡大を続けている。でも政治はGOTOを止める時期では無く、何の対策も打たず個人で対策を取れ!と信じられないことを言っている。我々も慣れてきたのか諦め気味、でもウイルスはしっかり変異して強くなっているらしい。困った。

11月14日帰り花何故にふたつと問うてみる

※小さな神社の前には、場所を変えいつも季節外れの白いツツジが二輪咲いている。

これを狂い咲きではなく「帰り花」というのはなかなか綺麗な言い方だと思います。

俳句で多く使われるようになったとの事。 芭蕉:凩(コガラシ)に匂いやつけし帰花。

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マホニアコンフューサ、と言う名前の庭木。高級マンション群の通路脇にある。近代的な建物に似合うと言う事らしい。身近にある庭木にも最近は沢山の種類の草花があり、名前が分からない物ばかり。朝顔のようなのに冬でも咲いていたり、何となく派手な花が外来の物というイメージを持っている。動物も在来種は地味で繊細、外来種は派手で強烈のイメージ。

日本の方言を含む言葉も、そのうちに通じなくなるのだろうか?困った事だ・・・。

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11月15日:燃えるゴミ 袋の中の枯菊や

七五三、始まりは平安時代、子供の死亡率は高く三歳は男女共通で無事を祝い、五歳は男、七歳は女で祝ったのも低い生存率の裏返し。子供は神様からの授かり物という意識は強かった様です。現代は病気や飢餓での死亡は減ったが、格差社会、親の貧困などでの悲惨な事件を聞きます。楢山節考という映画で雪解けの田圃に嬰児の死体があったシーン、忘れられません。子供の命は授かり物という想いは、人含め生き物全ての持つ本能だと思いたい。

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新型コロナの第三波に対して,相変わらず経済を優先の政治、これは素人から見ても納得いきません。まず自分たちで出来る事をやれ、という姿勢ですが、今は未知の病原菌という生き物モドキとの戦いです。ウイルスにクーポンをあげてもおとなしくはならないですよね。生き物としての人が無事で初めて経済活動が出来る、何が今の喫緊の問題か,それを知るには問題の本質を深く考える専門家が大事だと思います。経済危機に陥いるのではなく、このままだとなし崩し的に経済の疲弊も深まり、弱い人達から死んでいきます。負けた大統領が居座ってコロナでの死亡が止まらない例があるように。